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享楽の星・ライサ(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP5-7)

スタートレックDS9シーズン5のエピソード7です。 新スタートレックからしばしば登場するライサ。 ウォーフが行くのは初めてかな? (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ 休暇にライサに行くことになったウォーフとダックス。 ウォーフはライサに行くことは気が進まなかったが、ダックスに押し切られていた。 しかもベシアとリータ、さらにはクワークも付いてくることになり、余計に機嫌が悪くなる。 ライサに到着するとクワーク、ベシア、リータはそれぞれの休暇を楽しむ。 ダックスもクルゾンがホストのときの旧知の女性と再開していた。 ライサの空気に馴染めないウォーフは不満をダックスにぶつけていた。 そのころライサでは、ライサの退廃的な文化や倫理観に反対する運動が起こっていた。 代表のフラ―トンがウォーフに接触し、ウォーフは同調した。 ライサは元々環境の良くない惑星だったが、観光用途のため、テクノロジーで調整されているのだった。 フラ―トンはそのまやかしを明らかにするため、天気グリッドを停止させてしまった。 すぐに観光客たちは減り始めた。 フラ―トンの行動はさらに過激になり、惑星の地殻変動を誘発してしまった。 多発する地震におびえ、さらに多くの人がライサを去る中、ウォーフとダックスはフラ―トンを止めた。 ■感想 正直いってこのライサという惑星の魅力が良く分からないんですよね~。 番組の性格上、表現は柔らかいですが、性的なサービスが行われていることがにおわされています。 しかも誰でもが利用するような公認のものですので、なんだかちょっと違和感があります。 まぁ、24世紀の宇宙時代の倫理観はよく分かりませんね。 クリンゴンは一般的には豪快で娯楽好きでしょうが、ウォーフは人間に育てられ、真面目に「最もクリンゴンらしいクリンゴンであること」にこだわっていますので、遊び全般は苦手ですね。 ジャッジアは開放的な性格の上に容姿も端麗ですので、ウォーフの不安も分かります。(笑) さて、今回同行したベシアとリータ(ベイジョー人のダボガール)は、つきあっていたのですが別れの儀式のためにライサに来たそうです。 ベイジョーではそうするんだとか。 変わってますね、ベイジョー人。 そして、リータは本格的にロムとつきあうことになるようで、ロムの今後が楽...

伝説の時空へ(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP5-6)

スタートレックDS9シーズン5のエピソード6です。 今回の趣向はかなり特殊で、初代スタートレック(宇宙大作戦)の時代にシスコたちが行くというものですが、映像も当時のものをベースに合成しており、かなり楽しい作りになっています。 (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ カーデシア政府から「時空のオーブ」を返却したいとの申し出を受け、シスコたちが受け取りに出向いた。 しかし帰還途中でディファイアントは大量のクロノトンに囲まれ、ワープ不能に陥ってしまう。 遮蔽も解除され、何者かが転送を使用した。 シスコがすぐに再度遮蔽させたとき、近くに別の艦が発見された。 それはカーク船長が乗る初代エンタープライズ(NCC-1701)だった。 カーデシアで乗船したワドルという元捕虜は、人間だと思われたが、変装したクリンゴン人のダーヴィンという者だった。 かつてカークの運ぶ穀物に毒を混ぜようとして失敗したダーヴィンは、100年以上の時を経て、時空をさかのぼり、歴史を改変しようとしていたのだった。 シスコたちは歴史を改変しないよう、当時のクルーになりすましてエンタープライズに潜入した。 クリンゴンとの境界付近にいたエンタープライズの前に、クリンゴン戦艦が現れる。 クリンゴン側に戦闘の意志はなく、基地(ディープスペースステーションK7)に数名が上陸した。 シスコたちは手分けしてトライコーダーを使いダーヴィンを探していたが、歴史を改変しないよう秘密裏に行うため、トライコーダーの出力をおさえる必要があり、広範囲にサーチできない。 エンタープライズでもK7でもダーヴィンを見つけられないでいた。 一行はK7のバーで落ち合ったが、上陸してきたクリンゴン人がスコットやチェコフと悶着を起こし、乱闘になってしまう。 シスコらも巻き込まれてしまうのだった。 一行はカークの前で整列し、尋問され、謹慎を命じられた。 オドーとウォーフがダーヴィンを発見し拘束した。 しかし、ダーヴィンはエンタープライズ乗組員の間に広まった、トリブルというペット生物に爆弾を仕掛けた後だった。 トリブルは12時間毎に10匹の子どもを産むほど繁殖力が強く、宇宙商人のシラノが持ち込んだばかりだったが、エンタープライズとK7内では急激に増えており、爆弾の捜索は困難を極めた。 ダーヴィンは...

ケイコのために(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP5-5)

スタートレックDS9 シーズン5のエピソード5です。 ディープスペースナインがドミニオンとの戦争の最前線になってしまったので、モリーを連れて避難したりすることが多くなったケイコはだんだん出番が減っていますが、出てくると存在感がありますね。 (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ 5日ぶりに帰ってきたケイコはオブライエンに、自分はケイコではない、ケイコに乗り移り人質にしているのだ、と告げた。 最初は冗談だと思ったオブライエンだが、突然倒れるケイコに本当だと悟る。 ケイコを乗っ取った生命体は、オブライエンに破壊工作の手伝いをさせる。 ケイコとモリーの安全のため指示に従いながらもオブライエンはなんとかシスコに知らせようとしていた。 しかし、ケイコに乗り移った生命体はオブライエンをよく知るケイコの意識から裏切りを予測しており、裏をかくことはできなかった。 要求はオブライエン1人で達成できるものでは無かった。 オブライエンはたまたま居合わせたロムに、重要な極秘任務と称し、作業を手伝わせることにした。 エンジニアとして認められるよう努力しているロムは承諾した。 作業の完了まではまだ時間がかかるが、ダックスがステーションの異常に気づいてしまう。 オブライエンが犯人とは思っていないダックスは、彼に意見を求める。 破壊工作が行われて可能性があるという結論に達し、シスコに報告。 システムをよく知る人物で怪しい者がいないか問われたオブライエンは、心当たりがあると答えた。 ロムは拘束されたが、予め極秘任務だと言われていたことを忠実に守り、口を割らない。 オブライエンは2人きりになったときにロムと話すうちに、ケイコに乗り移ったのがワームホールの予言者に追放されベイジョーでパー・レイスと呼ばれる敵対者で、目的はDS9をクロノトンビーム発射装置に改造し、ワームホールの予言者を倒すことだと知る。 ケイコを守るため作業を続けるオブライエン。 作業は完了し、オブライエンはシャトルからの遠隔操作でビームを発射するが、ビームはワームホールではなく、オブライエンとケイコの乗っているシャトルに命中し、ケイコに乗り移っていたパー・レイスは消滅した。 ■感想 ベイジョーでは、予言者を最高神のように...

ディープスペースナイン奪還作戦前編・後編(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP6-5、EP6-6)

いよいよドミニオンとの戦いが一区切りする、スタートレックDS9シーズン6エピソード5と6です。 (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ フェデレーション艦隊は局地戦では勝利する部分もあるが、全体的には撤退の連続だった。 敗戦ムードに士気も低下している。 シスコは状況を打開するため、大部隊を投入してディープスペースナインを奪還する作戦を具申した。 提督たちは賭けにも思えるその作戦に難色を示したが、ディープスペースナインこそアルファ宇宙域とガンマ宇宙域をつなぐ要衝であるというシスコの説得に、作戦を了承した。 テラック・ノアでは、オドーはますます可変種よりになり、ロムを助けようとするキラやクワークとは会ってもくれなくなっていた。 クワークとリータはロムに面会したが、ロムは自分を救出するよりも、機雷除去の妨害工作を代わりにやってほしいと頼むのだった。 キラはウェイユンとロムの件について交渉しようとするが、取り付く島もない。 ジヤルに、デュカットと話してもらうように頼んだが、デュカットはジヤルの頼みでも、ロムを解放することはなかった。 クワークはダマールから、機雷除去の方法がみつかり、1週間後に実行されるという情報を得た。 それを聞いたキラたちだが、自分たちだけでは妨害は無理だと判断し、秘密裏にシスコに情報を伝えることにした。 シスコは奪還作戦にクリンゴンにも参加してもらうよう、ガウロンの説得をマートクとウォーフに依頼していた。 しかし、機雷除去が差し迫っているという情報を得て、クリンゴン艦隊どころかフェデレーション艦隊すらそろう前に作戦を強行せざるを得なくなった。 フェデレーション艦隊の中には、万全ではなく、故障のため途中で離脱する艦もあった。 そしてついにドミニオン・カーデシア艦隊と接触する。 その数は1200隻をこえ、フェデレーション艦隊の倍だった。 とにかく機雷が除去される前にディープスペースナインにたどり着かなくてはならない。 数で劣るシスコはカーデシア艦を集中的に攻撃して食いつかせ相手の陣形を乱し、生じた穴を抜けるという戦法をとった。 巧妙な作戦ではあったがデュカットは上を言っていた。 シスコの目論見がみえているデュカットは容易に食いつかない。 一方で、部下のダマールの進言により、破壊工作防止のため、キ...

レジスタンスの苦悩(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP6-4)

スタートレックDS9シーズン6のエピソード4です。 今回もテラック・ノアでのキラたちとシスコたちの2つの場面が並行して進みます。 (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ テラック・ノアでは、カーデシア人とジェム・ハダーの間にも緊張があった。 カーデシア人の幹部ダマールが計画している、ケトラセル・ホワイトのストックが万一切れた場合にはジェム・ハダーを毒殺するという機密が入っているデータパッドをノーグが盗み、ジェム・ハダーが見つけるように仕向けた。 それが原因でクワークの店で、死傷者がでるほどの乱闘騒ぎが起こる。 オドーはこの行動が気に入らなかった。 事前のレジスタンスメンバーの集会では、オドーは不賛成だったのだ。 可変種であることを利用して、デュカット、ウェイユンとともにテラック・ノアの運営にかかわっているオドーとしては騒ぎを起こしたくなかった。 方針を巡ってキラとオドーは口論になってしまうが、そのとき創設者の女性リーダーが現れた。 オドーと話がしたいという。 キラはオドーを心配しながらも、キラは部屋を後にした。 フェデレーション艦隊の情報部は、ドミニオンのセンサー基地を発見した。 ドミニオンが各所で先回りしているのはこの基地のおかげだった。 正面からは攻められないが、シスコは通常では通れない原始星団の重力場を通るという作戦を立案する。 ダックスなら可能だというのだ。 作戦はロス提督に承認された。 ロス提督の副官が昇進し、別の部隊の指揮官に抜擢されたため、後任としてシスコが副官になることになった。 ディファイアントの艦長はジャッジア・ダックス少佐が繰り上がり、シスコは艦を降りることになった。 キラ、オドー、ロム、ジェイクはレジスタンスの会合を開いていた。 オドーは考え事をして集中していない。 創設者の女性リーダーとのつながりで、気持ちに変化が出てきている。 そこへクワークが現れた。 バーで、数か月間ワームホールをふさいでいた機雷を、カーデシア軍が除去する方法をみつけたという話を聞きつけたのだ。 クワークの断片的な話から、ロムは方法を見抜く。 しかし妨害工作をするには警報を切る必要があった。 5分程度なら可能というオドーと時間を打ち合わせ、その日は分かれた。 作戦決行の時。 ロムは待機し、オドー...

過去を越えた絆(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP6-3)

スタートレックDS9シーズン6のエピソード3です。 カーデシア領内への潜入ミッションの末、帰る手段を失っていたシスコたちが救出されたところから始まります。 しばらくは続き物ですね。 (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ シスコたちは、マートク将軍のバード・オブ・プレイに救出され、第375基地に帰還した。 シスコたちと入れ替わりで、マートクの部隊に5名の補充兵が配属される。 そのうちの1人は、アレキサンダー・ロジェンコ、ウォーフの息子だった。 マートクの船は、輸送船団の護衛任務に就くことになった。 若く経験も無いが副長の息子であるアレキサンダーは船内で浮いていた。 ウォーフも疎遠になっていた息子との関わり方に戸惑う。 しかし最終的にはウォーフの「戦士として必要なことは教えてやる。父親として必要なことは教えてくれ」という言葉で和解し、すでにマートク家に入っていたウォーフに続き、アレキサンダーもマートク家に入ることとなった。 ■感想 アレキサンダーは新スタートレックで一時エンタープライズに乗っていた、ウォーフと、ケーラというクリンゴン人女性の間の子どもです。 ケーラはクリンゴンと人間のハーフなので、アレキサンダーはクォーターですね。 ケーラは既に亡くなっています。 彼女はクリンゴンの風習に囚われない性格で、人間に育てられたが故にクリンゴンらしさにこだわるウォーフと馬が合いませんでした。 アレキサンダーはクリンゴンらしくありたいという思いは強いようですが、母はハーフ、しかもウォーフの育ての親(人間)に預けられていたりといろいろ複雑です。 ウォーフがずっと連絡を取っていなかったようで、捨てられたという感情があるようですね。 さて一方テラック・ノアではベイジョーに移っていたデュカットの娘ジヤルがもどってきます。 デュカットはキラを懐柔するためにジヤルを利用します。 こういう狡猾さはカーデシア人の性質でしょう。

洞窟の密約(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP6-2)

スタートレックDS9シーズン6のエピソード2です。 前回は、シスコたちが鹵獲したジェム・ハダーの戦艦でカーデシアに潜入し、ジェム・ハダーの生命線であるケトラセル・ホワイト貯蔵施設を襲ったものの、爆発に巻き込まれ、ワープ航法が使えなくなるところで終わりました。 (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ ワープ無しではフェデレーション領内に帰り着くのに膨大な時間がかかってしまう。 しかし考える暇も無く、複数の敵艦が出現。 仕方なく未知の星雲に逃げこむことを選択。 攻撃を受けダックスが負傷するも、なんとか敵艦を振り切ることができた。 しかし、突如近くに現れた惑星の重力場から逃げられずに、シスコたちの乗った艦は墜落した。 クルーはなんとか脱出し、惑星の海辺にたどり着く。 この惑星には先客がいた。 少し前に、同様にドミニオンの戦艦が一隻墜落していたのだった。 ジェム・ハダーの隊長(ファースト)と副隊長(セカンド)は死亡しており、ボルタも瀕死の重傷を負っていた。 ジェム・ハダーたちは通信機の修理を試みているが、10日ほどはかかる見込みだった。 手持ちのケトラセル・ホワイトも少なくなっており、彼らもまた危機に瀕していた。 キャンプ近くの調査に出たガラックとノーグは、そのジェム・ハダーと遭遇して捉えられてしまう。 彼らをみて近くにフェデレーションの部隊がいることを知ったボルタは、部下に命じて、2人の捕虜を、シスコとベシアと交換させる。 ベシアの治療を受け、一命をとりとめたボルタは、シスコに対して取引を持ちかける。 手持ちのケトラセル・ホワイトが無くなるとボルタでもジェム・ハダーを制御できなくなる。結果、ジェム・ハダーは暴走し、シスコたちはおろかボルタも殺されてしまう。 それを防ぐため、ボルタはシスコに予め作戦をばらした上で、ジェム・ハダーに攻撃を命じ、シスコたちを使ってジェム・ハダーを始末しようと考えた。 見返りに通信機をやる、というのだ。 シスコに選択肢は無かったが、自分が助かるために部下を見捨てる作戦に気分が悪くなる。 作戦当日。 シスコは戦場で、ジェム・ハダーと最後の対話を試みる。 ボルタの裏切り行為を明かして停戦を呼びかけるが、ジェム・ハダーたちの気持ちを変えることはできなかった。 戦闘の末、犠牲を出しながらも有...

明日なき撤退(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP6-1)

スタートレックDS9シーズン6の最初、エピソード1です。 いよいよDS9から撤退してしまったシスコたち。 「タイトルどうなんの?」って感じですけど。スタートレックテラック・ノアとか?(笑) とりあえずはフェデレーションに分の悪い戦いが続くようです。 (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ シスコらフェデレーションの艦隊は3ヵ月にわたりドミニオン軍と対峙し、戦っては徐々に撤退していた。 同行している戦艦の中には破損し、牽引されているものもいる。 長く厳しい戦いの中、ディファイアントのクルーも疲れ果てていた。 シスコには、いったん基地に戻るよう指令があった。 同時に、第7艦隊は、戦いの末、112隻中14隻しか帰還できなかったというニュースも入ってきた。 一方、テラック・ノア(=DS9)では、デュカットの元に日々勝利の報告が届いていた。 しかし、3ヵ月たっても機雷の除去は進んでいなかった) テラック・ノアでは、デュカット(カーデシア)、ウェイユン(ドミニオン)、キラ(ベイジョー)の微妙なバランスができていた。 基地に戻ったシスコに下った新しい命令は、以前鹵獲したジェム・ハダー船(シーズン5エピソード2「神の舟」)を使ってカーデシア領深くに潜入し、ケトラセル・ホワイトの貯蔵施設を攻撃することだった。 慣れないジェム・ハダー船に苦労するシスコたち。 しかも途中であったUSSケンタウルスに、本物のジェム・ハダー船と間違われて攻撃されてしまうというトラブルにも遭う。 なんとか貯蔵施設にたどり着いたシスコたちは破壊に成功するが、爆発のダメージを受け、ワープ用のコアが破損、ワープでの帰還が不可能となってしまった。 ■感想 前回、ワームホール前に自己複製・遮蔽付き機雷を設置したことで、ガンマ宙域からの増援は防げたものの、基本的な戦闘力はジェム・ハダーの方が上のようで、フェデレーションは押されている状況です。 そこで考え出されたのが今回の作戦。 ドミニオンの実働部隊であるジェム・ハダーは遺伝子技術で生み出された人工の兵士で、ケトラセル・ホワイトという麻薬のようなものを定期的に摂取する必要があります。 ケトラセル・ホワイトがないとジェム・ハダーは生きられません。 逆にそ...

DS9撤退の日(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP5-26)

スタートレックDS9シーズン5の最終話・エピソード26です。 (ちょっとストーリーが盛り上がってきて観るのに忙しく、レビューが途中抜けてますが後で埋めます笑) タイトルがある意味壮絶にネタバレですが、いよいよディープスペースナインが維持できなくなってしまうというストーリーですね。 (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ ワームホールからは定期的に大量のジェム・ハダー戦艦が出現し、カーデシアに向かっている。 着々と整うカーデシア・ドミニオンの戦争への準備を阻止するため、シスコはワームホール前に機雷を設置することを決めた。 設置を開始するや、ボルタのウェイユンがディープスペースナインを訪れ抗議。 シスコはこの会談でもはや戦闘が避けられないことを悟った。 敵艦隊は機雷設置が完了する前に到着する。 機雷は遮蔽と自己複製機能を持たせた特別な設定のため、全てを設置するまで起動できない。 ディープスペースナインは自身に加え、機雷設置を行うディファイアントも守る必要がある。 フェデレーション艦隊からの増援はなく、手持ちの戦力だけで戦うこととなった。 デュカットの指揮の下、激しい砲火にさらされるディープスペースナインだが、シスコはこのような事態のために備えてきており、容易には落ちない。 さらに警鐘任務からもどったマートク将軍のバード・オブ・プレイも参戦し、ディファイアントは無事機雷設置を完了、起動した。 しかし限りある戦力ではそれ以上にできることはなく、シスコはフェデレーションのディープスペースナインからの撤退を指示。 ベイジョー軍を残し、撤退した。 キラはベイジョーを代表し、ドミニオンの受け入れを表明。 直後にシスコの指示に従い、ディープスペースナインを無効化する自己破壊プログラムを実行した。 ■感想 ついにディープスペースナインを放棄せざるを得ない事態にまでなってしまいました。 ベイジョーは巻き添えにならないよう、シスコの発案により事前に不可侵条約を結んだため、フェデレーションが撤退しディープスペースナインがベイジョーの100%管理となった時点でドミニオンの受け入れを表明しました。 事実上は占領ですが、力関係からすると仕方ない妥協でしょう。 デュカットはベイジョーにも再侵攻したい考えですが、ドミニオンとの協定関係から...

戦う勇気(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP5-4)

スタートレックDS9シーズン5のエピソード4です。 今回はジェイクが主人公の重たい話になっています。 (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ ライターの仕事をもらったジェイクはベシアの記事を書くために同行していた。 ベシアの専門的な話はジェイクにはついていけず、伝染病との戦いのようなもっとドラマチックな話を書きたいと思っていた。 ディープスペースナインへの帰り道の途中、2人はフェデレーションのコロニーからの救難信号を受ける。 クリンゴンの攻撃を受けているのだ。 ジェイクは戦場で活躍する医師の話が書けると期待しながら、救援に向かった。 しかし、現実の戦場はジェイクの想像を超えていた。 重傷を負った人々で病院はあふれかえり、助かるかどうか次々に医師たちが判断していく。 見込みの無いものは放置されていた。 ベシアはすぐに治療の手伝いを始めるが、ジェイクは何もできずにただ立ち尽くしていた。 足に深手を負った兵士を看たベシアは、その傷がクリンゴンのディスラプターではなくフェデレーションのフェイザーによるものだと気づいた。 兵士は恐怖に耐えられず、自らを撃ち、病院に運ばれることで前線から逃げ出したのだった。 クリンゴンの攻撃は激しさを増し、ついに病院の発電機がやられた。 このままでは患者が危険なため、ベシアの発案でベシアとジェイクが乗ってきたシャトルの発電機を取りに行くことになった。 転送機が使えないため徒歩だ。 発電機をもって帰る途中、2人は攻撃に遭ってしまう。 ジェイクは恐怖に勝てず、他の全てをうち捨ててただ逃げ出した。 足をとられジェイクは転倒した。 そして気がつくと怪我だらけのフェデレーションの士官がいた。 致命傷を負っているらしい士官を、ジェイクは運び帰ろうとする。 ジェイクは、戦闘から恐怖で逃げ出し発電機もベシアも置いてきたことに対する、自分への言い分けが欲しかったのだった。 しかし士官はすぐに息を引き取ってしまった。 病院に1人帰り着いたジェイクをベシアらが迎えてくれた。 自分を心配してくれた彼らに本当のことを打ち明けられずに沈むジェイク。 ついにクリンゴンは病院にまで到達した。 ベシアらは患者を連れて逃げることを決意。 しかしジェイクはまたも恐怖に体が動かない。 夢中で、現れたクリンゴンに...

クワークの再婚(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP5-3)

スタートレックDS9シーズン5のエピソード3です。 すこし深刻な話が続いた後のちょっとのどかな(?)ストーリー。 異星人の恋愛模様はSF的ですね。 (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ ウォーフとダックスが世間話をしているところに、クリンゴンの女性が通りかかり、ウォーフは一目惚れしてしまう。 しかしその女性は以前クワークと成り行き上結婚したことのある、グリルカだった。 グリルカの一家は戦争の影響で経済的に逼迫しており、クワークは助力を申し出る。 グリルカが気になるウォーフはアプローチをかけるが、クリンゴン帝国内ではウォーフは反逆者であり、また地球育ちであることもあり、ウォーフは相手にされない。 以前にクワークがグリルカと結婚しすぐに離婚したことはグリルカが家を守るための便宜上の手続きではあったが、クワークはグリルカが気になっていた。 今回の再開を機にもう一度仲を戻したいクワークはダックスに助言を求める。 たまたま一緒にいたウォーフも、不本意ながらクワークの手助けをすることになってしまった。 グリルカの従者はグリルカがフェレンギのクワークと仲良くしているのが気に入らない。 ついには爆発し、クワークは従者のひとりトゥメックとバトラフで戦うことになった。 ウォーフとダックスはクワークを助けるために、クワークの動きをウォーフと同期させ、ウォーフの別室での動きの通りにクワークが戦える仕掛けを用意した。 途中、機械が故障するトラブルがあるも、なんとか勝利したクワークはグリルカと一夜を共にした。 ウォーフはクワークに惹かれるグリルカが理解できずに釈然としないが、実はダックスはウォーフに惹かれていた事に気づき、2人も結ばれた。 ■感想 グリルカはシーズン3のエピソード3「クワークの結婚」で登場したクリンゴン人女性です。 作中でも簡単な説明がありますが、2人は一度結婚して離婚しています。 グリルカの夫がクワークの店で事故により死亡。 しかし、店の集客のため、クワークは自分が殺したと言いふらしてしまいます。 グリルカは事故であるという事情を分かってはいましたが、夫の財産を引き継ぐためにクワークの話を事実として認め、クワークを帝国に連れて帰ります。 グリルカは女性なので本来家を継ぐことはできないのですが、クワークに家を継がせ結婚...

神の船(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP5-2)

スタートレックDS9シーズン5のエピソード2です。 ドミニオンとの交渉の駆け引きとなんとも後味の悪いその結末が見どころですね。 (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ ガンマ宇宙域の無人惑星でシスコ、ウォーフ、ダックス、オブライエン他数名のクルーが地質調査を実施していると、突然1隻の宇宙船が墜落してきた。 急いで転送し調査に向かうと、それはジェム・ハダーの船だった。 船内に生き残りはいなかった。 シスコはこのジェム・ハダー船を持ち帰り分析するため、ディープスペースナインにディファイアントを要請する。 しかしディファイアントが到着する前にジェム・ハダーの新手が先に現れた。 軌道上で待機していたランナバウトはジェム・ハダーに撃墜されてしまい、シスコは留守を守っていたクルーを失う。 さらに地上に現れたジェム・ハダーに攻撃され、死者を出してしまった。 また、オブライエンの部下ムニスも腹に深い傷を負ってしまった。 シスコたちは墜落していたジェム・ハダー船に籠城をする。 ディファイアントが到着するにはあと2日半。 オブライエンは墜落したジェム・ハダー船をなんとか修理して動かし、脱出しようと試みるが、システムが全く違うためうまくいかない。 そうするうちに、追跡部隊のボルタから交渉があった。 墜落船を返せば、シスコらクルーを無傷でDS9に送るというのだ。 シスコは墜落船を返すつもりはないし、そもそも相手を信頼できないので申し出を断る。 そのとき、墜落船から連絡が入った。 交渉の裏で、ジェム・ハダーが墜落船に転送で乗り込み攻撃を仕掛けていたのだ。 交渉は決裂し、それぞれ自分の船に戻るシスコとボルタ。 どうやら一人で潜入してきたらしいジェム・ハダーは善戦するも、ムニスに撃たれて倒れた。 再びボルタから連絡が入る。 再度の交渉でボルタから出された条件は、墜落船内にある「あるもの」を運び出させてくれれば船もやる、というものだった。 しかしもはや相手を信用できないシスコはこれも拒否。 もはや交渉不能な領域に達していた。 墜落船に籠城するシスコたち。 追跡部隊は砲撃をしてきているが、墜落船にある「あるもの」がよほど大切なようで、直接当ててはこない。 それでも長く続く攻撃はシスコたちに精神的なダメージを与えていた。 瀕死の...

可変種の脅威 第二幕 後編(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP5-1)

スタートレックDS9、シーズン5の最初のエピソードは、シーズン4の最後との前後編です。 前編ではオドーが創設者と接触した際に持ち帰った情報によるとガウロンが可変種である、というところで終わります。 (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ 着々と臨戦態勢を整えるクリンゴン帝国。 シスコはガウロンが可変種であることを暴く為の作戦を立てる。 ポーラロン放射器が放つ放射線を当てれば、可変種は正体を現すはずだが、4つの装置を同時に起動させなければならないうえ、1度しかチャンスがなく、ガウロンに接近する必要がある。 シスコ、オドー、オブライエンはクリンゴンになりすまし、ウォーフとともに本拠地に潜入することとなった。 偽造した身分で、クリンゴンの式典に紛れ込むという作戦だった。 デュカットの協力を得た一行は、以前鹵獲したバードオブプレイで本拠地に到着した一行。 デュカットはシスコ一行の作戦が終了するまで軌道上で待機するということになっていたが、それを待たずに帰還することを表明。 シスコたちは作戦が成功し、ガウロンの正体を暴かなければ帰れない身となった。 式典が始まり、うまく紛れ込んだ4人は、装置を設置する。 しかし、予期せずシスコが表彰の対象となってしまった。 顔はクリンゴンになっており偽の身分証を持ってはいたが、マートク将軍に正体がばれ、4人は拘束されてしまった。 しかし、4人の「可変種がガウロンに化けている」という説得に応じたマートクは4人を逃がし、ガウロンを殺せ、とせまる。 可変種であれば、死ねば流動体に戻るからだ。 式典の場にたどり着いた4人。 ウォーフはガウロンに戦いを挑み、ガウロンも受けて立つ。 しかし、加勢に入ろうとした味方を殴り倒したガウロンを見て、シスコとオドーは違和感を覚える。 オドーは、実はマートクが可変種であることを見破った。 可変種たちはオドーに対し「ガウロンが可変種のスパイである」という偽の情報を見せてシスコたちにガウロンを殺させ、対立を後戻りできないものにしようとしていたのだった。 正体を見破られた可変種はオドーに迫るがシスコやクリンゴンたちに集中砲火を浴び絶命した。 クリンゴンの暴挙はマートクの扇動が発端ではあったが、一度戦いを始めた以上、容易には引けないガウロンだった。 しかし...

可変種の脅威 第二幕 前編(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP4-25)

スタートレックDS9シーズン4のラストエピソード、第25話です。 ディープスペースナインは徐々に可変種(創設者)が支配するドミニオンの脅威が高まってきています。 シーズン最終話が次のシーズンの最初との前後編になるのは新スタートレックでよく使われたパターンですね。 (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ ガラックの店を出たところで突然倒れたオドー。 体調が悪いようだが、体のつくりが分からないため、ベシアには治すことができない。 それでも、ベシアはオドーに横になって休むように指示をした。 一方、クリンゴン帝国の宰相ガウロンは、フェデレーションが要求している「クリンゴンが占領したカーデシア領の返還」を拒否するメッセージを出していた。 そんな差し迫った状況の中、オドーを治すためにディープスペースナインの一行は創設者と接触することを決心し、ガンマ宇宙域へ出発する。 ディファイアントは救難信号を出しながらガンマ宇宙域を航行。 すると、ジェム・ハダーの戦艦が大量に現れ、包囲されてしまった。 ジェム・ハダーの艦隊には創設者の女性リーダーが同行しており、ディファイアントに乗船許可を求めてきた。 仕方なく許可を出すシスコ。 話し合いの末、目隠し状態にされたディファイアントは創設者の本拠地に連行されることになる。 オドーは、グレートリンクと繋がるため創設者の惑星に降り立った。 創設者は、今まで例のない同胞殺しを行ったオドーを裁判にかけていた。 何日経ったかすら分からないほど待ったシスコとベシアの元に、オドーが海から投げ出される。 創設者による裁判の結論は、オドーを追放し固形種とすることだった。 ベシアがトライコーダーで確かめると、確かにヒューマノイド、人間になっていた。 ディープスペースナインに帰還したディファイアントを悪いニュースが待っていた。 クリンゴンが、旧カーデシア領を10日以内に明け渡すよう要求してきたのだった。 宣言をするガウロンの映像を見たオドーは、創設者との裁判の間に、ガウロンを見た、と告げる。 ガウロンは可変種だと。 ■感想 シーズンの切り替わりのエピソードらしい、盛り上がるものとなっています。 クリンゴン帝国の上層部に可変種が入っている疑いはずっとありましたが、ガウロンだということになると、最高権力者で...

クワーク、絶体絶命(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP4-24)

スタートレックDS9シーズン4もほぼ終わりの、エピソード24。 健康診断で稀な致死性の病気にかかっていると宣告されたクワークが身辺整理を始めるところから意外な展開を見せるエピソードです。 (以下、ねたばれ含む) ■あらすじ 里帰りをしていたクワークがディープスペースナインに帰ってきたが、様子がおかしい。 ロムが話を聞く内に打ち明けたところに依ると、健康診断の結果、ドレク症候群という500万人に1人しかかからない不治の病で余命数日と宣告されたと告げる。 落ち込みながらも、死ぬ前の身辺整理をしようとするが、返さなければならない借金が大きすぎてどうにもならない。 フェレンギ人は死ぬと、故人の思い出のために体をばらして売るという習慣があるが、ロムは先物取引として生前に体の競売を行うことを提案した。 クワークは、自分の体が借金が返せるほどの値打ちがあるとは思っていなかったが、やってみることに。 入札は1件だけだった。 しかも、それはロムが全財産をつぎ込んだだけだったと分かる。 クワークは落胆するが、そうしているうちに、匿名でラチナム延べ棒500本という超高額の入札が入った。 クワークは、相手の気が変わらないうちに、と取引を確定してしまう。 借金返済を開始しようとしているクワークのところにベシアが伝言を持ってきた。 なんと、クワークがドレク症候群というのは診断の誤りだったという。 死なずに済むことが解り喜ぶクワーク。 だが、その夜、クワークの部屋のベルをしつこくならす者がいた。 開けてみるとFCAのブラントだった。 クワークの死体に高額の入札をいれたのはブラントだったのだ。 ドレク症候群が誤診だったことも知っているブラントだが、かつてクワークにしてやられたことから恨みを持っているので、契約通り体の引き渡しを要求する。 つまり、死ねというのだ。 ロムは契約の破棄を提案するが、フェレンギ人として契約は破れない。 クワークはガラックをたずね、自分を殺してくれるよう頼む。 しかしその夜の夢に、初代グランド・ネーガスのギントが登場し、やはり契約を破棄するように勧める。 クワークは意を決し、次の日、ブラントに契約を破棄する旨を宣言した。 ブラントはFCAの権限を行使し、全財産を没収、全ての商取引を禁止する通告をし去って行っ...

星に死の満つる時(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP4-23)

スタートレックDS9シーズン4のエピソード23。 今回はドクター・ベシアが活躍する話です。 活躍できたのかどうかは分かりませんが。 (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ ガンマ宇宙域を調査中に救難信号をキャッチしたキラ、ダックス、ベシアは発信元の惑星に降り立つ。 その惑星は荒れ果てており、人々も豊かな生活をしているようには見えなかった。 顔中に赤い傷のある女性が、苦しみながら出てくる。 ベシアは痛み止めを施し、女性の頼みに従い病院に連れて行くことにした。 しかし、そこは病院とは名ばかり、治療ではなく安楽死を行う施設だった。 この惑星はかつてはフェデレーションのように栄えていたが、ドミニオンに逆らったため、生まれつき「テプラン・ブライト」という病気に感染するよう、ドミニオンに仕組まれていたのだった。 ブライトはいつ発病するかわからないがたいていは子どもを産む前には発病する。 発病すると治療は不可能で、激しい痛みを伴い死に至る。 そのため、ここの人たちは治療は既にあきらめており、発病したら安楽死を行うようになっていた。 これに納得のいかないベシアは治療法を見つけようとする。 キラはディファイアントがジェム・ハダーにみつからないよう、少し離れた星雲で待機し、1週間後に迎えに来ることにした。 ベシアは1週間の間に治療法を見つけようと奮闘する。 たまたま出会った現地のエコリアという女性の家に住み込みで研究を続けるベシアとダックス。 エコリアは妊娠しており、子どもと一緒に生き続けたいと語った。 しかし、ベシアの最初の研究は失敗に終わる。 治療法が見つかったと思いかけたときにウイルスが変異し、ベシアのところに来ていた患者たちは次々に死んでいった。 ベシアの使っていた機械の影響でウイルスが変異してしまったことが後でわかり、愕然とする。 キラと約束した1週間では治療法は見つからず、簡単に、傲慢に考えていた自分を反省したベシアは、さらに残って研究を続けた。 エコリアは発病し、死期が近づいてくる。 おなかの子どもが生まれるまで持つかどうか、という状態だった。 ベシアはエコリアを看病しながら研究を続けていたが、おかしなことにエコリアに抗原を注入したのに、その痕跡がなくなっていることに気づく。 免疫機能が拒否反応を起こして...

戦士の宿命(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP4-22)

スタートレックDS9シーズン4のエピソード22。 ディープスペースナインがジェム・ハダーに襲われ機材を奪われ、シスコたちは敵を追ってディファイアントでガンマ宇宙域に侵入。 久々(?)の戦闘ですね。 (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ ディープスペースナインがジェム・ハダーの奇襲を受け、資材が奪われる。 敵を追ってディファイアントでガンマ宇宙域に入ったシスコたちは、襲撃した部隊とは別のドミニオンの部隊と遭遇する。 1人のボルタ人とジェム・ハダーの兵士たちから成るその部隊は、ディープスペースナインを襲撃した部隊を追っていた。 ディープスペースナインを襲撃したジェム・ハダーは、遙か昔に銀河を支配したアイコニア人が残したゲートウェイ(超長距離にも対応出来る転送装置)の遺跡を発見し、創設者に渡すことなく修復して独占しようとしている反乱者たちだった。 反乱者たちがゲートウェイを手にすればドミニオンは深刻な内乱に陥る可能性があることから、討伐部隊が派遣されたのだった。 シスコらにしてもジェム・ハダーがゲートウェイを手に入れることは看過できないため、ゲートウェイを破壊するという共通の目的の下、討伐隊のジェム・ハダーらと共同戦線を張ることになる。 好戦的で文化の異なるジェム・ハダーとは、主にウォーフが対立、指揮権を巡ってはシスコとジェム・ハダーの隊長の鍔迫り合いもありながら、訓練を続け、反乱者を追う。 反乱者の基地に近い森に降り立つシスコたち。 ゲートウェイの妨害派によりフェイザー銃が使用不能となってしまったため、斧を武器に格闘戦で突入する。 多大な犠牲を出しながらも中枢部に到達し、ゲートウェイの破壊に成功した。 討伐隊は残りの反乱者を掃討するために残り、シスコらディープスペースナインの部隊は撤収した。 ■感想 ゲートウェイとかアイコニアというのは、新スタートレックの終盤に出てきたものです。 宇宙全体にわたって基本デザインの似たヒューマノイドタイプの種族が広がっている事についてのSF的な説明として登場したもので、それによると、およそ20万年前に滅びたアイコニア人が将来の平和を願って、ヒューマノイドの遺伝子を宇宙中にまいたという事になっています。 各種族はそこから進化したために、基本的な類似点が多いという理屈ですね。 ・・・...

裏切り者は誰だ(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP4-21)

スタートレックDS9のエピソード21。 DS9にマキのスパイが潜んでいる疑いが浮上し、シスコが交際中のイェイツ艦長が最初に疑われます。 お互い疑心暗鬼に成りながら操作が進む緊迫したストーリーで、見応えがありますね。 また、サイドストーリーではDS9に移り住んだジヤル(ガル・ドュカットの娘)のその後も描かれます。 (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ 政権が交代し内部での混乱が続くカーデシアはクリンゴンとマキの攻撃により、荒廃が進んでいる。 フェデレーションは再建を支援するため、クラス4のレプリケーター12機を支給することに決めた。 カーデシアへの輸送途中にマキに奪われる危険性を考え、警備を厳重にするシスコに、DS9にマキに物資を密輸しているものがいる可能性があるという報告が成される。 オドーとエディントン少佐によると、第一の容疑者はシスコが交際中のキャシディー・イェイツだった。 イェイツを信頼しているシスコだが、そう言われるとどうしても疑ってしまう。 さらに、会話をするうちにやや不審な点にも気づき始める。 DS9では密輸を見つけるために、検疫にかこつけた積み荷のチェックを始めていたが、イェイツはランデブーの予定を理由に時間のかかるこのチェックを拒否。 シスコに個人的に回避を依頼し、シスコはこれを認めてしまう。 果たして、イェイツ艦長の船ゾザを尾行したディファイアントは、ゾザがマキの船とランデブーし、物資を転送したことを確認した。 次のゾザの航海予定に合わせてディファイアントは再び備考を行い、マキの船を捉える作戦を立てた。 普段はDS9に残るシスコもこの時は同行する。 しかし、いつまで経ってもマキの船はランデブーポイントに現れない。 イェイツが密輸を行っていたことは確かだが、イェイツが関わっているとなるとシスコも同行せざるを得ないと読んだスパイが、DS9をカラにするための策略だった。 黒幕はエディントン少佐。 ステーションに残っていた彼は部下に極秘任務だと念を押し、DS9全体の通信を一切禁止。レプリケーターを盗み逃亡した。 逃亡中に通信してきたエディントンは、シスコに対し、フェデレーションの方針を批判する。 シスコは艦隊の誓いを破ったエディントンを厳しく非難し、袂を分かった。 イェイツ艦長はクルーをマ...

二人の女神(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP4-20)

スタートレックDS9シーズン4のエピソード20。 またまた登場、ラクサナ・トロイ、今度は妊娠した、と。 しかし、子どもについて夫と意見が合わずにオドーに助けを求めに来たというお話です。 ん~、正直言うと、あんま面白くない。(笑) 「二人の女神」の二人とは、サイドストーリーのオナヤも入れて二人の女性が活躍するということでしょうか。 (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ 久しぶりにディープスペースナインを訪れたラクサナ・トロイは、タヴニア人の夫との間に子どもができたという驚きの報告をする。 おめでたいことなのだが、問題が1つ。 タヴニア人の風習で、子どもは16歳になるまで同性の親の元でくらし、異性の親からは引き離されるという。 それを嫌ったラクサナはディープスペースナインまで逃げてきたのだった。 オドーはタヴニア人の風習をしらべ、正確には「男の子は、母親の夫と暮らす」という風習であることを突き止めた。「子どもの父」ではなく「子どもの母の夫」であることから、ラクサナに今の夫と別れオドーと結婚するよう勧める。 結婚式の日がやってきた。 これもタヴニアの風習により、夫となる男性は妻になる女性に愛を告白し、正当な理由を持ってめとることを出席者全員に納得させる必要があるのだった。 前の夫も参列するなか、オドーはラクサナへの想いを誠実に語り、結婚式は無事終了した。 演技ではなく本当のこととおもってやっていたオドーだが、ラクサナはオドーの元を去ることに。 ラクサナもオドーへの愛はあるものの、結婚することで二人の間の友情を壊したくないということで、ベタゾイドへ帰って行った。 ■感想 めちゃくちゃ個人的な感想ですけど、新スタートレックの頃からラクサナが出てくるエピソードはあまりのめり込めないんですよね~。 SFっていうより、ただのコメディドラマになってしまっている気がして。 憎めないキャラではありますが、好きにもなれないという感じで。 恋多きラクサナ・トロイで、いろいろやり尽くした感があったものの、まさかいきなり妊娠したとくるとは思いませんでした。 ラクサナは単刀直入にものを言う性格なので、わりと煙たがられる場合が多いですが、オドーも似たようなところがあるからでしょうか、気が合うようですね。 オドーはオドーなりに真剣にラクサ...

鏡あわせのジェニファー(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP4-19)

スタートレックDS9シーズン4のエピソード19。 ディープスペースナインで断続的に続いている平行宇宙エピソードのシリーズ。 シーズン2エピソード23「二人のキラ」、シーズン3エピソード19「鏡の裏のシスコ」に続く3回目となります。 (以下、ネタバレ含む) ■あらすじ 以前にシスコが訪れたことのある平行宇宙から、ジェニファーが訪れる。 (平行宇宙ではジェニファーが死んでいないが、シスコは死んでいる) ジェニファーはジェイクを誘拐し、シスコが一人で平行宇宙に来るように仕向ける。 平行宇宙では、テラン(平行宇宙での地球人の呼び名)がテラック・ノア(DS9の旧称)を奪還していた。 スマイリー(平行宇宙のオブライエン)はテラック・ノア防衛のため、以前に盗んだ設計図を元に、ディファイアントを設計していた。 しかし、設計図通りに組み立てたがうまくいかず、シスコに助けを求めたのだった。 同盟(クリンゴン・カーデシアなど)の艦隊が迫る中、ジェイクを人質に取られたシスコは協力する。 ベシアは小さな爆撃機で時間を稼ぐための陽動作戦に出撃する。 シスコと、平行宇宙のオブライエン、ジェニファーにはある程度の信頼が生まれており、ジェイクを先に元の宇宙に返しても、シスコはディファイアント完成に協力するという取引が成立した。 ついにウォーフ率いる同盟艦隊がテラック・ノアに到着し、戦闘が始まる。 シスコはこの時点で元の宇宙に帰る約束だったが、ジェニファーたちを救うため残ってディファイアントの指揮を執る決心をする。 シスコの指揮でディファイアントの性能を活かした戦法と、予期せず帰還したベシアの援護で同盟艦隊を撃退することに成功した。 一方テラック・ノアでは、捉えられていたキラ(同盟側)が逃亡を図る。 逃亡途中に出会ったジェニファーは、キラにフェイザーで撃たれ、致命傷を負ってしまった。 テラック・ノアに戻ったシスコはジェニファーの最後を看取った。 ■感想 新スタートレックまでは基本的に長いスパンで繋がっていくエピソードはなくて、前の事が言及されたりすることはあっても、基本的には途中から観ても分かるようになっていました(と思う) でも、ディープスペースナインでは結構、今までのエピソードの内容が前提として出てきて、特にこの平行宇宙のシリーズは...