明日なき撤退(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP6-1)

スタートレックDS9シーズン6の最初、エピソード1です。

いよいよDS9から撤退してしまったシスコたち。
「タイトルどうなんの?」って感じですけど。スタートレックテラック・ノアとか?(笑)
とりあえずはフェデレーションに分の悪い戦いが続くようです。

(以下、ネタバレ含む)

■あらすじ
シスコらフェデレーションの艦隊は3ヵ月にわたりドミニオン軍と対峙し、戦っては徐々に撤退していた。
同行している戦艦の中には破損し、牽引されているものもいる。
長く厳しい戦いの中、ディファイアントのクルーも疲れ果てていた。

シスコには、いったん基地に戻るよう指令があった。
同時に、第7艦隊は、戦いの末、112隻中14隻しか帰還できなかったというニュースも入ってきた。

一方、テラック・ノア(=DS9)では、デュカットの元に日々勝利の報告が届いていた。
しかし、3ヵ月たっても機雷の除去は進んでいなかった)
テラック・ノアでは、デュカット(カーデシア)、ウェイユン(ドミニオン)、キラ(ベイジョー)の微妙なバランスができていた。

基地に戻ったシスコに下った新しい命令は、以前鹵獲したジェム・ハダー船(シーズン5エピソード2「神の舟」)を使ってカーデシア領深くに潜入し、ケトラセル・ホワイトの貯蔵施設を攻撃することだった。
慣れないジェム・ハダー船に苦労するシスコたち。
しかも途中であったUSSケンタウルスに、本物のジェム・ハダー船と間違われて攻撃されてしまうというトラブルにも遭う。

なんとか貯蔵施設にたどり着いたシスコたちは破壊に成功するが、爆発のダメージを受け、ワープ用のコアが破損、ワープでの帰還が不可能となってしまった。

■感想
前回、ワームホール前に自己複製・遮蔽付き機雷を設置したことで、ガンマ宙域からの増援は防げたものの、基本的な戦闘力はジェム・ハダーの方が上のようで、フェデレーションは押されている状況です。
そこで考え出されたのが今回の作戦。

ドミニオンの実働部隊であるジェム・ハダーは遺伝子技術で生み出された人工の兵士で、ケトラセル・ホワイトという麻薬のようなものを定期的に摂取する必要があります。
ケトラセル・ホワイトがないとジェム・ハダーは生きられません。
逆にそれさえあれば、食料などほかに何かを摂取する必要は無いそうです。

ホワイトはジェム・ハダー管理の基礎になるもので、ジェム・ハダー部隊に必ず常駐するボルタだけが開けられる箱に保存されています。
補給も貯蔵施設までもどって、カラの容器と交換で同数受け取る手続きです。
ワームホールが使えるようにならないとホワイトが不足するとウェイユンが懸念していることから、どうやらアルファ宇宙域では生産していないようです。

創設者はホワイトによる管理がないと、ジェム・ハダーを支配できないと考えているようですが、実際に今まで出てきたジェム・ハダーにも色々いて、それとは無関係に創設者を崇拝し忠誠を誓っている者もいます。

ケトラセル・ホワイトはジェム・ハダーの唯一最大の弱点です。
何しろ部隊を全滅させなくても、ホワイトを管理しているボルタが死ねばその部隊の命運が尽きてしまうのですから。
創設者にとっては、ジェム・ハダーは使い捨てという感覚かもしれません。

それにしても、それほど大事なホワイトを貯蔵している施設にしては、警備が甘すぎます。
偽装しているとはいえあっさり潜入されてしまうのはちょっと都合がよすぎる感がありますね。

最後に、前回・今回と、死亡フラグ立てまくりのダックスが気になります。(笑)
「この戦いが終わったら結婚」って、典型的ですよね。
死亡フラグは24世紀になっても共通なようです。

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