「シアター!」「シアター!2」 有川浩
さらっと読後感さわやかなストーリーを読みたい時は有川浩がうってつけ。 ということで、シアター!読みました。 有川浩は図書館戦争ではまって、結構好きな作家です。 劇団が舞台の作品というのは珍しくも無いような気がしますが、経営問題を主軸に据えるのが有川流なのかな。 なんとなくイメージ的に、貧乏でも楽しいことやって頑張るみたいな世界だと僕も思ってるんだけど、そのテンションで青春爆走中な展開だとちょっと共感できないんですよね。 県庁おもてなし課なんかでもそうだけど、有川浩はきっとマーケティングとか好きなんでしょうね。 グデグデだった劇団員たちが、徐々に利益を考えるようになっていく様子が応援したくなります。 キャラクターもニックネーム付きで、読者に分かりやすくかつ、浅すぎない作り込みがいつもながらさすがです。 作者はきっと、キャラクター作る時にニックネーム付けるんだろうな。 でもこういう一言キャッチみたいのはつけておくと分かりやすいし、キャラクターを動かしていく上でぶれない指針にもなっているのかなと思います。 1つの誤算は、これ、勝手に完結しているかと思ったら、続くのね。。。 「シアター!」を読み終わって、ん?これ2巻で終わるのか?という若干の不安を抱きつつも、すぐ2巻に突入し、最後まで読んで、んー、やっぱり。orz みたいな。 「シアター!3」はどんなハッピーエンドが待っているのか!? (ハッピーエンドですよね?有川さん!) はたまた、3で終わるのか!? 続いちゃったりするのだろうか?? 早く続きが読みたいシリーズです。