レビュー:TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
「出る単特 急金のフレーズ 活用法」の著者、TEX加藤氏の、Part5対策用テキストです。
元々2年ほど前に出ていた1019問収録のものに、新形式を踏まえたり音声をダウンロードにするなどのマイナーな改訂を施した新バージョンです。
なので、古いのを持っている人は新しく買うほどの違いは無いようです。
さて、まだ全部をやったわけでは無いのですが、ざっと見始めて本書の特徴を。
■Part5の出題を解くために特化して文法が整理されている
■圧倒的な問題数と、1000本ノックのおまけが嬉しい
■解説が丁寧
■文法対策だが、語彙も増える。(金フレとの併用でさらに効果アップ?!)
というところでしょうか。
■Part5の出題を解くために特化して文法が整理されている
TOEICのPart5は純粋に単語を知っているかどうかが問われる語彙問題と、文法知識が必要な文法問題に大別されます。さらに文法問題にはいくつかのパターンがあって、本書では文法知識を、どのように使ってTOEICの問題を解くかに落とし込み、丁寧に解説してくれています。
僕は文法マニアなので割と知識としては知っているし、文法問題は単語の意味が全然分からなくても形だけで解けてしまうタイプなのですが、感覚的に解いていた部分を論理的に再整理できて勉強になります。
これでさらにスピードと精度が上がりそうです。
1つ注意点としては、この本はある程度文法知識がある人をターゲットにしていると思われる点です。
前書きではTOEIC500点以上が対象と書かれています。
僕としては、十分な時間と辞書を使えば、Part5の問題をほぼ疑問無く解けるレベルの人に向いていると思います。
要するに、知識があっても早く使うことになれていない人にTOEIC向けの考え方を教えますよ、というような。
買って損は無い本だと思いますが、解説を読んでみて難しいと感じたなら、一度もっと簡単な文法の本で基礎を押さえてから再挑戦することをおすすめします。
■圧倒的な問題数と、1000本ノックのおまけが嬉しい
問題数1000問超、1問あたり2.5円程度とは恐れ入る安さです。しかも、本編の問題をシャッフルして掲載し直して携帯しやすい小冊子にした1000本ノックなる別冊付き。
順番をシャッフルすることで効率的に復習できますのでこれは嬉しいですね。
TEX加藤氏は本当に、読者にがんばって点数を上げてもらいたい、という気持ちのこもった本を出されている方だなと、毎度感心いたします。(ステマじゃ無いよ)
■解説が丁寧
Amazonとかで本を買おうとするとなかなか分からないのが、解説の質。例えば、「この問題は正解以外の選択肢は不適切です」という1文だけで終わっていたらどうしますか?
僕ならキレますね。
それじゃわかんねーから勉強しとるんだろうが、と。
どの世界でもそうなのですが、初心者に説明するのが下手な人というのが一定数いらっしゃいまして、頭は良いのでしょうけど、僕のように頭の悪い人のことが分かってない。
その点、本書の解説は簡潔かつ論理的で好感が持てます。
■文法対策だが、語彙も増える。(金フレとの併用でさらに効果アップ?!)
本番に出てきそうな問題ですので、文中の単語も分からなかったものは一緒に調べておくとより効果的です。金フレで出てきている単語も多く、先に金フレをやっておけば単語の復習にもなります。
(「この著者なりのTOEIC頻出単語」ですので、精度は高いとは思いますがやや偏りがある可能性はあります。しかし、まずは一定数をマスターしてから別の単語集などで補った方が良いと思います)
まだ学習途中ですので終わったらまた書きますが、良書だと思います。
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