はじめてのサッカー4級審判員(4) 少年サッカーで起こりがちなこと
主にサッカー未経験の方、初心者審判の方に向けた情報を書いています。
今回は少年サッカーでありがちなこととそのジャッジについて書いていきます。
特に低学年の場合、プロの試合ではなかなかお目にかからないような珍プレーが出てくることがあります。
ただ応援しているだけなら「面白い」で済んでしまいますけど、審判はルールに即してジャッジしないといけませんので、ちょっと大変なんです。
僕が遭遇した経験をもとにいくつか書いてみます。
※この記事は基本的に2018-19競技規則に基づいています。
競技規則は毎年改訂されますので、ジャッジの基準は最新の競技規則に沿ってください。
一番多いのは、片足が上がってしまう、片足がフィールドの中に入ってしまうというもの。
タッチラインはフィールドの中でもあり外でもある扱いなので、かかとがタッチラインを踏んでいるような状況なら、「その足はフィールドの外にある」という扱いになります。
スローインの正しいやり方は競技規則で確認しておいてください。
余談ですけど、本心としては僕はファウルスローなんてどうでもいいと思ってるんですよね。勝敗に影響しないと思うし。
でもルールなんで、ちゃんと指摘していかないと、子どもたちはいつまでたっても悪い癖が抜けません。
なのできちんと吹いてあげる方が良いでしょう。
なるべく前で蹴ろうとするからでしょうね。
また、小さい子は、キーパーの脚がペナルティエリア内にあれば、ボールが外に合ってもOKと思っている子もいます。
キーパーがボールを手で扱えるかどうかは、キーパーの位置ではなくボールの位置によります。
ボールがペナルティエリアの中(ラインに一部でもかかっていればOK)なら手で扱うことができます。これは地上でも空中でも同じです。
これは厳密には主審からは判定しづらく、副審の目線が必要になります。
このハンドは、取るとかわいそうな気がして取りづらいのですが、一度取ってあげないともっと大事な試合で取り返しのつかないことになるかもしれませんので、早めに気づかせてあげましょう。
このルールも低学年は知らないことが多いし、高学年でも試合の緊張の中でうっかりやってしまうことがあるものです。
「手で扱う」というのは、きっちり持たなくても手で触ればNGで、ハンドと同じものと考えられます。
また、意図的なパスでなければ、手で扱ってもOKです。
両チームの選手の競り合いの中でこぼれたボールなどは、最後に触ったのが味方の脚であってもこのファウルは取りません。
直接ゴールに入った場合は、ゴールラインを割った時と同じで、ゴールキックでの再開になります。
間接フリーキックの時は、キッカー以外の選手に触れるまではゴールがない状態と考えてください。
ちなみにスローインが直接ゴールに入ることも禁止なので、考え方は同じです。
また守備側が壁を作る場合は規定の距離を離れることができませんが、ゴールライン上に並ぶことができます。
競技規則に明記されていますので確認しておきましょう。
バックパスの結果として起こりやすい状況です。
コーナーキックでポストに当たって跳ね返った時などに起こりがちですので要注意です。
ボールのコントロールができない距離で意図的にブロックしてしまうことはNGです。
身体の接触がある場合は直接フリーキック、ない場合は間接フリーキックになります。
ケガをして倒れている選手が居て止めたい場合とか、給水タイムで止めたい場合に、キーパーがとったタイミングで笛を吹いてしまうことがあって、これは別に構わないのですが、その場合のリスタートは一応ドロップボールになります。
それと、11人制の場合の選手交代もこのタイミングでは行えません。
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いろいろ書いてきましたがまた思い出したら追加します。
とにかく子どもって思いもよらないことをやるもんで、その時、審判としてどう対応するのかというのは、競技規則への理解を試されているんじゃないかと思うほどです。(^_^;)
まずは競技規則を読み込むことですね。
がんばっていきましょう。
今回は少年サッカーでありがちなこととそのジャッジについて書いていきます。
特に低学年の場合、プロの試合ではなかなかお目にかからないような珍プレーが出てくることがあります。
ただ応援しているだけなら「面白い」で済んでしまいますけど、審判はルールに即してジャッジしないといけませんので、ちょっと大変なんです。
僕が遭遇した経験をもとにいくつか書いてみます。
※この記事は基本的に2018-19競技規則に基づいています。
競技規則は毎年改訂されますので、ジャッジの基準は最新の競技規則に沿ってください。
■ファウルスロー
少年サッカーではファウルスローが多いですね。一番多いのは、片足が上がってしまう、片足がフィールドの中に入ってしまうというもの。
タッチラインはフィールドの中でもあり外でもある扱いなので、かかとがタッチラインを踏んでいるような状況なら、「その足はフィールドの外にある」という扱いになります。
スローインの正しいやり方は競技規則で確認しておいてください。
余談ですけど、本心としては僕はファウルスローなんてどうでもいいと思ってるんですよね。勝敗に影響しないと思うし。
でもルールなんで、ちゃんと指摘していかないと、子どもたちはいつまでたっても悪い癖が抜けません。
なのできちんと吹いてあげる方が良いでしょう。
■キーパーのハンド
パントキックの時にボールを持ったまま、勢い余ってペナルティエリアから出てしまうということがあります。なるべく前で蹴ろうとするからでしょうね。
また、小さい子は、キーパーの脚がペナルティエリア内にあれば、ボールが外に合ってもOKと思っている子もいます。
キーパーがボールを手で扱えるかどうかは、キーパーの位置ではなくボールの位置によります。
ボールがペナルティエリアの中(ラインに一部でもかかっていればOK)なら手で扱うことができます。これは地上でも空中でも同じです。
これは厳密には主審からは判定しづらく、副審の目線が必要になります。
このハンドは、取るとかわいそうな気がして取りづらいのですが、一度取ってあげないともっと大事な試合で取り返しのつかないことになるかもしれませんので、早めに気づかせてあげましょう。
■キーパーへのバックパス
味方が脚でパスしたボールを、キーパーが手で扱うと間接フリーキックのファウルになります。このルールも低学年は知らないことが多いし、高学年でも試合の緊張の中でうっかりやってしまうことがあるものです。
「手で扱う」というのは、きっちり持たなくても手で触ればNGで、ハンドと同じものと考えられます。
また、意図的なパスでなければ、手で扱ってもOKです。
両チームの選手の競り合いの中でこぼれたボールなどは、最後に触ったのが味方の脚であってもこのファウルは取りません。
■間接フリーキックが直接ゴールに入る
間接フリーキックを選手が理解していない場合、直接ゴールに入れてくる場合があります。直接ゴールに入った場合は、ゴールラインを割った時と同じで、ゴールキックでの再開になります。
間接フリーキックの時は、キッカー以外の選手に触れるまではゴールがない状態と考えてください。
ちなみにスローインが直接ゴールに入ることも禁止なので、考え方は同じです。
■ゴールエリア内での間接フリーキック
ゴールエリア内で間接フリーキックになるファウルがあった場合、再開位置は、ゴールエリアのゴールラインと平行な線上となります。また守備側が壁を作る場合は規定の距離を離れることができませんが、ゴールライン上に並ぶことができます。
競技規則に明記されていますので確認しておきましょう。
バックパスの結果として起こりやすい状況です。
■プレースキックの2度蹴り
キックオフ、フリーキック、コーナーキックなどでキッカーが一度蹴った後、他の選手が触る前にもう一度触ると間接フリーキックの反則です。コーナーキックでポストに当たって跳ね返った時などに起こりがちですので要注意です。
■進路妨害
よくコーチが選手に「体を入れてボールを守れ」なんて言われるもんで、それを拡大解釈しちゃって、ボールから離れたところで、ボールをプレーしに行く相手選手をブロックしにいってしまうことがあります。ボールのコントロールができない距離で意図的にブロックしてしまうことはNGです。
身体の接触がある場合は直接フリーキック、ない場合は間接フリーキックになります。
■番外編:キーパーがキャッチしたときはインプレー中
初心者の審判が勘違いしがちな点として、キーパーがキャッチしたときはアウトオブプレーだとおもってしまうということが挙げられます。ケガをして倒れている選手が居て止めたい場合とか、給水タイムで止めたい場合に、キーパーがとったタイミングで笛を吹いてしまうことがあって、これは別に構わないのですが、その場合のリスタートは一応ドロップボールになります。
それと、11人制の場合の選手交代もこのタイミングでは行えません。
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いろいろ書いてきましたがまた思い出したら追加します。
とにかく子どもって思いもよらないことをやるもんで、その時、審判としてどう対応するのかというのは、競技規則への理解を試されているんじゃないかと思うほどです。(^_^;)
まずは競技規則を読み込むことですね。
がんばっていきましょう。
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