英語リスニングおすすめ動画:Why do airlines sell too many tickets? - Nina Klietsch




今話題の(笑)、飛行機でオーバーブッキングがなぜ発生するのか、ということについてのTED-Ed。
ユナイテッド航空で話題になっていますが、実は年間50000人程度が強制的におろされています。
(今回のように暴力沙汰ではなく、見返りをもらって自主的に、ですが)

えー、まぁオーバーブッキングの理由は簡単に言えば、「予約した人全員が乗るとは限らないので、乗らない人を見越して多めに売る」という理屈は分かりますけど、実際は割とややこしい。

動画では二項分布(binomial distribution)という統計手法を使って計算してますよー、と言っています。
チケットを売った分の収益と、万一あふれて乗れなかった人に補償を出す場合の損益を天秤にかけ、何枚売るのが一番儲かるか、ということを判断しているのだとか。

言ってみれば、航空会社にとって、オーバーブッキングで強制的に客を下す可能性は最初から織り込み済みということですよね。

動画内のあくまですごく単純化した例では、180席の航空機に対して198席販売するのが一番収益が上がるといっています。
18席もオーバーブッキングするのか。。。

ただし、何度もナレーターも言っている通り、実際はもっと複雑。
(以下は動画以外の情報)
航空券の種類にもよりますが、その便に現れなかった客が別の便に振り替えることをふまえると、動画のようにチケット買って乗らなかった分=まるまる航空会社の利益、ということにはなりません。
さらに補填に関しては、別の便で使えるクーポンだったり系列や提携のホテルの宿泊券だとすると、航空会社の実際の負担額は額面よりずっと少なかったりします。
そして、航空券というのは高い印象がありますけど、航空会社の利益率というのはかなり低いという話もあり、競争も激しいですから、こういうところでシビアにならざるを得ないのも理解はできます。

まぁねぇ、僕は飛行機乗りませんので、オーバーブッキングに遭遇したことないですけど、こういうニュース見るとやっぱ飛行機乗りたくないなと思っちゃいますね。


英語的には、ナレーターがそこそこ早口なのに加え、統計の話で用語も難しめかも。

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