「出る単特急 金のフレーズ」はTOEIC対策単語集の決定版。

「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ(TEX加藤)」
めちゃくちゃ売れまくっていると思われる本書。
だいたいどの書店に行っても、TOEICコーナーにはこの金のフレーズが積まれています。
最近では姉妹編の「銀のフレーズ」も出ましたので並んでおいてあることも多いですね。



金のフレーズはTOEIC対策の単語集の決定版といっても良いと思うのですが、その理由はズバリ、「この本の単語を全部覚えれば、TOEICではほとんど知らない単語に出会わない」というところ。

■全部覚えると、TOEICは完璧?!

テスト全体を通じて、1つも未知の単語に出会わないかというと、それはないと思います。
やっぱりそれなりに、(TOEICレベルにおいて)「超マニアック」と思われる語もいくつか入って来ますので、100%というのは難しいですね。
しかし、おそらくそういう語があったとしても、数は一桁なのではないかなと思います。
本書はそのくらいTOEICの単語をカバーしています。すごいとしか言いようが無い。

■レベル感がピッタリ

英単語は難しくしようと思えばいくらでも難しく出来ます。
ハイスコア向けの参考書では、「これホントに出題されるの?」という単語が混ざっていることも多いです。
もちろん、稀に出てくるというものは有りますし、「全ての単語を知っている状態」を目指すならそういう語も覚える必要があります。
しかし例えば、99.9%の単語を覚えた後、残りの0.1%のために学習時間を大量に割くよりも、他の練習(リスニングの精度を上げるとかリーディングのスピードを上げるとか)の方が時間当たりの効果が高いのではないでしょうか。

残り0.1%の単語というのは、たまに出題されるレベルの単語であり、覚えても出会わない確率の方が高いものです。
こういうのは日常会話でもありえますので、周りから推測すれば良いだけの話。
やけに難しすぎない、という絶妙なチョイスが金のフレーズのすごいところです。

逆に、「990点を目指す」とうたいながら、比較的簡単な語しか収められていないものも有ります。
それは、どこまでの単語を覚えてどこからやめるかという線引きのさじ加減の違いですけれども、あくまで僕の感覚として、金のフレーズくらいの単語までは覚えておきたいと思えます。

難しすぎず簡単すぎず、ちょうど良いさじ加減なのですね。

■コストパフォーマンスが高すぎる

1000語というボリューム、そしてこのクオリティで1000円未満(890円+税)ということで、抜群のコストパフォーマンス。
TOEICは、いろいろ解答方法のテクニックを解説する参考書も多いですが、そんなテクニックを使うにしても基本の単語力は必要です。
ですので、他の参考書をより効率的に利用するためにも、金のフレーズを一緒に手元に置いておくのが良いですね。
この本の単語を全部覚えれば、TOEICの語彙についてはちょっと語れます。
「あ~、この単語ってTOEICで頻出だよね~」みたいに。(笑)

模試とかでもこの本の単語がボロボロ出てきますので、先に単語をおさえておくほうが効果が高いですよ。

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