我の意志にあらず(スタートレックディスカバリー レビュー / EP1-10)

スタートレックディスカバリーのシーズン1、エピソード10です。
久々の更新!
いやー、中断期間長かった。

(以下、ネタバレ含む)

■あらすじ
スタメッツの胞子ドライブが暴走してディスカバリーがたどり着いた先は平行宇宙だった。
ディスカバリーはクリンゴン船の残骸の中からデータをサルベージし、この世界の情報を得る。
ここでは地球人のテラン帝国がクリンゴン、バルカンらを支配していた。

胞子ドライブが使用不能になってしまい、元の世界に変えるすべを探す一行は、同じく平行宇宙に迷い込んだ宇宙船があることを発見する。
その宇宙船、USSディファイアントの情報を探すため、バーナムとロルカは平行宇宙のISSシェンジョウに乗り込んだ。


■感想
平行宇宙ときましたか!
スタートレックでは良く出てくる平行宇宙。
量子力学的な多元宇宙論だと、平行宇宙は無数に存在していることになっていると思いますし、スタートレックでもそういう描写が出てきたことはありますが、また、特定の平行宇宙と任意に行き来することができている場合もあります。

今回の平行宇宙は後者と思われます。
無数に存在する平行宇宙のうち、比較的行き来がしやすい、近いもの、とでも言いましょうか。
今回の話のなかでも、USSディスカバリーの前にUSSディファイアントが何らかの原因により同じ移動を行ったそうなので、一定の条件を満たせば行き来出来ると思われます。

平行宇宙ではティリーが艦長というのが、なんともおかしいですね。
いつか艦長になりたいという夢が、まさかこういう形で叶うとは思いも寄らなかったでしょう。

またこちらではシェンジョウがまだ存在していたので、ジョージャウ艦長も出てくるのかと思ったら、残念ながら艦長はバーナムでした。

さて、このテラン帝国。
スタートレックファンなら実はおなじみ、初代スタートレックやエンタープライズでも登場し、ディープスペースナインでは何度も出てきたものです。
どうやらこの平行宇宙はかなり、こちらの世界との結びつきが深いようですね。

テラン帝国の存在するこの平行宇宙では、連邦艦隊はありません。
なんか人類はやたら悪っぽい性格になっていて、人類を中心とした帝国艦隊が周辺宙域を支配しています。
力が支配する世界なので、部下が艦長を殺してポジションを奪う、いわゆる下克上も普通です。
実際このエピソードでも、バーナムが殺されそうになりましたが、逆に返り討ちにしたことでブリッジクルーに賞賛されました。
そういう世界です。


ちなみに、USSディスカバリーのUSSは「United StarShip(連邦宇宙船)」、ISSは「Imperial StarShip(帝国宇宙船)」の略です。

USSディスカバリーとISSディスカバリーが入れ替わったようですので、ISSの方がどうなっているのかも気になります。
いや、これは来週が楽しみだわ。

そしてタイラー。
ただのPTSDじゃなくて、何か埋め込まれたんですね。
二重人格化したうえに、ドクターを殺っちまいました。。。
ドクターがこんな形で退場するとは思わなかったなぁ。そこは残念。

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