スタートレック・ディスカバリーはここが新しい!(レビュー:Netflix限定)

いやー、いよいよ公開されました、スタートレック・ディスカバリー。
Netflix限定ですが、もう、これ見るためにNetflixに加入しちゃっても良いんじゃないでしょうか。(笑)

今回は(多分)ネタバレ無しで、僕的に思った「ディスカバリーの新しいポイント」を書いてみます。

※エピソード毎の感想も書いてます。ネタバレもあるので観終わった後が良いと思いますが、よろしければこちらもどうぞ。
http://hcondo2000.blogspot.jp/search/label/ディスカバリー

■クリンゴンが新しい!

スタートレックといえば、バルカン人、ロミュラン人などの異星人。
クリンゴン人も初代スタートレックから登場する人気の種族です。

クリンゴン人は人間よりも好戦的で見た目も鬼のようなのですが、今回は特に見た目が違います。

初代スタートレックのクリンゴン。普通の人間っぽい。

新スタートレックのクリンゴン。額が特に特徴的

ディスカバリーのクリンゴン。全然違う!

初代スタートレックは古いものですので、異星人の見た目を思うように変えられなかったようです。
新スタートレックではクリンゴンのビジュアルに修正が入り、人間とは明らかに区別できるようになりました。
それで確立されたかと思いきや、こんどのクリンゴンは全然変えてきました!
「本当はこういうクリンゴンが作りたかったんだよ!」と言いたいのでしょう。
スタートレックの産みの親のジーン・ロッテンベリーは亡くなっていますが、このクリンゴンをみたらいい時代になったと羨むのでしょうか、それとも否定するでしょうか。

■クリンゴン語が新しい!

いや、新しくないか。
クリンゴンについてもう少し語りたい!

異星人は当然、英語以外で話しているのですが、スタートレック世界では翻訳機が自動で働くため、視聴者の皆さんには基本英語で聞こえてきます。(笑)
しかし、クリンゴン語はなぜか特別扱いで、たまに要所要所で、クリンゴン語が話されるシーンが出てきます。

これは実際に聞いてみて欲しいのですが、音的には、息をたくさん吐き出してこすれたような音を多用する不思議な響きの言語です。
クリンゴンは儀式を重んじる種族ですので、クリンゴン語で行われる独特な儀式は、設定の厚みを出すのに一役買っています。

ディスカバリーのクリンゴン語は、言語としては同じですが、発音がより特徴的になりました。
今までは外見が人間に近かったことも有り、違うとはいえ人間の言語から大きく外れていない印象でした。
今回はよりこするような音や、こもったような音など、特徴が強調されています。

ちなみにクリンゴン語は、言語学者が人工的に作ったちゃんとした言語で、ちゃんと習得すれば会話も可能なようです。
言語学習サービスのDuolingoではクリンゴン語のコースも計画中みたいですね。


■コンピューターが新しい!

スタートレック世界といえば、音声コマンドのコンピュータ。
ほとんどのコンピュータ操作は音声で行われ、結果も音声でフィードバックされます。
(Siriみたいなもん)

で、このコンピュータの音声は一貫して、ジーン・ロッテンベリの妻で有り、初代でナース、新スタートレックとディープスペースナインでラクサナ・トロイを演じたメイジェル・バレットが演じてきました。

しかしもう亡くなっており、今回は違う声になっています。

これは、、、うーん、仕方のないことだけれどかなり寂しい。
あの味のある声は結構好きでしたが、今回のコンピュータの声はなんというか、普通です。
今まではコンピュータも登場人物のように思えていましたが、今回はただの舞台セットという感じかな~。

コンピュータの声でもう1つ言うと、ディスカバリーは時代的には初代と同じ頃ですが、コンピュータのしゃべり方はだいぶ流ちょうです。
というか、初代スタートレックのコンピュータが今から見れば大げさで、当時の人が考えた無機質なコンピュータボイスですからね。
今じゃ、Siriのほうが流ちょうにしゃべりますので、これは当然の変更点でしょう。

■ブリッジのデザインが新しい!

初代スタートレックのエンタープライズ(NCC-1701)のブリッジなんて、今思うとあまり宇宙感ないですからねー。
なんか、ビルの一室みたいな。

時を経てSF表現も進化しました。
NCC-1701とは全然違って、いい感じに薄暗い、壁に付いてる画面は横長でシャープ、ホロで表現されたっぽいパネルもあります。

ホントに同じ時代か? なんて野暮。
クリンゴンと一緒で、これが「描きたかったブリッジ」なハズです!

■転送が新しい!

スタートレックと言えば転送装置。
あれ、欲しいですよね!

聞くところによると、初代スタートレックでは、惑星上陸の際に毎回シャトルを着陸させる映像を撮ることができなかったため、転送を考え出したらしいです。
そんな撮影上の必要性から生まれた転送ですが、今やスタートレックには絶対必要なもの!

この転送、初代スタートレック時にはかなりモッタリしていますが、新スタートレックの転送を観たときには「カッコイイ!」と思いました。

今回の転送は、新スタートレックの良い雰囲気を残しながらもより気持ちのいいアニメーションになっています。
やっぱり転送がカッコイイと、それだけで盛り上がります!

■中国名の船が新しい!

主人公たちが乗っている船はUSSシェンジョウ。シェンジョウは「神舟」ですね。
中国の宇宙船の名前をとっています。
今までUSSオキナワとかUSSヤマトという船名はありましたけど、中国由来の船名は新鮮です。(まだヴォイジャーとエンタープライズ観てないので、出てたらごめんなさい)

エンタメに水を差す蛇足で申し訳ないですが、これはやや悲しくもあります。
Netflixのマーケットととしての中国の重要性が上がっているということの現れですから、なんか日本のものも入れてくれたらうれしいなーと、ちょっt思っちゃいますね、個人的には。


さてさて、まだ僕もちょっとしか観てないのでこれからじっくり、何度も繰り返し(笑)観ますが、とりあえず冒頭を観ただけでもこのスケールの大きさは楽しみです。
今すぐNetflixのお試しに申し込んじゃえば良いんじゃない!?

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