IFABが検討しているサッカーのルールの変更について
サッカーの競技規則についてIFABが大きな変更を検討しているようで。
まだ検討しているというだけで実際どうなるかはさっぱり未定だと思うが、内容が結構大がかりなため、話題になっている。
一番注目されているのは、試合時間が30分ハーフ(60分)になるかもしれないというもの。
これについては別記事(サッカーの試合時間が60分に? 大幅なルール変更が協議されている模様。)で書いたので、ここではBBCのサイトに掲載されたその他の項目について、2016/17競技規則と比較しながら確認したい。
(個人のブログですので、まちがいがあったらごめんなさい、ご指摘ください)
現行ルールではこのような再開の時、キッカーがボールを蹴って試合が再開した後、他の競技者がボールに触れる前にキッカーが再びボールに触れると、相手側に間接フリーキックが与えられることになっている。
(キックオフ、PK、ドロップボール、スローインも同様)
「自分へのパス」という意味が曖昧だが、続けてボールをプレーできるという意味だろうか。
だとするとドリブルでの再開が可能になってしまう。
このルールはフリーキック、コーナーキック、ゴールキックだけに適用されるのだろうか。
PKは少なくとも問題があるように思われる。
また、現行ルールではゴールキックやペナルティエリア内での守備側のフリーキックは、ボールがペナルティエリアに出て始めてインプレー(試合が再開した状態)になる。
ドリブルOKの場合、ペナルティーエリア内で2度・3度と触ることが出来るのかどうか、これはちょっと難しい。
これをOKとすると、何がよくなるのかちょっと見えないポイントだと思う。
実はゴールキックについては2016/17競技規則で「ボールは静止していなければなら」ないと明記された箇所。
それまでも止めてけることが前提ではあったと思うが、明記されてより厳密に適用されることに成り、実際プロでの蹴り直しも増えたように感じる。
個人的にはゴールキックに関しては若干動いていてもいいんじゃないか、そんな細かいところでプレーを止めない方が試合が面白いんじゃないかと考えているけど、他のセットプレーとの統一の意味もあってそうなったんだろうと思っている。
ゴールキックだけ動いていても言いというと特別扱いになってしまうけど、審判的にもそこは細かいのでわざわざ止めたくなく、これは良い案だと思う。
2016/17競技規則では「ゴールエリア内の任意の地点から守備側チームの競技者によってけられる」とされている。
たまにゴールエリアの線上にボールを置かなくてはいけないと勘違いしている人もいるが、エリア内ならどこでもいい。
前の方においた方が有利なことが多いのでたいてい一番前に置くけど。
これが、コーナーキックと同様、ゴールの左右どちらで外に出たかによって、蹴る位置が縛られるというもの。
1点に定められるのか、右半分・左半分のエリア内なら自由なのか、その辺は分からない。
これは、キック位置を変えることによる時間稼ぎを防ぐ狙いだろうか。
これは、結構育成レベルでは困る改訂だ。
小学生(特に低学年)だとキック力が弱く、ゴールキックは遠くまで飛ばない。
ゴールキック後が最大のピンチになるシーンがかなり多いのだ。
なので、左右の隅の味方に蹴ることも多いのだが、ボールを自由に動かせなくなると守備側にとってかなり不利になってしまう。
これが実施されるなら、4種(小学生)用のルールでは今まで通りとして欲しい。
まず言いたいのは、BBCが「handball」と言っているが、競技規則上は「ハンドリング(handling)」のはず。
ハンド=hand(手)ではなく、ハンドリング=handling(扱うこと)。
2016/17競技規則では「ボールを意図的に手または腕で扱う」こと、と記載されている。
手に当たったら何でもファウルと勘違いしがちだが、意図的に手で扱った場合にファウルになるので、体に付いている手に偶然当たった場合などにファウルにならないのはこのため。
そういう意味で、一般のサッカーファンがイメージするハンドの明確化とIFABのそれはちょっと違うかもしれない。
とはいえ、選手の意図というのは一瞬で判断しづらい時もあり、もしかしたらいっそのこと体にくっついていない場合は一律ハンドリングなどとしてしまう、という事なのかも知れない。
個人的には今のままでも分かりやすいと思っているけれども、一般の観戦者にも分かりやすくなるのは歓迎。
これは若干ややこしいところ。
以下、2016/17競技規則12条より引用
実はいわゆる「決定機の阻止」関連のルールは2016/17競技規則で大きく改正された箇所です。
今までペナルティーエリア内でレッドカードが出るようなファウルがあった場合、レッドカード、ペナルティーキック、さらに次節の出場停止という非常に重い罰則になっていました。
それが重すぎるということで、ペナルティキックが与えられる場合には退場じゃなくて警告にしようというのが2016/17での改訂です。
ただし、ファウルが、酷いもので、これは疑いなくレッドだよね、というものは今まで通りレッドです。
ハンドリングでの得点阻止の場合、ハンドリング=意図的ですが、あからさまに手で止めに行く行為は今でもレッドでしょう。
思わず広げた腕に当たったというのはイエローですね。
その判断は難しいですが、バランスを取るとか動きの一連の流れで広げたのではなく、シュートコースを狭める目的で手を広げていたらレッドかと。
ペナルティエリア内で手を広げている時点で迂闊なので、体に離れた手に当たってゴールの枠から出てしまったら、色はともかくカードは免れないでしょう。
これを明確にレッドにするという規程でしょうか。
ペナルティエリア内での判定が複雑化してしまうので、審判としてはちょっとジャッジがしづらくなるように思います。
これは画期的。
今のルールだと、ボールがゴールの枠内に飛んで、ディフェンダーが手で止めた場合、カード+PKだった。
PKは確率的には8割りほどは得点になるとされているが、稀に得点にならない場合があってそれが勝負に直結してしまうと後味が悪かった。
得点が認められる方が確実にスッキリする。
もちろん、カードは提示されるのだろう。
あとは、実際にゴールラインを割らない得点というのをどの程度の精度で判定できるか、ということになる。
ゴールラインを割らない得点というのはサッカーの歴史上でも画期的なアイディア。
・ゴールキーパーがバックパス、味方のスローインを手で扱った場合はPK
(a keeper who handles a backpass or throw-in from a team-mate concedes a penalty)
現行2016/17競技規則では以下の通り。
これがペナルティーキックになるということは、直接フリーキック扱いになるということ。
このルールは元々、キーパーがバックパスを手で取ることで試合のスピード感が失われることを嫌ったものだと思うけど、そこまで重くする必要があるのかな?というのが個人的な感想。
間接フリーキックでも十分脅威なので、プロレベルではまず発生しない事象だし。
結構小さい子どもだとルールを知らずにバックパスを手で取ってしまうので、その点からはこのルール改正は反対だな~。
ラストワンプレー、ってやつ。
終了の時間になっても、プレーが続いている内は終了の笛を吹かないようにしようねっこと。
フットサルではそうなっていると思う。
例えば負けてるチームが最後の攻撃をしていて、ゴールに迫っているところで唐突に終了、という事がなくなる。
きわどいところで笛を吹くかどうかは若干主審の裁量がどうしても入ってしまい、結果に対して不満を抱く原因になりかねないので分かりやすくてよいと思う。
試合時間が30分ハーフになって、時計が動いている・止まっているが明確化されるのと併せて導入された場合、勝っているチームは時間経過後はとにかくプレーを切って終わらせるという今までとちょっと違ったエンディングになると思う。
ちょっと嫌なのは、例えば負けてるチームがシュートして、キーパーがキャッチした場合、普通にパントキックすると試合が続いてしまうので、終わらせるには外に蹴り出すことになる。
一番無難にやるには手で持ったままゴールラインから外に出れば良いのだが、こういう終わりはちょっと興ざめ。
PK戦ではなく、試合中のPKについてだと思う。
現行ルールではPKの後プレーが普通に始まる(PKでボールが前に蹴り出された瞬間からプレー再開)ので、みんな中に走り込んでこぼれ球を狙ったりする。
このルールはそれをなくすルールで、PKが失敗に終わった場合はゴールキックなどで再開するのだと思われる。
しかし、PKのセーブの後の攻防もなかなか熱くなるところで、セーブの後、詰めてもう一度シュート出来なくなると、PKの価値がやや下がる気がするし、PKからの速攻カウンターというシーンもなくなってしまうのは残念。
ただ、こういう選手が入り交じるシーンは審判的にも判定しづらく、判定に紛れがないようにする目的としてはうなずける面もある。
というわけで、長々と書きました。
あくまで個人の感想ですが、今後競技規則がどうなっていくのか、楽しみなような怖いような。
蛇足で付け足しますが、サッカーはある程度曖昧なジャッジも含めて楽しむものだと思っています。
それを仕事としている選手には死活問題ですので大変申し訳ないところではありますけれども、「あのゴール、本当はファウルでノーゴールだったよな~」という話が出来た方が魅力的なんじゃないかなと。
選手も審判も、プロは生活がかかってますので、ただ酒を飲みながらワーワー言ってる我々とは考えが違うでしょうけどね。
それと、基本的に改正されたルールは少年サッカーにも影響するという点も考慮してもらいたい。
サッカーがよりよくなっていくことを祈りながら。
まだ検討しているというだけで実際どうなるかはさっぱり未定だと思うが、内容が結構大がかりなため、話題になっている。
一番注目されているのは、試合時間が30分ハーフ(60分)になるかもしれないというもの。
これについては別記事(サッカーの試合時間が60分に? 大幅なルール変更が協議されている模様。)で書いたので、ここではBBCのサイトに掲載されたその他の項目について、2016/17競技規則と比較しながら確認したい。
(個人のブログですので、まちがいがあったらごめんなさい、ご指摘ください)
・フリーキック、コーナーキック、ゴールキックで自分へのパスを可能に
(passing to yourself at a free-kick, corner and goal-kick)現行ルールではこのような再開の時、キッカーがボールを蹴って試合が再開した後、他の競技者がボールに触れる前にキッカーが再びボールに触れると、相手側に間接フリーキックが与えられることになっている。
(キックオフ、PK、ドロップボール、スローインも同様)
「自分へのパス」という意味が曖昧だが、続けてボールをプレーできるという意味だろうか。
だとするとドリブルでの再開が可能になってしまう。
このルールはフリーキック、コーナーキック、ゴールキックだけに適用されるのだろうか。
PKは少なくとも問題があるように思われる。
また、現行ルールではゴールキックやペナルティエリア内での守備側のフリーキックは、ボールがペナルティエリアに出て始めてインプレー(試合が再開した状態)になる。
ドリブルOKの場合、ペナルティーエリア内で2度・3度と触ることが出来るのかどうか、これはちょっと難しい。
これをOKとすると、何がよくなるのかちょっと見えないポイントだと思う。
・ボールが動いていてもゴールキックが可能に。
(allowing the goal-kick to be taken even if the ball is moving)実はゴールキックについては2016/17競技規則で「ボールは静止していなければなら」ないと明記された箇所。
それまでも止めてけることが前提ではあったと思うが、明記されてより厳密に適用されることに成り、実際プロでの蹴り直しも増えたように感じる。
個人的にはゴールキックに関しては若干動いていてもいいんじゃないか、そんな細かいところでプレーを止めない方が試合が面白いんじゃないかと考えているけど、他のセットプレーとの統一の意味もあってそうなったんだろうと思っている。
ゴールキックだけ動いていても言いというと特別扱いになってしまうけど、審判的にもそこは細かいのでわざわざ止めたくなく、これは良い案だと思う。
・ゴールキックはボールが出た方向と同じエリアで行われる
(a goal-kick being taken on the same side that the ball went out on)2016/17競技規則では「ゴールエリア内の任意の地点から守備側チームの競技者によってけられる」とされている。
たまにゴールエリアの線上にボールを置かなくてはいけないと勘違いしている人もいるが、エリア内ならどこでもいい。
前の方においた方が有利なことが多いのでたいてい一番前に置くけど。
これが、コーナーキックと同様、ゴールの左右どちらで外に出たかによって、蹴る位置が縛られるというもの。
1点に定められるのか、右半分・左半分のエリア内なら自由なのか、その辺は分からない。
これは、キック位置を変えることによる時間稼ぎを防ぐ狙いだろうか。
これは、結構育成レベルでは困る改訂だ。
小学生(特に低学年)だとキック力が弱く、ゴールキックは遠くまで飛ばない。
ゴールキック後が最大のピンチになるシーンがかなり多いのだ。
なので、左右の隅の味方に蹴ることも多いのだが、ボールを自由に動かせなくなると守備側にとってかなり不利になってしまう。
これが実施されるなら、4種(小学生)用のルールでは今まで通りとして欲しい。
・ハンドの基準明確化
(a "clearer and more consistent definition" of handball)まず言いたいのは、BBCが「handball」と言っているが、競技規則上は「ハンドリング(handling)」のはず。
ハンド=hand(手)ではなく、ハンドリング=handling(扱うこと)。
2016/17競技規則では「ボールを意図的に手または腕で扱う」こと、と記載されている。
手に当たったら何でもファウルと勘違いしがちだが、意図的に手で扱った場合にファウルになるので、体に付いている手に偶然当たった場合などにファウルにならないのはこのため。
そういう意味で、一般のサッカーファンがイメージするハンドの明確化とIFABのそれはちょっと違うかもしれない。
とはいえ、選手の意図というのは一瞬で判断しづらい時もあり、もしかしたらいっそのこと体にくっついていない場合は一律ハンドリングなどとしてしまう、という事なのかも知れない。
個人的には今のままでも分かりやすいと思っているけれども、一般の観戦者にも分かりやすくなるのは歓迎。
・手を使って得点、または得点の阻止をした選手はレッドカード
(a player who scores a goal or stops a goal with his hands gets a red card)これは若干ややこしいところ。
以下、2016/17競技規則12条より引用
得点、または、決定的な得点の機会の阻止
競技者が、意図的にボールを手や腕で扱う反則により、相手チームの得点、または、決定的な得点の機会を阻止した場合、反則が起きた場所に関わらず、その競技者は退場を命じられる。
競技者が自分のペナルティーエリア内で相手競技者に対して反則を犯し、相手競技者の決定的な得点の機会を阻止し、主審がペナルティーキックを与えた場合、反則を犯した競技者は、次の場合を除き警告される:
・相手競技者を押さえる、引っぱる、または押す反則の場合。あるいは、
・反則を犯した競技者がボールをプレーしようとしていない、または、その競技者がボールに挑む可能性がない。あるいは、
・反則がフィールド上のどこであってもレッドカードで罰せられるものであるとき(例えば、著しく不正なプレー、乱暴な行為など)。
上記の状況すべてにおいて、その競技者は退場となる。
実はいわゆる「決定機の阻止」関連のルールは2016/17競技規則で大きく改正された箇所です。
今までペナルティーエリア内でレッドカードが出るようなファウルがあった場合、レッドカード、ペナルティーキック、さらに次節の出場停止という非常に重い罰則になっていました。
それが重すぎるということで、ペナルティキックが与えられる場合には退場じゃなくて警告にしようというのが2016/17での改訂です。
ただし、ファウルが、酷いもので、これは疑いなくレッドだよね、というものは今まで通りレッドです。
ハンドリングでの得点阻止の場合、ハンドリング=意図的ですが、あからさまに手で止めに行く行為は今でもレッドでしょう。
思わず広げた腕に当たったというのはイエローですね。
その判断は難しいですが、バランスを取るとか動きの一連の流れで広げたのではなく、シュートコースを狭める目的で手を広げていたらレッドかと。
ペナルティエリア内で手を広げている時点で迂闊なので、体に離れた手に当たってゴールの枠から出てしまったら、色はともかくカードは免れないでしょう。
これを明確にレッドにするという規程でしょうか。
ペナルティエリア内での判定が複雑化してしまうので、審判としてはちょっとジャッジがしづらくなるように思います。
・ゴールライン上または近くで、ハンドで得点が阻止された場合は主審は得点を認めることが出来る
(the referee can award a goal if a player stops a goal being scored by handling on or close to the goal-line)これは画期的。
今のルールだと、ボールがゴールの枠内に飛んで、ディフェンダーが手で止めた場合、カード+PKだった。
PKは確率的には8割りほどは得点になるとされているが、稀に得点にならない場合があってそれが勝負に直結してしまうと後味が悪かった。
得点が認められる方が確実にスッキリする。
もちろん、カードは提示されるのだろう。
あとは、実際にゴールラインを割らない得点というのをどの程度の精度で判定できるか、ということになる。
ゴールラインを割らない得点というのはサッカーの歴史上でも画期的なアイディア。
・ゴールキーパーがバックパス、味方のスローインを手で扱った場合はPK
いわゆるバックパスルール。
(a keeper who handles a backpass or throw-in from a team-mate concedes a penalty)現行2016/17競技規則では以下の通り。
ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内で、次の反則のいずれかを犯した場合、間接フリーキックが与えられる:間接フリーキックになるケースは他にもあるが、GKへのバックパスをハンドリングした場合は現行では間接。
(中略)
・ボールが味方競技者によって意図的にゴールキーパーにキックされる。
・味方競技者によってスローインされたボールを直接受ける。
これがペナルティーキックになるということは、直接フリーキック扱いになるということ。
このルールは元々、キーパーがバックパスを手で取ることで試合のスピード感が失われることを嫌ったものだと思うけど、そこまで重くする必要があるのかな?というのが個人的な感想。
間接フリーキックでも十分脅威なので、プロレベルではまず発生しない事象だし。
結構小さい子どもだとルールを知らずにバックパスを手で取ってしまうので、その点からはこのルール改正は反対だな~。
・ハーフタイム、または試合終了の笛は、ボールアウトオブプレーの時のみに吹ける
(referees can only blow for half-time or full-time when the ball goes out of play)ラストワンプレー、ってやつ。
終了の時間になっても、プレーが続いている内は終了の笛を吹かないようにしようねっこと。
フットサルではそうなっていると思う。
例えば負けてるチームが最後の攻撃をしていて、ゴールに迫っているところで唐突に終了、という事がなくなる。
きわどいところで笛を吹くかどうかは若干主審の裁量がどうしても入ってしまい、結果に対して不満を抱く原因になりかねないので分かりやすくてよいと思う。
試合時間が30分ハーフになって、時計が動いている・止まっているが明確化されるのと併せて導入された場合、勝っているチームは時間経過後はとにかくプレーを切って終わらせるという今までとちょっと違ったエンディングになると思う。
ちょっと嫌なのは、例えば負けてるチームがシュートして、キーパーがキャッチした場合、普通にパントキックすると試合が続いてしまうので、終わらせるには外に蹴り出すことになる。
一番無難にやるには手で持ったままゴールラインから外に出れば良いのだが、こういう終わりはちょっと興ざめ。
・PKは得点したかどうかに関わらず、ペナルティエリアに侵入して続けてプレーすることは出来ない
(a penalty kick is either scored or missed/saved and players cannot follow up to score to stop encroachment into the penalty area)PK戦ではなく、試合中のPKについてだと思う。
現行ルールではPKの後プレーが普通に始まる(PKでボールが前に蹴り出された瞬間からプレー再開)ので、みんな中に走り込んでこぼれ球を狙ったりする。
このルールはそれをなくすルールで、PKが失敗に終わった場合はゴールキックなどで再開するのだと思われる。
しかし、PKのセーブの後の攻防もなかなか熱くなるところで、セーブの後、詰めてもう一度シュート出来なくなると、PKの価値がやや下がる気がするし、PKからの速攻カウンターというシーンもなくなってしまうのは残念。
ただ、こういう選手が入り交じるシーンは審判的にも判定しづらく、判定に紛れがないようにする目的としてはうなずける面もある。
というわけで、長々と書きました。
あくまで個人の感想ですが、今後競技規則がどうなっていくのか、楽しみなような怖いような。
蛇足で付け足しますが、サッカーはある程度曖昧なジャッジも含めて楽しむものだと思っています。
それを仕事としている選手には死活問題ですので大変申し訳ないところではありますけれども、「あのゴール、本当はファウルでノーゴールだったよな~」という話が出来た方が魅力的なんじゃないかなと。
選手も審判も、プロは生活がかかってますので、ただ酒を飲みながらワーワー言ってる我々とは考えが違うでしょうけどね。
それと、基本的に改正されたルールは少年サッカーにも影響するという点も考慮してもらいたい。
サッカーがよりよくなっていくことを祈りながら。
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