iPadのWeb人口

iPadが日本でも発売されて、約3ヶ月がたちました。
発売直後のインパクトはすごいもので、いろんなところから、自社サイトのiPad対応がどうのという話を聞きました。発売直後に売れた台数はインターネット閲覧環境全体の割合からするとほとんど無視して良いほど少数なんですけど、テレビであれだけ騒がれると、2人に1人くらいは持ってるんじゃないかと錯覚してしまう程でしたね。
(特に、普段自社サイトに興味ないお偉いさんがこういうことを言い出すと面倒なことこの上ない 笑)


さすがに3ヶ月たった今は皆様冷静になってきましたが、ここらで、実際のところiPadってWebトラフィックのどの程度を占めているのか、調べてみました。

とあるサイトAのGoogleAnalyticsデータによると、直近1ヶ月でiPad/Safariのアクセス数は0.3%をちょっと超えるくらい。もう一つのサイトBでは0.3%を少し下回る。1000セッション中3セッションほどしかない、ということ。
ちなみにiPhone/Safariはどちらも1%を少し超える程度。iPod/Safariも加ええても1.5%に足りません。

どちらも特にiPhone・iPadへプロモーションしているわけではない普通のサイトです。

さて、この数字をどう見るか、ですが、普通に考えてこの割合は少ないと言えると思います。
サイトAではiPadよりPlaystation3の方が多いくらいです。(Playstation3にブラウザがあるとは知りませんでしたが 汗)

ただ、少ないことと対策の必要はやはり別。
大多数の閲覧環境は、ブラウザ・OSの違いはあれど、だいたい同じようにみられる状態を作りやすいが、iPadはやはり特殊です。

個人的な考えですが、iPhoneも他のスマートフォンも特殊なんですけど、それらでWebをみている人は、ある程度みられないものが有る、見づらいものが有ることを許容できると思うのです。あくまでモバイル用途として便利だから使っているのであって、メインの閲覧環境はPCではないかと。
しかしiPadの場合は、画面の大きさも十分なのでPCの代替を期待しているユーザーが多いのではないかと。
そうなると、iPhoneなら、見られないサイトは後でPCでみてみてね!でもまぁ許されたかも知れないところ、iPadで見られないともうサヨウナラになってしまうということが多そうですよね。


もちろん常に、あらゆる環境で見られるサイトが理想だとは思いますが、表現や予算などの制限から無理が生じます。
少なくとも、ナビゲーション要素では

(1)Flashを使わない。
(2)ロールオーバーに依存しない
(3)指でも操作できる大きさを意識する

この程度は必須でしょうね。

なかなかiPadに続くタブレット機は噂ばかりで発売されませんが、来年にはトラフィックで無視できない割合を占めてくると思います。
スマートフォンもだんだんこなれてくると、「スマートフォンだから見られなくても仕方ないか…」という間隔も薄くなってくるでしょう。

Webデザイナーとしてはどうやってなるべくワンソースで多くの環境に対応していくのか、考えどころですね。

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