四月は君の嘘 2周目! 2. 友人A

  ※アニメ本編すべて+番外編マンガ CODAまで読んだうえでの2週目の感想なので、【ネタバレ】を大量に含みます。
ご注意ください。


■友人A

1話の最後からそのまま続きで、コンクールの会場に4人が急ぐところから。
かをりが元気に走ってるだけで、よかった~ってなる。
まぁ、今は元気ってことなんだけどね。。。

この時点で、かをりと椿の公生に対する利害は一致してて、2人とももう一度公生にピアノをやってもらいたいって気持ちがあるんだと思う。
これは想像だけど、かをりが公生に演奏を聴かせたいこともあってダブルデートを提案したときに、椿もすんなり賛成できたのはそういうことじゃないかな。

■知らん人に突っ込まれる渡

一人目が始まった瞬間寝る渡。
そしてとなりの見知らぬ人に突っ込まれる・・・。

最初これが公生だと思ってて、「公生は画面の左側に座っているはずなのに入れ替わった?」って勘違いしたのですが、服が違うので知らない人ですね。

■かをりがこの演奏で伝えたかったもの

「緊張しちゃうなぁ、私の音楽届くかな」って、1周目だと、普通に演奏の前に観客全体に向けていっている言葉に感じちゃう。
でも、これは公生に向けた言葉だったんだね。

終わった後もやたらと公生の評価を気にするし。
むしろコンクールで審査員の評価はどうでもよかったってことだよね。

■めっちゃ困ってる伴奏者

僕は音楽のことが分からないから、登場人物の言葉から考えるしかないんだけど、要するにかをりは伴奏をかなり困らせる演奏をしたんでしょ。
伴奏者、すごい頻繁にチラ見してます。

「愛想つかされた」というのが本当かどうかはわからないけど、それもあり得ると思わせる演出でした。

■忘れられない、がキーワード

コンクールの入賞を目的にした演奏じゃないけど、心打たれた公生のコメントは、

あの子たちにとって、君の演奏を聴いてあわてて花を買って渡した今日のことは、忘れられないよ。

この「忘れられない」は、作品全体を通してのキーワードになる言葉ですね。
だって、かをりは自分がいなくなった後のことをやっぱり考えちゃうから。
でも残された時間で自由に音楽を楽しんで、自分がいた証をみんなに覚えておいてもらいたい。
特に子どものころから音楽家として尊敬している公生に。

だからこの評価はたぶん最高のものだった。

■影が薄いことが伏線

「なんでこんな子が無名なんだ?」
「ほんとにうちの生徒だったんだ」

と、これだけ目だつ子なのに今まで知られていないというのが後々の伏線。
ヒーローものの少年漫画とかだったら、実はすごいけど才能を隠していたのだー、とかいう現実離れしたオチになるところだけど、宮園かをりの場合は単に病気で欠席がちだったことと、それからくる無気力で今まであまり表に立ってこなかったってことですね。

この辺のセリフもやっぱり全体を知った後だと普通に現実としてしっくりくるようになってます。

■この時点ではかをりは本当はどっちが好きなのか?

渡を好きだといったのは嘘だった、と本人が言っていますけど、実のところ少しは本当に好きになろうとしていたのではないかな、と感じます。

というのは、帰り道で渡を待っていたのはなんか本当っぽいし、来る気配がないから部活まで見に行こうというのも。。。

この後、ワッフルを食べに行くので一緒に行きたかったから待っていたわけなんですが、「かっこいい男の子と大きなワッフルを食べるデート」っていうのを、かをりは体験しておきたかったんじゃないかな。
その相手の第一候補は渡だったわけで。

どちらかというとこの時点での宮園かをりにとっての公生は、音楽家としてのあこがれの存在の域を出ていなかったかな。
そう思って見るとまた面白いです。

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