はじめてのサッカー4級審判員(3) 試合前の打ち合わせ

主にサッカー未経験の方向けの、少年サッカー審判の情報を書いています。(自分がそうだったので)
今回は、試合前の打ち合わせの話。

■審判団は試合前に打ち合わせをする

事前に打ち合わせをするように、と言われることがあるんですよね。
その試合を仕切っている人たちの温度感にもよるので、言われないときもありますが。

ただまぁ、できるならやったほうが良いのは同意。
しかし、実際どのような内容を話せばいいのかのガイドラインとかがあるわけではないので、初心者だと、いきなり言われても困りますね。

決まりがあるわけではないものの、僕が経験してきた中で、こういうことを決めておいた方が良いというものを挙げてみますので参考になさってください。

■主審が副審にお願いしたいことやジェスチャーを確認する

この試合前の打ち合わせも含めて、審判団は主審が中心になります。
基本的な主審・副審の役割分担はあるものの、一応、主審として副審の方にお願いしたいことは確認しておいて損はないでしょう。
認識が違うと困りますので。
例えばこんなところ。

●スローインの時の注意点
少年サッカーではファウルスローが結構あります。
副審の方に足を見てもらい、主審が上半身を見るということが多いようです。

●オフサイドの時の取り決め
副審が旗を挙げても主審が気づかない場合など、声をかけてもらうようお願いするなど。
風が強かったりすると旗の音が聞こえず、副審によってはあきらめて旗を下げてしまう人もいるのですが、旗は主審が下げるようジェスチャーしない限り下げるべきでないと思います。
なので、僕が主審の時は、副審の方に「もし気づかなかったら旗を挙げたまま声をかけてください」とお願いしています。

●副審がファウルを発見したとき
副審がファウルをアピールした場合について。
これもオフサイドと同じで主審がファウルを取るか、下げるようジェスチャするまでは上げておいてもらうべきと思います。


なお、副審がなんのファウルをアピールしたか分からない場合は、一度吹いてプレーを止め、副審と話して確認するのが良いと思います。
話した結果ファウルならそれでいいし、ファウルでないと判断したらドロップボールで再開します。

僕は、ファウルに関しては副審から近いエリアについては積極的に見ていただくようお願いしています。
ただ、最終的にはもちろん主審の判断になりますので、ファウルでないと判断できる場合は旗を下げてもらい、何が起こったか分からない場合はコミュニケーションをとりましょう。
試合中でもこういった落ち着きが大事になります。

●得点・時間の管理の補助
これは言わなくてもやってくれると思いますが、副審にも念のため得点と時間は見ておいてもらいたいところです。
得点を間違うと大変なのでハーフタイムと試合終了時に副審と最終確認をすることをお勧めします。

■それ以外

レギュレーションも本来は確認するものでしょうが、特殊な場合を除いては不要と思います。
特殊な場合というのは例えば、3ピリオド制で行うとか、(8人制では通常認められている)インプレー中の交代を認めていない場合とか、試合時間が予選と決勝で変わるなど分かりづらい場合とか、そんなときです。

また、延長戦やPK戦の有無など、気になった点は積極的に話しましょう。
分かり切っていることのようであっても一応話して共有しておくことで、試合中も落ち着いてジャッジすることができます。

■ハーフタイム

蛇足ですが、試合前だけではなく、ハーフタイムも審判団で一度集まって前半の情報を共有すると良いでしょう。
僕は必ず、何か気になった点などないか確認するようにしています。

例えば、副審の方から「ファウルっぽいシーンがあったけど、確信が持てなかったのでアピールしなかった」などの話があれば、後半は全員がもっと注意して観られるはずです。


--
少年サッカーの審判団は、違うチームからの寄せ集めになることがほとんどです。
ある程度審判としての共通認識や、その地域での暗黙の了解みたいなものもあるとは思いますが、即席ですのでやはりなるべくあらかじめコミュニケーションをとっておくことが大事で、お互い安心できます。

打ち合わせについては事前の情報がなく僕も困ったことがあるので、この情報が参考になれば幸いです。

コメント