VARによるオフサイドの判定

2018-19シーズン チャンピオンズリーグ・ラウンド16のセカンドレグ、マンチェスターシティ対シャルケは、7-0でホームのマンチェスターシティが大勝するという展開になりました。

この試合、前半VARの出番が結構多かった印象です。
僕が見たことのある試合では今までで一番多かったかも。

■VARオンリーレビューとオンフィールドレビュー

VARの試合へのかかわり方は2通りあります。
「VARオンリーレビュー」は、主審が画面を見ることなく、VARとのコミュニケーションのみで判定を行うもの。
「オンフィールドレビュー」の方は、主審が実際に画面を見て判定をするもので、こちらの方が一般的に言うVARのイメージだと思います。

今回の試合はすべてVARオンリーレビューで行われました。
競技規則によると、オフサイドやファウルなどに関連する選手の位置を確認する場合などはVARオンリーレビューが推奨されています。
ファウルかどうか主審の判断が必要なものはオンフィールドレビューが推奨というすみわけになっています。

■オフサイドの判定について

得点に関するシーンで、VARの結果認められたもの・取り消されたもの両方がありましたが、これらはいずれもVARオンリーレビューでスムーズに行われており、VARの運用もだいぶこなれてきたなという印象を受けましたね。

ただそれにしても毎回のようにVARが入るので、ちょっと試合のテンポが悪いという感じもしました。
間違った判定になるよりは断然いいですけど、オフサイドなどの位置の判定だけであればゴールラインテクノロジー並にサッと判断できるようになると好ましいですね。

■ファウルの判定について

ベルナウド・シウバがペナルティエリア内で倒されて、PKが与えられたシーンも主審はVARと交信しています。
この会話は主審がPKと判定した後なのですが、ここは映像を見たほうが良かったんじゃないかなと個人的には思っています。

もしかしたら主審は明らかにファウルだと確信していて、VARも同様の見解だったのではないかと想像しますが、このシーンでVARを関わらせるのであれば映像を見たほうが周りも納得するかなと。
ただ時間の面からすれば、判定までにあまり時間をかけなかったことは良かったと思います。

■VARはスムーズな運用がキモ

VAR反対派の一番大きな理由は、サッカーというスピーディなスポーツの流れが分断されてしまうという懸念でした。
今回の試合ではVARの関わる回数が多かった割には全体的に時間がかからず、うまく運用されていたと思います。
結構、お手本といっても良いんじゃないかなという感じ。

来期以降、導入されるシーンもどんどん増えていきますので、今はいろいろ言われますが、いつの間にか自然に溶け込んでいくのかなと期待しています。

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