少年サッカーのボランティア審判について(2)

審判をやる側の気持ちの準備について書いてみたいと思います。

■(2)4級審判としての心構え

最善を尽くす

いきなり結論時見てしまいますが、最善を尽くすというのは大事であり、最善を尽くしてだめなら仕方ない、というのが本音のところです。

少年サッカーでは子どもたちが主役。
一生懸命頑張っているのだから審判としても応えたいところです。

私は大会などの前には必ず競技規則を読み返しますし、普段もルールに関するアンテナを張ったり、サッカー観戦の時もレフェリングも観ています。
特に、ルールというのは読めばわかるものなので、知識部分はきっちり構築しておきたいですね。
そのうえで、実技的な技量レベルが足りないために見逃しがあったりするのは、ある程度仕方ないと思っています。
逆にちゃんと見えているはずなのに、ルールに対する理解度が低いために誤審が発生するという事態は避けたいです。

そういう意味で知識と技術は両輪であり、どちらも最善を尽くすのですが、個人的には知識の方が事前にゆっくり準備できるため、完璧に近づけやすいと考えています。
いずれにしてもボランティアとしてできる中で最善を尽くすのが大事。

練習試合も大会も同じ

練習試合というと、レフェリングも緩んでしまうというケースをよく見ます。
というか、大会と同じ緊張感で臨んでいる審判の少なさに私はガッカリしてしまいます。

これにはいろいろ言いたいことがありますが、まず一つには、サッカーのルールは一つであるということ。
あらかじめローカルルールなどが示された場合を除き、練習試合であろうと大会であろうと、同じ競技規則のもとで運営されるべきです。
子どもたちが練習試合をどうとらえているかにも個人差はあるでしょうが、中には例えば次の大会に備えて本番さながらに頑張りたいと思っている子もいるかもしれません。
なのに、本番ではもらえるファウルを練習試合だからと言って取ってもらえなかったらどうでしょうか。
私はそれは失礼なことだと思いますね。

二つ目は、練習でできないことは本番でもできない、ということ。
例えば練習試合だからオフサイドの判定は甘くていい、と言われることがあります。
でも練習だからと言って、本番ではオフサイドになるプレーで得点したとして、それで何が得られるのかという疑問はあってしかるべき。
練習でラインの駆け引きがうまくできていないところをちゃんとレフェリングすることで、本番で通用する技術が身に付くわけで、そういう意味では審判はコーチだけでは教えられない技術を教える手助けをしています。

三つ目は、練習試合でも大会に近い雰囲気で、たくさんの子どもに真剣勝負をしてもらいたいという点。
大会になると出場時間が限られる選手、もしかしたら全然出られない選手もいるかもしれません。
どういう子どもたちにも真剣勝負の場が必要で、練習試合があるならそこで雰囲気を作ってあげたいかなと思っています。

■まとめ

選手・指導者・ギャラリーに対しては、「わざとミスしている審判はいない」という視点で審判を見てほしいと思っていますが、逆にそう自信をもって言い切れるように審判としては最善を尽くしたいところです。

もちろんボランティアであるという前提ですので、そこにかけられるリソースの制限の中でという話になりますけどね。

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