清水v.s.神戸の柿沼主審のジャッジ
2018年J1リーグ、清水・神戸戦のアディショナルタイムが19分にも至った試合についてはいろいろ書きつくされていますが、やっぱりサッカーファンとして、4級審判員の端くれとしては気にならずにはいられないですね。
途中ケガや乱闘などで中断があったものの、プレー時間がどうやら5分を越えてしまっていた。
その本来終了しているはずの時間に清水が同点に追いついてしまった。
試合の勝敗に注目すると、起こったことはこういうことです。
また原因としては、柿沼主審がとるべきファウルを見逃したり、ケガで危険な状態の選手がいるのにプレーを止めなかったりという点も選手のストレスに影響したようです。
また、この件に関する準公式ともいえる見解は、YouTubeで公開されているジャッジリプレイで公開されていますのでご確認ください。
アディショナルタイムとは試合中に空費された時間を追加する制度です。
前後半それぞれ45分が経過した時点で、試合中に時計を止めた時間が主審から4審に通知され、アディショナルタイムとして表示されます。
ちなみに4分と表示された場合は、4分0秒~4分59秒の意味です。
またその間にさらに時計が止まった場合は、その止まった分、長くなります。
・・・こう書くと分かりにくいですけど、ポイントは時計は止まっているという点。
要するに主審的にはアディショナルタイムも含めて全体を45分で終わらせるのが正しいのです。
テレビ画面やスタジアムで表示されている時計は止まりませんので45分を越えていきますが、主審は時計を止めていると考えれば、足し算とか引き算のない非常にシンプルな世界ですね。
引き算があるとすれば、45分終了時に、主審は途中止めていた時計との差をアディショナルタイムとして告げるために計算する程度になります。
ところが上述のビデオを見ると、どうやら主審はアディショナルタイム中に追加で空費された時間を、アディショナルタイムに追加したらしいのです。
正直、いくらミスが多いとはいえ一級審判員がこのルールの解釈ミスはあり得ないと思うほど、単純な誤りです。
ビデオ内での言及はあくまで原副理事長と上川シニアマネージャーは、推測として語っていますので、柿沼主審本人がどう主張しているのか分かりません。
ただ現象としてやはり、実際のアディショナルタイム(試合が動いている時間)は5分を越えていたようです。
(2)ファウルやケガで適切に笛を吹いていない
審判も人間ですので、ファウルを見逃すことはあります。
ただしそれがアディショナルタイムに連続して起こってしまったようです。
また、仮にファウルを見逃したとしてもゴール付近で頭をぶつけて倒れているシーンは、安全上すぐに笛を吹く必要があると思います。
頭の衝突は危ないし、ゴール付近はプレーに巻き込まれる可能性が高いので、これは4級でも少し慣れてくればすぐに止めるべきと判断するはずです。
上記の動画でも上川シニアマネージャーは主審の見逃しをフォローする発言もしています。
選手22人に対し、審判は4審を入れても4人ですからどうしても見落としがあるのは仕方ないことです。
やはりボール中心に観ますし、ファウルになりそうなところという予測も踏まえますが、予想通りに進むものではありませんからね。
ただ、頭を押さえて倒れているシーンなどは副審から主審にアドバイスもできたはずです。
(3)審判のチームワークが悪い
上記にもつながりますが、主審が見落としたものについて副審は助言をしているはずです。
それが時間がないなかでうまく主審に伝わらなかった可能性があります。
プレーが続いていればコミュニケーションをする間も他の判断をしながらになりますので、落ち着いて判断できません。
時間に関してもそうです。
どうやら4審からは主審にアドバイスがあったようですが、やはりうまく機能していません。
チーム内のコミュニケーションの決め事がちゃんとできていないのは、審判団も冷静さを失っていたように思います。
僕としてはファウルの見落としは仕方ない面があると思っています。
そうではなく、ケガがあったシーン、時間の超過について4審からコメントがあったシーンの2つについて主審はいったんすべてを止め、チームとしてコミュニケーションすべきだったと思います。
そうすれば試合の勝敗も違ったもの(おそらくより正しいもの)になったはずですし、ここまで大惨事になることはなかった。
こういう緊迫した展開になるほど、いったん落ち着いて審判団でコミュニケーションするというところが大事だと思います。
まぁこの人もいろいろ話題にはなる人ですが、冷静さという点では大したものです。
同じJリーグジャッジリプレイでも取り上げられていましたが、副審がオフサイドフラッグを上げたとき、西村さんは副審のところにすぐ駆け寄り、「誰のどのタイミングをオフサイドと判断したのか」を確認しています。
その結果、主審である自分の位置からみた情報と総合し、オフサイドではないという判断を下しています。
これはさすがだと思いました。
審判は何級でも、子どもの試合でも大人の試合でも関係なく、最善なジャッジを行うべきです。
そのためには冷静さが一番大事だなということですね。
(ルールへの理解は当然必須のことです)
■何が起こったか
アディショナルタイムは4分の表示。途中ケガや乱闘などで中断があったものの、プレー時間がどうやら5分を越えてしまっていた。
その本来終了しているはずの時間に清水が同点に追いついてしまった。
試合の勝敗に注目すると、起こったことはこういうことです。
また原因としては、柿沼主審がとるべきファウルを見逃したり、ケガで危険な状態の選手がいるのにプレーを止めなかったりという点も選手のストレスに影響したようです。
また、この件に関する準公式ともいえる見解は、YouTubeで公開されているジャッジリプレイで公開されていますのでご確認ください。
■何が駄目だった?
(1)アディショナルタイムが長すぎるアディショナルタイムとは試合中に空費された時間を追加する制度です。
前後半それぞれ45分が経過した時点で、試合中に時計を止めた時間が主審から4審に通知され、アディショナルタイムとして表示されます。
ちなみに4分と表示された場合は、4分0秒~4分59秒の意味です。
またその間にさらに時計が止まった場合は、その止まった分、長くなります。
・・・こう書くと分かりにくいですけど、ポイントは時計は止まっているという点。
要するに主審的にはアディショナルタイムも含めて全体を45分で終わらせるのが正しいのです。
テレビ画面やスタジアムで表示されている時計は止まりませんので45分を越えていきますが、主審は時計を止めていると考えれば、足し算とか引き算のない非常にシンプルな世界ですね。
引き算があるとすれば、45分終了時に、主審は途中止めていた時計との差をアディショナルタイムとして告げるために計算する程度になります。
ところが上述のビデオを見ると、どうやら主審はアディショナルタイム中に追加で空費された時間を、アディショナルタイムに追加したらしいのです。
正直、いくらミスが多いとはいえ一級審判員がこのルールの解釈ミスはあり得ないと思うほど、単純な誤りです。
ビデオ内での言及はあくまで原副理事長と上川シニアマネージャーは、推測として語っていますので、柿沼主審本人がどう主張しているのか分かりません。
ただ現象としてやはり、実際のアディショナルタイム(試合が動いている時間)は5分を越えていたようです。
(2)ファウルやケガで適切に笛を吹いていない
審判も人間ですので、ファウルを見逃すことはあります。
ただしそれがアディショナルタイムに連続して起こってしまったようです。
また、仮にファウルを見逃したとしてもゴール付近で頭をぶつけて倒れているシーンは、安全上すぐに笛を吹く必要があると思います。
頭の衝突は危ないし、ゴール付近はプレーに巻き込まれる可能性が高いので、これは4級でも少し慣れてくればすぐに止めるべきと判断するはずです。
上記の動画でも上川シニアマネージャーは主審の見逃しをフォローする発言もしています。
選手22人に対し、審判は4審を入れても4人ですからどうしても見落としがあるのは仕方ないことです。
やはりボール中心に観ますし、ファウルになりそうなところという予測も踏まえますが、予想通りに進むものではありませんからね。
ただ、頭を押さえて倒れているシーンなどは副審から主審にアドバイスもできたはずです。
(3)審判のチームワークが悪い
上記にもつながりますが、主審が見落としたものについて副審は助言をしているはずです。
それが時間がないなかでうまく主審に伝わらなかった可能性があります。
プレーが続いていればコミュニケーションをする間も他の判断をしながらになりますので、落ち着いて判断できません。
時間に関してもそうです。
どうやら4審からは主審にアドバイスがあったようですが、やはりうまく機能していません。
チーム内のコミュニケーションの決め事がちゃんとできていないのは、審判団も冷静さを失っていたように思います。
■どうすればよかった?
サッカーは展開の速いスポーツですが、主審は冷静に時間を使う必要があります。僕としてはファウルの見落としは仕方ない面があると思っています。
そうではなく、ケガがあったシーン、時間の超過について4審からコメントがあったシーンの2つについて主審はいったんすべてを止め、チームとしてコミュニケーションすべきだったと思います。
そうすれば試合の勝敗も違ったもの(おそらくより正しいもの)になったはずですし、ここまで大惨事になることはなかった。
■教訓
審判は冷静であるように、と常に言われています。こういう緊迫した展開になるほど、いったん落ち着いて審判団でコミュニケーションするというところが大事だと思います。
■おまけ
西村主審という人がいます。まぁこの人もいろいろ話題にはなる人ですが、冷静さという点では大したものです。
同じJリーグジャッジリプレイでも取り上げられていましたが、副審がオフサイドフラッグを上げたとき、西村さんは副審のところにすぐ駆け寄り、「誰のどのタイミングをオフサイドと判断したのか」を確認しています。
その結果、主審である自分の位置からみた情報と総合し、オフサイドではないという判断を下しています。
これはさすがだと思いました。
審判は何級でも、子どもの試合でも大人の試合でも関係なく、最善なジャッジを行うべきです。
そのためには冷静さが一番大事だなということですね。
(ルールへの理解は当然必須のことです)
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