記憶に残りやすいフォント、Sans Forgetica

オーストラリアのロイヤルメルボルン工科大学(RMIT University)が、認知科学に基づく、「記憶に残りやすい」フォントというものを開発したそうです。
その名も「Sans Forgetica」



デザイナーや行動科学の合同チームにより作られ、学習を助けます、というもの。

記憶するときに困難が伴ったほうが、いざ記憶したときに長続きする、という状態を人工的に作り出したフォントということです。
わざと書体の一部を欠けた状態にし、デザインの原則をわざと崩し、かつ過度に読みづらくならない(認識できる)文字になっています。

Windows用、Mac用にそれぞれフリーフォントが用意されていてダウンロードできる他、Google Chrome用の拡張機能もあります。

フリーフォントはダウンロードして解答し、通常のフォントと同様にインストールすれば、そのパソコン内では自由に使えます。
例えばExcelで英単語のリストをつくったときなどに使えそうですね。

Chromeの拡張機能の方は、フリーフォントと拡張機能をインストールした状態で、
(1)拡張機能のアイコン(RMIT Universityのロゴマーク)をクリックして赤い状態にして有効にする
(2)ページ内の英数字の箇所をマウスでドラッグして選択する
とページ上で書体が変更されます。
レイアウトが崩れたりすることもありますけど、まぁ、その辺は仕方ないですね。

日本語の漢字の場合は、ここまで崩すと読めないので、アルファベットならではの発想かもしれません。
そういえばアイディアとしてはちょっと違うけど、ギリ読める書体を目指した源界明朝というのもありましたね。

フォントの世界は面白い。

コメント