チケット転売問題

Jリーグのチケット、特に今年は転売問題が結構多くなっています。
あれです、イニエスタ効果です。(苦笑)

カップ戦の決勝とか、クラブワールドカップとか、それ以外でも対戦カードやスタジアムのキャパシティによっては今までもチケットが高額売買されてしまうことはありました。
が、やはりイニエスタって特別なんだなって思いますね。
イニエスタがアウェイに行くとなると、だいたいチケットが取りづらくなるという。。。

こういうのはマクロで単純に考えるとチケットが安すぎるというのが原因なんですよね。
転売で利益が出るというのは、定価よりも高くても欲しい人がいるということ。
定価と、「ここまでなら出しても良い」という価格のギャップが大きいと、転売の利益も大きくなり、ダフ屋行為が助長されます。
そのギャップをゼロにはできないにしても、小さければ割に合わなくなり、ダフ屋行為は減るという構図です。

でも難しいんですよね。
チケットを売る側(サッカーの試合を運営するチーム側)は、必要な経費とか目標とする売上から逆算してるわけで、それより高く売れるからといってすぐ高くするわけにも行かない。
価格ってそんなに頻繁に変動させづらいし、例えば子どもには安く見てもらって将来のサポーターを育てたいとか、無駄な利益を出すよりも安く楽しんでもらいたいという良心もあったりすると、一筋縄じゃいかない。

逆に言うと転売で利益を得るというのはそういう良心を悪用しているというところは非常にモラルに反しますね。


取り締まりという面も難しい。
一応ダフ屋行為は迷惑禁止条例だかなんだかでいけないということになっているのですが、「行くつもりだったけど行けなかったので売ります」という筋書きはなかなか崩せないものです。
また、需要のあるものを安く仕入れて高く売るというのは商売の基本なので、こういうところが狙われるというのも分かります。
組織的かつ継続的にやってるものは取り締まれるみたいですが。


こういう現象はチケットだけではありませんね。
Nintendo Switchの初期のころとか、ミニファミコン、ミニスーパーファミコンなんかも転売がありました。


チケットに関して言えば、電子IDで管理するというのは1つの流れです。
例えばLineとひもつけて購入するようにすると無茶な買い占めはできず、オークションサイトなどでの転売もできなくなります。


なにより転売というのは、個人でやってるようなものはカワイイもので、反社会的な団体の資金源になってしまったりするので、何らか対策は必要かと思います。
特にJリーグは今年後半、イニエスタ旋風が巻きおこっていますので、対策の必要性は広く共有されたはず。
ここ2年位で大きく変わっていくのではないかなと期待します。

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