町田ゼルビアのライセンスとサイバーエージェント

町田ゼルビアがサイバーエージェントの子会社になることが発表されました。

まぁ昔からのサポーターの皆様の中には、いろいろ不安に思うこともあるかもしれないですね。
出ていかれちゃうかもしれないし、自分が愛して応援していたチームが変わってしまうかもしれないという不安。

ただ、こうやって大きな会社が資金を投入するに値する魅力を感じてサッカーに参入してきてくれるということは、まずは良いことだと思います。

さてここでまたライセンス問題。
町田ゼルビアは大きく、天然芝の練習場を持たない、ホームスタジアムの客席が15000席に満たない、という2つの条件がネックで、2019年もJ2ライセンスということが確定しています。
つまり、今年成績が良くてもJ1には上がれません。

サイバーエージェントが入ってくるということはもちろん、そう遠くない将来のJ1昇格を目指すのでしょう。
だとすればこれらの解決は必須で、今後どうなっていくのかは注目ですね。
一応、今使っている競技場の改修計画があるようですけど。

J1の基準として、15000人のスタジアム。
これは結構ハードルが高い。
どう高いかって、現在これを満たしているJ1所属クラブであっても、実際に完売御礼になるようなことはほとんど無いんです。
埋まらないと維持費もキツイ。
だからJ1の基準はもっと低くても良いんじゃないかとも思います。

ただ逆に言えば、サッカー全体を盛り上げていくということを考えると、そのくらいは埋まるような努力が欲しいということも言えると思います。
サッカーの内容・面白い試合をすることももちろんだし、プロモーション、イベント、立地やインフラの整備などなど。
クラブ単体だけではできないこともありますけど、地元と密着してこういうことをやっていくということが必要でしょうね。

日本には欧州のようなサッカー文化はありません。
放っておいても満席になるような国じゃないんです。
「良いサッカーをして強くなれば自然と人が来る」と思うのは良いですけど、箱が大きいせいもありますが、屈指のビッグクラブといっていい鹿島なんかもスタジアムの入場者率は6割に満たないんですね。

その点で日本で一番成功しているのは川崎だと思います。
家族連れが楽しめるイベント、勝っても負けてもスタジアムでの観戦を楽しい思い出に出来る工夫、試合以外でも地域と密着してサッカーを浸透させる事業を積極的に実施しています。
元々立地の良い等々力というアドバンテージが有るにせよ、J2時代には数千人だった観客が、今では土日開催なら20000人を下回ることはなく、毎試合完売状態です。
最近は強くなってきているというのも大きい要素ではありますが、日本でのサッカーの集客という点では、1つのモデルと思っています。

町田は川崎とも近いですし、良いところは盗んでもらって、大きく育って行くといいなと思います。

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