レビュー:TOEIC(R)L&Rテスト 本番そのまま プラチナボキャブラリー
人気の著者、濱崎 潤之輔先生の新刊です。
税込み1512円。
※2018/3/29 誤りがあったので一部記事修正しました。
■どんな本?
ボキャブラリー本です。ただ、いわゆる単語帳と違う特徴は、TOEIC各パートの出題形式に準じた英文の中に重要語がちりばめられているという点。
Part3、4、6、7は少しまとまった文章の中に単語が入っていますので、文脈で覚える系の単語集と似ています。
Part1、2、5は短文です。
必ずしも1文に1語とは限りません。
Part1は写真もあります。
今までこういうのは無かったのではないかな?
TOEICっぽい短文の例文がついているもの、文脈の中で覚えるものというのはそれぞれありましたけど。
ちなみに、あくまでTOEICっぽい文、であって、問題形式にはなっていません。
これは正解だと思います。
特にPart1、2などは、問題形式にしてしまうと、正答以外の英文は脈略があまりにもなく、逆に覚えづらいと思うので。
まとめると、TOEICの各パートの形式に似た英文の中に、重要語が埋め込まれている単語集、といった感じでしょうか。
■値段を考えると恐ろしいボリューム
見出し語だけで3260語あるようです。全てが英文に埋め込まれてますので、文章の数も大量。
もちろん無料音声ダウンロード付き。(468トラックもある!)
さらにそれだけでは終わりません。
特典として力試し問題426問がPDFで無料ダウンロードでき、この分の音声(Part1~4のリスニング対応部分)もあります。
どれだけお買い得なんだよ、という感じですが、まぁ利用者としてはうれしいですね。
これをすべて使い込んだら、相当実力は上がると思います。
■レベルはそれなりに高いか
どちらかというと上級者むけかなという気がします。800点台を目指す、というくらいまで来てから使うのが効果的ではないかなと。
一応、前書きでは500点台くらいからの活用法もありますけど、中身がレベル別に分かれているわけではないので、あまり背伸びしすぎると、分からない単語だらけでへこむかも。
ただ、TOEIC自体が英検のようにレベル別のテストではないため、やる気さえあれば挑むことはできますし、確実に結果はでるはずです。
僕は今900点を少し超えたところですが、それなりの頻度であやふやな単語に出会いますね。(^_^;)
990点の高みを目指すという需要にも十分こたえるレベルと思います。
■音声は?
(2018/3/29修正)アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアのナレーターがいるようです。
ただ、オーストラリアっぽいか、カナダっぽいか、と言われるとよく分かりません。
アメリカ人と表記されている女性も、ベタベタなアメリカ発音では無いような気がしますし、まぁ、最近のTOEICの風潮に合わせて、いろいろあるんだな、くらいな感じで良いんじゃないでしょうか。
読み上げのスピードは割と早めかなという感じ。
1語1語の発音についても、必要以上にはっきり読んでいるという感じはしません。(あくまで個人的な感覚で)
TOEIC本番よりやや難しめな感じですけど、その方が特訓としては良いでしょうね。
もしスピードが速くて聞き取りづらいというときには、最初は音声スピードを変えられるアプリなどでゆっくり聞いてみるというのも手ですね。
■欠点は?(この項目は2018/3/29追加)
・Part1の写真が小さい。正直言って、英文で説明されていることが写真できちんと確認出来ない箇所があります。
(段ボールがビニールにくるまれている、とか、言われればそんな気もする、程度しかわからない)
判型が小さい中に詰め込んでいるので仕方ないですね。
問題形式ではないから致命的にはなりません。
・Part2の応答はやや無理がある?
TOEICのPart2は、ちょっとひねくれた受け答えをする設問が出てきていて、ハイスコアを狙うにはそこがポイントになってきています。
本書もそれを意識していますが、重要語を埋め込む都合上か、いくらなんでもちょっと無理があるかなと思う箇所がいくつかありました。
ちょっと笑ってしまったのは下記の文。
A:「●●さんに薬局で会いました」
B:「かれはまだ錠前屋ですか」
・・・なぜ突然「錠前屋」?(^_^;
まぁ、これだけひねくれた応答になれていれば、本番では楽勝でしょう!(笑)
■まとめ
この値段でこれだけのボリュームは絶対にお買い得。あとは使いこなせるかどうかだけですね。
例文がTOEICで出そうな雰囲気のものばかりですし、得点に直結しそうな感じがモチベーションアップにつながります。
特に800点以上を目指している方にはお勧めです。
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