外なる戦い、内なる戦い(スタートレックディスカバリー レビュー / EP1-14)

スタートレックディスカバリー、シーズン1のエピソード14。
ディスカバリーも残すところ、このエピソードを含めて2話となってしまいました。

ロルカが退場して一気にブリッジにはスタートレック的なムードが満開になりましたが、まだ一筋縄ではいきませんね!

(以下、ネタバレ含む)

■あらすじ
元の宇宙に戻ったUSSディスカバリーだが、旅だったときから9ヵ月が過ぎていた。
ディスカバリーにコーンウェル提督とサレク大使が現れる。戦況は大きくクリンゴンに傾いていた。

クリンゴン帝国は分裂し、24の名家がそれぞれ武勲を争うためだけに無差別な攻撃を繰り返していた。
バーナムは、皇帝ジョージャウから、平行宇宙でクリンゴンを攻略した方法を聞き出し、クリンゴンの本拠地であるクロノスを攻撃する作戦を具申する。
クロノスは情報が少なく軌道から攻めることは難しいが、胞子ドライブを使って直接地下空間にジャンプし、クロノスの弱点を探るというものだった。

しかし、ジョージャウがバーナムに伝えた情報は一部に過ぎなかった。
ジョージャウはサレクに面会を求め、真の作戦を伝える。
それをもってサレクはディスカバリーを離れた。

コーンウェル提督は皇帝ジョージャウを、死んだジョージャウ大佐が発見されたとして、USSディスカバリーの艦長に任命した。


■感想
ジョージャウがバーナムに話した内容は、ジョージャウ曰く「バーナムが扱える分だけ」だそうで、要するになにか、バーナムには反対されるであろう、秘密の作戦を持っているようですね。
背水の陣であることが身にしみているコーンウェルとサレクは、ジョージャウの真の提案を受け入れたようです。

それにしてもここで艦長に任命するとはね!
皇帝がジョージャウであったことは、サルーも驚いているので、バーナムが連れ帰るまではディスカバリーのクルーは知らなかったようです。
さらにサルーはすぐにこれを秘密扱いにしましたので、ほとんどのクルーは、本当にジョージャウが生きていて見つかったと信じた・・・のかな?

普通、9ヵ月もどこ行ってたんだよ!と疑うんじゃないかと思いますけど、ま、その辺は話の都合って奴で。

ジョージャウが何をしたいのかというのが一番気になるところですよね。
平行宇宙では、ロルカは倒しましたけど、「すでに権威は地に落ちている」ということなので、戻ることが目的ではないと思いますし。


今回の一番の見どころは、タイラーの復帰です。
タイラーからヴォク要素を除去する処置は成功したようで、今回はヴォクの意識が出てきているようなシーンはもうありませんでした。

何が見どころかって、階級と特権は剥奪したものの、船内での自由は担保されましたし、食堂ではティリーだけでなく、他のクルーも復帰を受け入れました。
このシーンは、今までのディスカバリーで一番スタートレック的。

逆に言えば、他のシリーズでは当たり前だったようなシーンですが、僕はディスカバリーでこの手のシーンに飢えていましたので、非常に印象的でした。


さて、最終話が日本では休日に公開と言うことで、これも予言者のお導きではないかと、非論理的な感慨を持ちながら、楽しみに待つとしましょう。最終回まで、あとたったの4回のリジェネレーションサイクルです。

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