支配する者(スタートレックディスカバリー レビュー / EP1-3)
スタートレックディスカバリー、シーズン1のエピソード3です。
エピソード1・2で、クリンゴン艦隊と交戦し壊滅状態になってしまったフェデレーション艦隊。
主人公のマイケル・バーナム中佐は軍法会議により叛逆罪が確定、任を解かれ、終身刑となってしまいました。
※タイトルが「今すべきこと」から「支配する者」に変更になったようです。
(以下、ネタバレ含む)
■あらすじ
終身刑が宣告されてから6ヵ月後、バーナムはシャトルで移送されることとなった。
しかし移送途中にシャトルはGS54という電気をえさにする有機体に襲われ、駆除に向かったパイロットはやられてしまう。
そのとき突如現れたUSSディスカバリーが、シャトルを回収したのだった。
ディスカバリーでは、保安部長のランドリー中佐が囚人たちを迎えた。
シャトルの修理を待つ間、バーナムはディスカバリーの艦長ロルカ大佐に呼ばれ、研究の補助をすることになる。
変わり者のスタメッツ大尉のもとに配属され業務をこなすが、業務の詳細については明かしてもらえない。
気になったバーナムは、同室になったティリー候補生を偽装し研究室内に侵入。
そこでみたもは不思議な植物のようなものだった。
姉妹艦USSグレンで、研究中の事故があったという連絡が入る。
バーナムはUSSグレンに乗り込んでの回収作業に同行することになった。
USSグレンの内部ではクルーが、ねじれた奇妙な死体になっていた。
機器の回収のため奥に進むバーナムたちの前に、今度はクリンゴン兵の死体があらわれる。
クリンゴンの死体はねじれておらず、どうやら事故後に略奪目的で乗り込んできていたようだ。
バーナムたちの前に、生きているクリンゴン兵が一人現れた。
しかしその直後、彼は未知の巨大生物に襲われる。逃げるバーナムたち。
しかし追い詰められてしまい、バーナムは自分が囮になることを決意する。
巨大生物にフェイザーを撃って引きつけ、狭いダクトを通って逃げるバーナム。
フェデレーション艦の構造を知り尽くしたバーナムは、脱出用シャトルと無事合流し、USSグレンを後にした。
ロルカはバーナムに、極秘に研究していた胞子ドライブを見せる。
成功すれば今までのワープドライブとは比較にならない短時間で、遠い距離を移動できる技術だった。
USSグレンはこの実験中に事故が起こったということだった。
戦いに勝つために研究をしているというロルカの言葉に誘われたバーナムは、ディスカバリーに乗ることを決める。
USSディスカバリーで修理を行っていた囚人移送船は、バーナムを残して出発した。
■感想
主人公が有罪確定して6ヵ月間も服役しているという時点で、え?これホントにスタートレック?と疑ってしまうような展開です。
しかも、移送船の事故は偽装で、ロルカ艦長がバーナムを引き込むための自作自演だったようで、そんな黒いストーリーで良いのかと。(^_^;
この時点で、正直申しますと、典型的なスタートレック的なものを求めてはいけないんだな、と悟りました。
SFとしては面白いです。
世界観はスタートレックです。
しかしこれは今までのスタートレックではありませんね。
どちらかというとテレビシリーズより、映画シリーズに近い雰囲気かもしれません。
最近はテレビシリーズでも映画的なクオリティで、しかも映画よりも尺を長く作れるようになっていて、そういうのが流行ですから、スタートレックも今風になったもんだな、ということでしょうか。
3話目にしてやっとディスカバリー登場、ターンAガンダム並みに待たされました。
まず最初見どころは、バーナムの格闘シーンでしょう。
あれはバルカン流の格闘術だそうです。
バルカン人も格闘するんですね。
ちなみにバルカン人は生物的には地球人より力が強いことになっていますので、バーナムの格闘訓練は大変だったでしょうね。
そのせいもあってか、相手が複数でも圧倒的な強さです。
次に、めんどくさいルームメイト。
ティリーとかいう候補生とルームメイトになりますが、この役者さんうまいですね。
第一印象からしてうっとうしいです。
しかしこのティリー、候補生ながらUSSグレンの回収チームに選抜されるなど実力は相当あるようです。
フェイザーも使い慣れていて、未知の生物に出会っても取り乱さないだけの度胸もあります。
結構キーになってきそうなキャラクターです。
ロルカは謎を詰め込んだキャラクターですね。
バーナムを引き入れるために事故の偽装までしてしまうほどですし、研究内容も単なる胞子ドライブだけではないようです。
ただフェデレーションスターフリートの艦長の例に漏れず、非常に高い統率力をもっている雰囲気を感じます。
キャラクター以外で一番の注目点は、ブラックアラートではないでしょうか。
スタートレックでは、イエローアラート・レッドアラートという警戒レベルがありますが、ブラックアラートは初めて聞きました。
胞子ドライブの実験中に発せられるようです。
その胞子ドライブは理屈がよく分かりません。
分かりませんけど、瞬時に超長距離の移動ができる新技術のようです。
スタメッツ大尉がUSSグレンの同僚と話をしているシーンで数字が出てきますが、移動距離もしくは速度でしょうか。
スタメッツが「ありえない」と言っているとおり、USSグレンは相当無理な実験をして失敗したと思われます。
まぁ、ぶっちゃけ、作中タイムラインでディスカバリーよりも後になるシリーズで言及されていないことは確定していますので、この技術は最終的に成功しませんけど、キーワードであることは確かですね。
最後にバーナムのセリフの中で名前だけでてくるアマンダ。
バーナムの育ての母ですが、バルカン人サレクの妻で、地球人です。
サレクは地球人と結婚したのですね。
その子どもが有名なスポックで、バルカン人と地球人のハーフになります。
バーナムは身体的には100%地球人ですが、精神的にはかなりバルカン人の影響を受けています。
今回の上陸チームでももっとも冷静で合理的な判断をしていると思います。
初代スタートレックに出てきたスポックはバーナムと一緒に育ったはずですが、身体的にはハーフ、精神的には逆にやや地球人の影響を受けているように思います。
この対比は往年のファンには面白いところなので、もしディスカバリーの更新が待てなくて暇をもてあましているようだったら、ぜひ初代スタートレックも見てみてください。(笑)
エピソード1・2で、クリンゴン艦隊と交戦し壊滅状態になってしまったフェデレーション艦隊。
主人公のマイケル・バーナム中佐は軍法会議により叛逆罪が確定、任を解かれ、終身刑となってしまいました。
※タイトルが「今すべきこと」から「支配する者」に変更になったようです。
(以下、ネタバレ含む)
■あらすじ
終身刑が宣告されてから6ヵ月後、バーナムはシャトルで移送されることとなった。
しかし移送途中にシャトルはGS54という電気をえさにする有機体に襲われ、駆除に向かったパイロットはやられてしまう。
そのとき突如現れたUSSディスカバリーが、シャトルを回収したのだった。
ディスカバリーでは、保安部長のランドリー中佐が囚人たちを迎えた。
シャトルの修理を待つ間、バーナムはディスカバリーの艦長ロルカ大佐に呼ばれ、研究の補助をすることになる。
変わり者のスタメッツ大尉のもとに配属され業務をこなすが、業務の詳細については明かしてもらえない。
気になったバーナムは、同室になったティリー候補生を偽装し研究室内に侵入。
そこでみたもは不思議な植物のようなものだった。
姉妹艦USSグレンで、研究中の事故があったという連絡が入る。
バーナムはUSSグレンに乗り込んでの回収作業に同行することになった。
USSグレンの内部ではクルーが、ねじれた奇妙な死体になっていた。
機器の回収のため奥に進むバーナムたちの前に、今度はクリンゴン兵の死体があらわれる。
クリンゴンの死体はねじれておらず、どうやら事故後に略奪目的で乗り込んできていたようだ。
バーナムたちの前に、生きているクリンゴン兵が一人現れた。
しかしその直後、彼は未知の巨大生物に襲われる。逃げるバーナムたち。
しかし追い詰められてしまい、バーナムは自分が囮になることを決意する。
巨大生物にフェイザーを撃って引きつけ、狭いダクトを通って逃げるバーナム。
フェデレーション艦の構造を知り尽くしたバーナムは、脱出用シャトルと無事合流し、USSグレンを後にした。
ロルカはバーナムに、極秘に研究していた胞子ドライブを見せる。
成功すれば今までのワープドライブとは比較にならない短時間で、遠い距離を移動できる技術だった。
USSグレンはこの実験中に事故が起こったということだった。
戦いに勝つために研究をしているというロルカの言葉に誘われたバーナムは、ディスカバリーに乗ることを決める。
USSディスカバリーで修理を行っていた囚人移送船は、バーナムを残して出発した。
■感想
主人公が有罪確定して6ヵ月間も服役しているという時点で、え?これホントにスタートレック?と疑ってしまうような展開です。
しかも、移送船の事故は偽装で、ロルカ艦長がバーナムを引き込むための自作自演だったようで、そんな黒いストーリーで良いのかと。(^_^;
この時点で、正直申しますと、典型的なスタートレック的なものを求めてはいけないんだな、と悟りました。
SFとしては面白いです。
世界観はスタートレックです。
しかしこれは今までのスタートレックではありませんね。
どちらかというとテレビシリーズより、映画シリーズに近い雰囲気かもしれません。
最近はテレビシリーズでも映画的なクオリティで、しかも映画よりも尺を長く作れるようになっていて、そういうのが流行ですから、スタートレックも今風になったもんだな、ということでしょうか。
3話目にしてやっとディスカバリー登場、ターンAガンダム並みに待たされました。
まず最初見どころは、バーナムの格闘シーンでしょう。
あれはバルカン流の格闘術だそうです。
バルカン人も格闘するんですね。
ちなみにバルカン人は生物的には地球人より力が強いことになっていますので、バーナムの格闘訓練は大変だったでしょうね。
そのせいもあってか、相手が複数でも圧倒的な強さです。
次に、めんどくさいルームメイト。
ティリーとかいう候補生とルームメイトになりますが、この役者さんうまいですね。
第一印象からしてうっとうしいです。
しかしこのティリー、候補生ながらUSSグレンの回収チームに選抜されるなど実力は相当あるようです。
フェイザーも使い慣れていて、未知の生物に出会っても取り乱さないだけの度胸もあります。
結構キーになってきそうなキャラクターです。
ロルカは謎を詰め込んだキャラクターですね。
バーナムを引き入れるために事故の偽装までしてしまうほどですし、研究内容も単なる胞子ドライブだけではないようです。
ただフェデレーションスターフリートの艦長の例に漏れず、非常に高い統率力をもっている雰囲気を感じます。
キャラクター以外で一番の注目点は、ブラックアラートではないでしょうか。
スタートレックでは、イエローアラート・レッドアラートという警戒レベルがありますが、ブラックアラートは初めて聞きました。
胞子ドライブの実験中に発せられるようです。
その胞子ドライブは理屈がよく分かりません。
分かりませんけど、瞬時に超長距離の移動ができる新技術のようです。
スタメッツ大尉がUSSグレンの同僚と話をしているシーンで数字が出てきますが、移動距離もしくは速度でしょうか。
スタメッツが「ありえない」と言っているとおり、USSグレンは相当無理な実験をして失敗したと思われます。
まぁ、ぶっちゃけ、作中タイムラインでディスカバリーよりも後になるシリーズで言及されていないことは確定していますので、この技術は最終的に成功しませんけど、キーワードであることは確かですね。
最後にバーナムのセリフの中で名前だけでてくるアマンダ。
バーナムの育ての母ですが、バルカン人サレクの妻で、地球人です。
サレクは地球人と結婚したのですね。
その子どもが有名なスポックで、バルカン人と地球人のハーフになります。
バーナムは身体的には100%地球人ですが、精神的にはかなりバルカン人の影響を受けています。
今回の上陸チームでももっとも冷静で合理的な判断をしていると思います。
初代スタートレックに出てきたスポックはバーナムと一緒に育ったはずですが、身体的にはハーフ、精神的には逆にやや地球人の影響を受けているように思います。
この対比は往年のファンには面白いところなので、もしディスカバリーの更新が待てなくて暇をもてあましているようだったら、ぜひ初代スタートレックも見てみてください。(笑)
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