つくられた記憶(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP4-18)

スタートレックDS9シーズン4のエピソード18

アグラッサでスパイ容疑で捕まってしまったオブライエンは、シスコたちが介入する前に刑を執行されてしまいます。
アグラッサでの刑は、なんと、「長期間服役した」というニセの記憶を埋め込むもの。
助け出されたオブライエンですが、消せない記憶に悩むことになります。

(以下、ネタバレ含む)

■あらすじ
アグラッサの技術に興味を持ったオブライエンは現地人に質問をするが、それがスパイ活動ととらえられ、逮捕されてしまう。
アグラッサでは効率的な刑として、受刑者に合わせた「罰を受けた」というニセの記憶を植え付けることをしていた。
シスコたちが助けたときには既に刑の執行は終わっており、オブライエンは20年服役していた記憶を植え付けられていた。

この記憶を取り除こうとすると全ての記憶を失ってしまうことから、ベシアはカウンセリングを受けることを勧める。

オブライエンの記憶では、同室の受刑者がおり、長い間それなりにうまくやっていた。
しかし最後の最後で、食べ物を巡る小さな争いから、オブライエンは彼を殺してしまった。
もちろんこれはニセの記憶だが、オブライエンにとっては真実味をもっている。
それに加え、たとえニセであったとしても、現実に同じ状況になったとしたら親友でも殺してしまうだろうという罪の意識がオブライエンを悩ませていた。

次第に不安定になり周りと衝突し、しまいには自分の子どもであるモリーにも怒鳴りちらしてしまい、そのことにまたショックを受ける。

自殺を決心するまでに精神的に追い込まれたが、ベシアの説得により思いとどまる。
2人の友情がニセの記憶を超えた。


■感想
なぜかオブライエンが主人公のエピソードは泣けちゃうんですよね。
家庭持ちだからかな???
シスコにも息子がいるけど、妻と小さい子がいる旦那っていう設定に共感してしまうのかも。

アグラッサの刑罰のシステムは興味深いですね。
確かに彼らの言うように、独房も看守も不要、20年の刑期を一瞬で課せるという意味で効率的ではあります。
しかし、出所後のオブライエンのように精神を病んでしまうようだと、それをケアする方がコストがかかりそうな気もしないでもない。
まぁオブライエンは彼らにとって異星人だし、ちょっと本来の効果とは違った可能性もありますね。

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