ロムの反乱(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP4-15)
DS9シーズン4のエピソード15。
日陰者だったロムがついにクワークに反乱を起こす、と思うとタイトルだけでもドキドキしますね。
なんだかんだ言って、DS9のフェレンギたちが結構好き。
■あらすじ
耳の病気でも働き続けたロムは倒れてしまう。
もっと早く医者に見せるようにベシアに怒られるが、フェレンギの労働契約では病欠が認められないらしい。
オブライエンに組合を作って雇い主に対応するという話を吹き込まれ、ロムはついに立ち上がる。
しかし問題は、フェレンギでは組合活動が禁じられていることだった。
フェレンギとフェレンギ以外の従業員を説得し、ストを決行。
クワークは給仕をホログラムにやらせて対抗する。
そうするうちにFCA(フェレンギ会計監査局)が登場。
禁止されている組合活動をやめさせに来たのだった。
しかし、DS9では強制的にやめさせることはできず、脅しにとどまる。
ロムはどんな脅しにも屈せず、最終的にはクワークの妥協案を引き出した。
病欠と昇給は認められ、FCAのこれ以上の追及を避けるため、表向きはクワークが勝ったようにすることで合意した。
ロムはこれを機会にクワークのバーをやめ、DS9の技術士官(ベイジョー所属)になることにした。
■感想
ついにロムがやりました。
ロムはクワークの店のホロスイートをはじめ設備のメンテナンスに才能を発揮するものの、商才はないという設定です。
ずっと日陰の存在でしたが、フェレンギの文化・慣習に逆らってまで組合を結成、参加を渋る仲間を説得し、脅しや誘惑に屈せず、最終的にはやりきったということで、とにかく最後までロムを応援したくなるエピソードです。
しかし、人類的な視点から見ると最初から「クワーク酷い・ロムがんばれ」で観られるのだけれど、フェレンギの文化からしたら契約は普通のことで、むしろロムが異常なんですよね。
クワークもフェレンギの慣習に従い、当然の権利として搾取しているので責められるとは考えなかったのでしょう。
このエピソード、実はフェレンギにとって歴史的な出来事と言えると思います。
史上初の組合結成なのかもしれません。
ある意味、DS9はフェレンギにとってのフロンティアなのかもね。
もう一つ問題となるのはFCA(フェレンギ会計監査局)というものの存在。
クワークの母というエピソード(シーズン3・EP23)でも出てきましたが、単に会計監査をするというよりも、司法機関に近いように思います。
フェレンギの考え方の根底が常に商売であることからも、フェレンギ社会において最高に近い権力を持っているのではないでしょうか。
さて上のあらすじでは触れませんでしたが、実は今回もメインのストーリーと並行して裏でウォーフのサブストーリーが進行しています。
ウォーフはジャッジアと頻繁にホロスイートで訓練をしているようですね。
この二人はどうやらかなり気が合うらしい。
そしてDS9に対するウォーフのイライラが限界に達します。
1つはウォーフの部屋に泥棒が入ったこと。
エンタープライズのように艦隊の隊員しか基本的にいないような空間ではありえないことなので、DS9のような開かれた環境での保安に関してストレスが溜まっています。
また、もう1つはシステムの複雑さ。
フェデレーションの最新技術で3重の予備システムを持っているエンタープライズと違い、DS9はベイジョーとカーデシアの技術の上にフェデレーションがのっかっているので常に不安定で故障も多い。
修理するものが多いことはオブライエンにとってはやりがいのある仕事のようですが、システムの信頼性の低さもウォーフのストレスになっています。
要するにウォーフは常にある程度の規律をもって動いている環境に慣れ過ぎていて、雑多なDS9にはまだなじめていないのですね。
結局ウォーフはディファイアントに引っ越すことにします。
駐留している戦艦に引っ越すとは、かなりウルトラCだなと思いますが、周りの抵抗は無いので割と理解できる行動らしい。
まぁ、ディファイアントなら(クローキング以外は)生粋のフェデレーション製だし、出入り口も限られており戦艦である性格上からも保安もしっかりしているでしょうね。
そんなわけで、メインキャラクターのロムとウォーフ、それぞれに生活の変化がおきました。
日陰者だったロムがついにクワークに反乱を起こす、と思うとタイトルだけでもドキドキしますね。
なんだかんだ言って、DS9のフェレンギたちが結構好き。
■あらすじ
耳の病気でも働き続けたロムは倒れてしまう。
もっと早く医者に見せるようにベシアに怒られるが、フェレンギの労働契約では病欠が認められないらしい。
オブライエンに組合を作って雇い主に対応するという話を吹き込まれ、ロムはついに立ち上がる。
しかし問題は、フェレンギでは組合活動が禁じられていることだった。
フェレンギとフェレンギ以外の従業員を説得し、ストを決行。
クワークは給仕をホログラムにやらせて対抗する。
そうするうちにFCA(フェレンギ会計監査局)が登場。
禁止されている組合活動をやめさせに来たのだった。
しかし、DS9では強制的にやめさせることはできず、脅しにとどまる。
ロムはどんな脅しにも屈せず、最終的にはクワークの妥協案を引き出した。
病欠と昇給は認められ、FCAのこれ以上の追及を避けるため、表向きはクワークが勝ったようにすることで合意した。
ロムはこれを機会にクワークのバーをやめ、DS9の技術士官(ベイジョー所属)になることにした。
■感想
ついにロムがやりました。
ロムはクワークの店のホロスイートをはじめ設備のメンテナンスに才能を発揮するものの、商才はないという設定です。
ずっと日陰の存在でしたが、フェレンギの文化・慣習に逆らってまで組合を結成、参加を渋る仲間を説得し、脅しや誘惑に屈せず、最終的にはやりきったということで、とにかく最後までロムを応援したくなるエピソードです。
しかし、人類的な視点から見ると最初から「クワーク酷い・ロムがんばれ」で観られるのだけれど、フェレンギの文化からしたら契約は普通のことで、むしろロムが異常なんですよね。
クワークもフェレンギの慣習に従い、当然の権利として搾取しているので責められるとは考えなかったのでしょう。
このエピソード、実はフェレンギにとって歴史的な出来事と言えると思います。
史上初の組合結成なのかもしれません。
ある意味、DS9はフェレンギにとってのフロンティアなのかもね。
もう一つ問題となるのはFCA(フェレンギ会計監査局)というものの存在。
クワークの母というエピソード(シーズン3・EP23)でも出てきましたが、単に会計監査をするというよりも、司法機関に近いように思います。
フェレンギの考え方の根底が常に商売であることからも、フェレンギ社会において最高に近い権力を持っているのではないでしょうか。
さて上のあらすじでは触れませんでしたが、実は今回もメインのストーリーと並行して裏でウォーフのサブストーリーが進行しています。
ウォーフはジャッジアと頻繁にホロスイートで訓練をしているようですね。
この二人はどうやらかなり気が合うらしい。
そしてDS9に対するウォーフのイライラが限界に達します。
1つはウォーフの部屋に泥棒が入ったこと。
エンタープライズのように艦隊の隊員しか基本的にいないような空間ではありえないことなので、DS9のような開かれた環境での保安に関してストレスが溜まっています。
また、もう1つはシステムの複雑さ。
フェデレーションの最新技術で3重の予備システムを持っているエンタープライズと違い、DS9はベイジョーとカーデシアの技術の上にフェデレーションがのっかっているので常に不安定で故障も多い。
修理するものが多いことはオブライエンにとってはやりがいのある仕事のようですが、システムの信頼性の低さもウォーフのストレスになっています。
要するにウォーフは常にある程度の規律をもって動いている環境に慣れ過ぎていて、雑多なDS9にはまだなじめていないのですね。
結局ウォーフはディファイアントに引っ越すことにします。
駐留している戦艦に引っ越すとは、かなりウルトラCだなと思いますが、周りの抵抗は無いので割と理解できる行動らしい。
まぁ、ディファイアントなら(クローキング以外は)生粋のフェデレーション製だし、出入り口も限られており戦艦である性格上からも保安もしっかりしているでしょうね。
そんなわけで、メインキャラクターのロムとウォーフ、それぞれに生活の変化がおきました。
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