バルカン(スタートレック初心者向けディスカバリーを楽しむ用語集)

スタートレックの今までのシリーズをあまり観たことがない方向けの、スタートレックディスカバリーを楽しむ為の用語集です。

バルカンとは

バルカン人はスタートレックでは初代シリーズから登場している代表的な異星人です。
四肢と頭部をもち、地球人と基本デザインが同じヒューマノイドです。
一番有名なバルカン人と言えば、初代スタートレックに登場した副長のミスター・スポックですね。

スタートレックの歴史において、人類が初めて公式に交流した異星人で、共にフェデレーションの中枢メンバーとして深くつきあっています。
艦隊にも、一番多いのは地球人のようですが、バルカン人も多数います。

■身体的特徴

バルカン人の一番の特徴はとがった耳と、吊り上がった眉毛です。
目も切れ長でつり目の場合が多く、目尻にシャドウが入っています。
男もそうなので、化粧ではなくもともとそういう模様なのだと思います。

いわゆる前髪パッツンがずっと流行しているようで、いつの時代もみな似たような髪型です。
男性は全体的に短髪、女性の方が髪のボリュームがありますが、おかっぱのようにしています。

また、血液が緑色で心臓の位置が違うことが分かっています。
ミスター・スポックも純粋なバルカンではなく、人間とのハーフで、人間との間に子どもを作ることができます。

バルカン人は、他人と精神を融合させる事ができる能力があります。
接触しているなど、基本的にはかなり距離が近い必要がありますが、条件によっては遠距離でも可能なようです。
この精神融合は相手がヒューマノイドでなくても大丈夫で、かなり広い種族と行えます。
特定の形を持たないような種族でも大丈夫です。
まぁ、ストーリー的には都合が良い能力で、言語によるコミュニケーションができなくても、バルカン人を通して交流できるというシーンが出てきます。

■性格

バルカン人はもともとは気性の荒い種族でしたが、感情をコントロールし論理を重んじるようになりました。
スタートレックの時代にはこれが広く定着し、バルカン人と言えば論理的、という認識が一般的です。
(バルカン本来の性格を今も伝えているのがロミュランです。ロミュランはバルカン人が感情をコントロールし始めたときに袂を分かった集団が元になっており、犬猿の仲です)

論理を重んじるあまり、感情を大事にする人間とは意見が合わないことも多く、かつバルカン人は頑固であることが多いため、しばしば衝突します。
バルカン人同士の場合は意見の対立が起こっても、どちらがより論理的かで決着が付く場合が多いです。
ミスター・スポックは人間とのハーフであることもあり、感情と論理の間でしばしば葛藤します。

また、年老いたバルカン人は感情が噴出する病気になるようです。
これは人間の痴呆ににた病気のようで、感情を抑えることが常になっているバルカン人にとっては耐えがたいそうです。

蛇足ですが、ディープスペースナインではバルカン人の裁判長が登場します。
これはまさに適材適所ですね。

■文化

・教育
バルカン人の教育施設では、床が半円形上にくぼんでおり、生徒はその中に入って学習しています。
質問に対して即答する訓練を行い、常に論理的に判断できる能力を養っているようです。
ディスカバリーでも出てくるほか、パラレルワールドですが、最近の映画でもでていました。
人間であるバーナムもバルカン流の教育を受けた結果、かなりな速度で高度な計算をこなせるようになっているようですので、教育水準の高さがうかがえます。

・挨拶
バルカン人の挨拶は、右手を顔の横に出し、中指と薬指の間を離すポーズで、Live long and prosper(長寿と繁栄を)というものです。
返答の決まり文句はPeace and long life。
このバルカンの挨拶はバルカンで育ったバーナムのアイデンティティでもあるので、ディスカバリーのイメージ画像では、このポーズの手の間からバーナムの顔が覗いたものになっています。


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