英語リスニングおすすめ動画:The left brain vs. right brain myth - Elizabeth Waters




左脳・右脳神話について、という動画です。

一般的に、左脳は論理力、右脳は創造力をつかさどっているとよく言われます。
左脳派・右脳派という言い方もよく使われますね。

しかし、これ、科学的な根拠がないそうです!
衝撃的。

脳は構造的には左右に分かれています。
皮質(表面)ははっきり分かれていますし、一見一続きに見える内部も左右に分かれているそうです。

体の動作については、左脳が右側・右脳が左側の動作をつかさどります。
視界については複雑で、左右両方の目が、さらに左右に分割されていて、左右の目で見た左側の映像が左脳で、右側の映像が右脳で処理されます。

一説では進化の過程で、左から天敵が来た場合、右側に逃げるために、このような脳と体のつながりになっているともいわれています。

こういった考えを論理力と創造力の範囲にまで拡大解釈してしまったのが間違いのもとだそうです。

1800年代半ば、脳科学者のBrocaとWernickeは、左脳にダメージのある患者が言葉をうまくしゃべれなくなったことから、左脳が言語をつかさどっていると考えました。

しかしその後、片側の脳半球を失った患者や、左脳・右脳が分離してしまった患者を研究し、論理力・創造力の両方を持っていることが分かったことから、今では支持されていないそうです。

要するに最初の例は偶然だったということでしょうか。
実際に、例えば原語は左脳がより大きく働くということはあるものの、左脳だけではないということですね。
また、人によって左右どちらかの脳が優位である(利き脳がある)という証拠も今のところないそうです。

そもそもロジックとクリエイティビティが相反するものでもないでしょ、と動画は締めくくっています。
例えば高度な数学の問題を解くにはクリエイティビティが必要だし、優れた芸術の奥には論理的な枠組みがあると。

おっしゃるとおり。
脳科学というのは面白いですね。

蛇足ですが、最近、AIの進歩が目覚ましく、囲碁で人間が勝てない時代になりました。
しかし、人間の脳が21ワット程度の電力で動いているのに対し、AlphaGoは25万ワットだという話を見ました。
まだまだ効率では人間の脳が圧倒的に優位なようです。

英語は聞き取りやすいですが、脳の部位などは真剣に理解しようと思うと難しい単語ですね。
その辺はまぁ、脳のどこかのことを言ってるんだな~、くらいで聞き流せばいいかと。
そもそも日本語でも良く分かりませんし。

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