レビュー:TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
2017/4に久しぶりにTOEICを受験したものの、895点(L480/R415)と目標の900点に一歩届かず悔しい思いをしたので、夢の990点を目指して気合い入れて学習中です。
リーディングが弱点であることは分かっておりますが、まずは基本的にTOEICに頻出のボキャブラリを完璧に潰そうと思っております。
単語→文法→長文のスピードという順番で作っていく予定です。
なぜなら単語が分からない・分かるけど曖昧・分かるけど時間がかかるというレベルでは、その先に進んでも効果が薄いと感じるから。
基礎は大事だということです。
そこでTOEIC用の単語集を2冊購入したうちの1冊目、「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ」を始めました。
■■ちょうど良いレベル感
600点レベル:400語730点レベル:300語
860点レベル:200語
990点レベル:100語
で、合計1000語の見出し語が掲載されています。
レベル分けには非常にうなずけるところがあり、800点台の自分としては860点レベルから怪しいものが増え始め、990点レベルは「どこかであった事があるような・・・」というものになっています。
全体としてはかなりハイレベルまで対応出来る収録語ですが、730点を目指すくらいの方が600点・730点レベルの700語だけを学習するとしても、十分なコストパフォーマンスだと思います。
990点を目指すような場合でも、意外と基礎的な単語の中に曖昧なものが残っていたりしがちですので、こういので潰しておくのはパーフェクトを目指すには必須です。
■■おまけが充実
Supplementとして、「パート1重要語100」「部署・職業名」「前置詞・接続詞・接続副詞」「多義語」「定型表現」のコーナーがあります。見出し語とは別で、これもかなりのボリューム。
そしてはっきりいって確実に役に立ちます。
もちろんこの部分も音声付き。
この部分も見出し語と同じようにフレーズを付けてくれたら良いのにな~、と思うのは高望みかな。(^_^;
■■「TOEICフレーズ」が秀逸
単語集というと、見出し語には例文がつきますが、本書は文になっていないものがほとんどです。記憶しやすい7語以内におさめるためだそうです。
まぁ、そこはもっと長い例文でも僕は構わないんですが、秀逸なのはその内容。
「あ~、こう言うのTOEICで出るよね~」というフレーズになっています。
しっかり学習すれば前置詞との組み合わせなどのコロケーションもしみこみます。
■■たまに挟み込まれる独特な解説
単語の解説にたまに登場する著者のTEX加藤さんのTOEIC豆知識。「TOEICの世界では医師はよく予約を変更するが患者は決して怒らない」みたいな、ちょっと笑える文章。(笑)
TOEICの文章から読み取れる「TOEICの世界」が著者の中には広がっているのでしょうね。
そして、確かにTOEICの問題文って、予約は変更されるし、機械は壊れて修理に出されるよね、とうなずけます。
これは単なるオモシロおかしいネタとして捉えることもできますが、実はTOEICの問題文にありがちな展開を予め知っておくというのは対策としても有効だと思います。
著者がそこまで意識しているかどうかは不明ですが、僕はこれも意義があると思ってます。
■■アプリはいまいち。でも音声は良い。
音声は無料ダウンロード可能で、専用アプリかサイトから入手できます。アプリは使い勝手がいまいちで、結局普通にmp3をダウンロードして、NHKの語学プレイヤーで聞いています。
「見出し語・訳・フレーズ×2」で吹き込まれている音声は、ワントラック(100語分)が17分程度。
2倍速で聞けば10分以内で100語復習できます。
1時間あれば7回は聞けますね。
さらにだいたい覚えた後は英語のみの音声(見出し語・フレーズ×1)なら半分の時間で聞けます。
1時間で15回聴けば相当定着するのでは無いでしょうか。
100語を2時間、1000語なら20時間で、日本語込み7回・英語のみ15回、これなら1週間で学習可能ですね!
■■かなりおすすめできる1冊
まとめると本書のおすすめポイントは
・600点を目指すレベルから幅広いレベルの方におすすめできる
・単語の選定も、実際にテストでよく見るのでかなり妥当性が高いと思う
・著者のTOEIC研究の成果を随所に感じるこだわりのつくり(おまけもすごい)
・全部で6時間分に近い、膨大な無料音声
というところでしょうか。
そして何より安い。
890円+税という値段で、驚きのコスパです。
TOEICの単語を学習しようと思って迷ったらまずこれ、と自信を持っておすすめできる一冊です。
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