レビュー:重心移動だけでサッカーは10倍上手くなる(鬼木祐輔)



サッカースタイリスト鬼木祐輔さんの著書。

「10倍」とか派手なタイトルな割りには、なんというか、古き良き実直な感じの表紙デザイン。(笑)
鬼木さん曰く、すごく上手い子もいれば普通の子もいる、普通の子のレベルを押し上げてちょっと上手い子になれば日本のサッカーが変わる、とのこと。(ちょっと文は違いますが主旨はそんな感じ)

確かにそれはその通り。
どうしても持って生まれたものの差があったり、サッカーに対する情熱の差があったり、全員がスーパーになるのは難しいというか現実的には無理とも言えることです。
で、圧倒的多数の普通の子にとっては、上手い子が自然と身につける動きを自分で身につけられないんですね。

本書の冒頭でも述べられているとおり、鬼木さん自身がすごく上手い選手では無かったようですが、だからこそ伝えられることがあるんだろうなと思います。
僕にも経験がありますが、天性の素質を持った人の説明って分かんないんですよ。
こちらと話してるベースが違うので。
普通だった著者が努力して獲得したスキルの習得方法を、普通の子どもたちに分かるように伝える、これって大事です。

本書でキーワードになるのは「シュッ」と「ニョキ」。
これも体の動かし方のポイントを選手に分かりやすくイメージさせる為の鬼木さんの工夫あふれる用語です。
この体の動かし方をボール無しのところから始めて、リフティング、ドリブル、キックにつなげます。


僕が特筆すべきと思った点は2点。


●1.リフティングをサッカーの練習として扱っている
曲芸としてリフティングを極めるのもまた一興ですが、サッカーの練習としては効果が薄い。
ちまたにあるリフティングの本は、「どうすればリフティングを上手くできるか」の説明に終始しているようです。
また、「リフティングが上手くできればボールのタッチも上手くなる」という可能性には触れています。
ところが、リフティングのためのリフティング練習では意味が無いですし、リフティングがどうしてサッカーに役立つのかも不明瞭です。

本書ではただ回数をふやすとかいうことではなく、サッカーのプレイでの体の動かし方の基礎としてリフティングが解説されています。
なので、リフティングの時の体の動かし方も実戦時をイメージして重心の移動を意識しながらやるようになっています。


●2.ドリブル・トラップの上手い状態とはどういうことかに踏み込んでいる
良く、「次のプレイがしやすいようにトラップしよう」とか、「コントロールできる距離でドリブルしよう」とか言われますが、具体的にそれがどういう状態かは曖昧にされています。

本書ではどのくらいの範囲でコントロールするのがいいのか、それはなぜか、どうやってそれを身に付けるか、が述べられています。

もちろん、なんとなく、次のプレイがしやすいように体の向きやバランスをコントロールする指導は広く行われているのでしょうが、鬼木さんの解説はより具体的で分かりやすく実践的です。



総じて、今まで感覚的にしか語られてこなかったスキルをかみ砕き分かりやすいイメージに落とし込んだことで、天才じゃ無くても習得できるようにしたところが偉いところ何だと思います。

僕のようにサッカー未経験で子どもと頑張っていこうと思っている方にもおすすめですし、経験者でも(経験者だからこそ?)うまく説明できない親御さんにもおすすめです。

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