子どものサッカーの試合を撮る! 一眼レフ編 for 初心者

サッカーの試合、記録に残したいですよね。
うちの地区の場合、市の大会とかだとプロのカメラマンが入って撮影して、後で販売してくれるのですが、お父さん達が撮った写真の方が、愛が溢れていて良いものが多い!
最近では一眼レフも手に取りやすい感じになってきましたのでぜひ撮ってみたいですよね。

ビデオも良いけど、まずは写真。
気迫溢れる一瞬をとらえた写真はビデオ以上に当日の雰囲気を伝えてくれる良い思い出になりますよ!

※ビデオ編はこちら
子どものサッカーの試合を撮る! ビデオ編 for 初心者


■■必要なもの
一眼レフ本体はお持ちだと仮定して、あと必要なのはレンズ!
サッカーのフィールドは子どもでもそこそこ広く、かなり遠くからの撮影になります。
なので、レンズはできれば300mmまでカバーできるものが欲しいですね。
もちろんズームレンズです。
単焦点(ズームできないもの)だと、激しく動き回る被写体を適切にフレームに入れられません。

ズームの範囲は広い方が良いので、28mm-300mmというのもありますが、値段的にかなり手頃な70mm-300mmがおすすめです。


この記事書いてる時点で、12000円弱。レンズにしてみれば安物の部類ですが、これで十分。
お持ちの一眼レフに合うものを選んでくださいね。(キャノン用、ニコン用、ペンタックス用など)
また、砂などによる傷も気になるので、1500円~2000円前後のプロテクターも一緒に買うと安心です。

これで十分な理由としては、

●プレーを撮る目的なら70mmより近くはカバーできて無くてもほぼ大丈夫。
●もっと高いもので、Fの数値が低い(=明るい)レンズもあるが、昼の屋外がメインの撮影環境ならこれで十分

というところです。


■■必要ないもの
三脚、一脚。
好みもあると思いますけど、個人的にはいらないかな。
これらは手ブレを抑えるために効果的ですが、そもそもシャッタースピードを速めにしてとるので、手ブレは気になりません。


■■カメラの設定
僕はペンタックスを使っていますが、絞り優先モードという設定で撮影しています。
これは、ISO、絞りを手動で設定しておくと、明るさに応じてシャッタースピードが自動的に調整されるモードです。
動きの速いスポーツでは被写体のぶれを防ぐためシャッタースピードは速めがいいのですが、昼の屋外ならまぁだいたい大丈夫。
あらかじめ、その日の天気などによって、ISOと絞りを設定し、だいたい十分なシャッタースピードが得られる組み合わせにしておきます。
絞りを固定にするのは、ボケ具合などをコントロールしたいため。
シャッタースピード優先にしてしまうと絞りが変わってしまうので、思ったようにボケないなどちょっと悲しい場合があるので。

ちなみに僕の場合、ISO200、絞りはF8以下くらいで撮ってます。
(ISOは僕の機種では200が最低でそれ以上下げられない)


■■シャッタースピード
手ぶれを防ぐには、レンズの長さを目安にすると良いと言われます。
300mmで撮るなら1/300ということでしょうか。
実際は被写体を追いながらと言うちょっと難しい撮影なので、1/1000くらいなら安心かと思います。
シャッターを押す瞬間はなるべくカメラが動かないように意識してください。
1/1000なら被写体のぶれもなく、決定的な瞬間が撮れます。

1/500以上のシャッタースピードが出ないなら、設定を見直してください。

●ISO感度を上げる。(ISO200からISO800にするなど)
→感度を上げるとシャッタースピードが速くなる代わりにノイズが出やすくなります。
 機種の性能によりますが、まぁ800くらいなら実用的かと思います。

●絞りを開放する=F値を下げる(F8.0をF5.6にするなど)
→開放するとシャッタースピードが速くなる代わりにボケが強くなります。
 これは焦点が合う範囲が狭くなる、ということです。
 できあがりの雰囲気が変わるほか、焦点が合いづらくなるとピンぼけになりやすくなります。
 サッカーでは被写体が劇的に動くため、ピンぼけを防ぐ理由でやや絞った方が撮りやすいです。


■■明るすぎる場合
前述の、僕の使っている設定「絞り優先モード」は、明るい場合に自動的にシャッタースピードが速くなって調整してくれますが、それでも限界はあります。
僕のカメラでは1/4000です。
1/4000にしても明るすぎるとカメラが判断した場合は、1/4000の表示が点滅して教えてくれます。
その場合の対処はこんなかんじ。

●ISO感度を下げる(ISO200からISO50にするなど)
→感度が低い方がノイズがのりにくく、基本的には下げられるにこしたことはないです。
 好天の時はシャッタースピードが確保できる限り、ISOの数値を低くしましょう。

●絞る(F5.6をF8.0にするなど)
→絞ると光の入る量が少なくなり、シャッタースピードが下がります。
 が、ボケが少なくなるなど仕上がりに影響がある点は考慮してください。
 どうしても明るすぎる場合は仕方ないのでこちらを調整します。


■■ピンぼけしてしまう場合
焦点が合わずにピンぼけしてしまう場合の対処法です。

●絞る(F5.6をF8.0にするなど)
→絞るほど焦点の合う範囲が広くなり、ピントが合いやすくなります。(合う範囲が広がります)
 その代わりぼけが少なくなる、シャッタースピードが遅くなるというデメリットがあります。
 まずはピンぼけせずに撮れていることが大事なので、最初は少し多めに絞っておく方がやりやすいでしょう。
 また、レンズは一番開放した状態より、少し絞った方がきれいな写真が撮れることが多いようです。

●待ち伏せる
→置きピンというテクニックなのですが、あらかじめ写真を撮影したい場所でピントを合わせて待ち伏せます。
 プレーがその場所に来たらシャッターを押します。
 サッカーの場合、予測が難しいですが、キーパーを中心に撮りたい場合などには有効かもしれません。


これから夏です。
梅雨が明ければ天気の良い日も増えて、絶好の撮影日和!
お子さんの良い写真を残してあげてくださいね!

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