リマーケティング

Google Adwordsにはリマーケティング広告というものがあります。
ディスプレイネットワークに表示する広告で設定できるもので、自分のサイトを訪れたことがあるユーザーが、ディスプレイネットワークを訪れたときに自社の広告を出せるというもの。

例えば、私は仕事でよく不動産のサイトを見るのですが、そうするとその不動産サイトのリマーケティングの対象リストに入ってしまうので、個人のブログを見てるときなんかにもマンションの広告が表示されたりします。そのブログの内容とは関係なく。


Google Adwordsの広告を大きく二つに分けると、検索結果に出るものとディスプレイネットワークにでるもの、となりますが、ディスプレイネットワークにでるものは、コンテンツの内容に依存するものとリマーケティングに依存するもの、に更に細分化されるというわけですね。

これらは表示されるタイミングが違いますので、受け取る側の気持ちが違う、そうすると内容も変えていかなくてはいけないし、宣伝するモノの性質によって使い分ければより効率的ということになります。

今のところ、それぞれの分類については下記のような印象を持っています。


●検索結果に表示される広告
検索は何か能動的で具体的な行動を起こそうとする第一段階。
ある事柄に興味を持ったユーザーを対象にする。
(複数キーワードの併用で対象を狭く取ることで、よりユーザーの趣向が限定される。)
何かが欲しい、申し込みたい時の検索ワードを引っかければ、売り上げに直結する可能性が高い。
また、広告がユーザーが探したい物とマッチした場合、クリック率が相当上がることが期待できる。
(例:「iMac 販売」なら、購入したい人なので、すぐに買ってくれるかも)
比較検討段階のユーザーを想定する場合は、価格や内容を訴求する。
(例:「SEOセミナー 東京」なら、セミナーを比較検討したいユーザーなので、セミナーの信頼性や価格などを訴求する広告で興味を引く)


●コンテンツにマッチさせるディスプレイネットワーク
検索結果と似ていると思うが、検索に続く情報収集の第二段階の最中。
ある程度情報収集したあとの次のアクションを誘う。
情報を収集しているユーザーに対してすぐにアクションさせなくても、見せるだけで印象づけるという狙いも。
画像やFlashが使えるので、その点CM的か。

私が実施したキャンペーンでは検索ネットワークよりもディスプレイネットワークの方が同じ予算の場合表示数が圧倒的に多かった(2~10倍程度
クリック率は検索ネットワークの方が多かったが、表示数がこれほど違うのならこちらの方が効果的場面が多そうだ


●リマーケティングのディスプレイネットワーク
一度は自社サイトに訪れたことがあるユーザーを対象とする。
潜在顧客である確率が高いので、思い出させる・もう一押しするという発想。
ショッピングカートの途中で離脱したユーザーに対し、セールの開始を案内することで価格のハードルを下げたり、
一度キャンペーンに参加したユーザーに対して新しいキャンペーンを案内するなど。
いろいろなサイトを見ているときに思わぬところで表示できるのが強み。
逆に、コンテンツの内容と関係なく表示されるため、押しが強すぎるとマイナスイメージになる可能性も考慮する必要がある。

リマーケティングの場合はリストを集めるところから戦略を考える必要がある。
まずはまとまったユーザーを確保していないと広告のうちようが無いからだ。

例えば何かプレゼントのキャンペーンを行う場合、メールアドレスの収集を最終目的に置くとして、リマーケティングリストの収集も仕掛けておけば、応募まで至らない(ちょっとだけ興味があって見に来ただけ)ユーザーもリストに加えられるという意味でゆるく囲い込めたことになる。
個人情報を入力したいほどではないユーザーにも次の案内を出せるため、キャンペーンをより有効に使えるだろう。


この辺は実際に運用してみて加筆していきます。
(2012/10/23一部加筆)

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