コンパニ、プレミアリーグのチケット料金を下げるよう提案

マンチェスターシティのキャプテン、ヴァンサン・コンパニは、BBCのラジオ番組で、チケット料金を下げるよう提言したそうです。

[ヴァンサン・コンパニ/ガーディアン紙より抜粋]
ホームではサポーターが作る雰囲気でアドバンテージを得ることができ、それは誰がスタジアムに来ることができるかにかかっている。
プレミアリーグはヨーロッパの他のトップ5のリーグよりも、2~3倍の利益を上げている。収入の多くは放映権で、チケット料金の比率は下がっている。
テレビ番組として世界最高を目指すなら、最高の選手だけでなく、スタジアムの雰囲気も大事だ。つまり、来るべき人たちが来る、ということだ。
プレミアリーグの市場がもっと成長して、海外からの旅行客でスタジアムを埋めることは可能かもしれない。そういう観客は一生に一度のつもりできているから、チケット1枚400ポンドでも問題ないかもしれない。しかしそれがプレミアリーグのあるべき姿だろうか?

なんか、コンパニは最近、マンチェスタービジネススクールで、MBAを取得したそうです。
海外のスポーツ選手はちゃんと先も考えていてすごいですね。

で、コンパニの主張。
要するに、いわゆる地元のアツいサポーターたちが来られる価格にすることで、スタジアムを盛り上げてほしいということですよね。
プレミアリーグのクラブは、収入の多くを放映権が占めるようになっており、チケットを下げることもできるだろうと。

まぁ言いたいことは分かりますよ。
ファンがホームで作り出してくれる雰囲気は格別ですし、放送でもその雰囲気も含めて良くしていくべきだということですよね。

ただ、日本で最近問題になっている転売とかは、イングランドにはないのでしょうか?
安くて需要のあるチケット(需給のバランスが悪いチケット)は転売の格好の獲物になってしまいます。
営利目的の転売を手っ取り早く減らす一つの方法は、需要に見合った価格設定にすることなんですよね。
そこのバランスがとれていると、転売で利益が出ないので。
そこまで極端に高くしないにしても、放映権で利益が出ているからと言ってご奉仕価格にするのは難しいような気もします。

ただ、特にマンチェスターシティは、平日の試合などは席がガラガラなことも多く、コンパニはその辺を嘆いているのかもしれませんね。
マンチェスターの地元では圧倒的にユナイテッドのファンの方が数は多いですし、新興勢力のシティは、ホームのサポーター力は劣りますので。

プレミアリーグのチケット高騰はしばしば話題になる問題です。
うまい解決策が見つかると良いですね。

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