TOEIC(R)テスト新形式精選模試リスニング2(CD-ROM1枚+MP3音声無料DLつき)
TOEICで満点取得を目標としている僕ですが、最近買った本、「TOEIC(R)テスト新形式精選模試リスニング2」がすごく良いと思ったのでご紹介します。
ちなみに現時点での僕のスコアは970点(LRとも485点)です。
■いいところ1:TOEICらしい問題の作り方
TOEICを何度か受けていると気づくのですが、TOEICらしい質問文の作り方ってのがあるんですよね。ひっかけ方ともいえるでしょうか。
模試本もたくさん出ています。
見た目が本番に似ているというのはもはや当然として、本文(リスニングならナレーションで読まれる文)が本番に似ている、質問文や選択肢も本番に似ている、でてくる語彙も重要語、というのも、半分以上の本がクリアしていると思います。
(クリアしてない適当な作りの本もまだありますけどね)
そのうえで、本文と質問・選択肢まで組み合わせて考えたときに、TOEICの出題者が考えそうなひっかけが入っているかどうか、となるとなかなかそのレベルまで問題を作りこむのは難しいのかなと思っています。
実際、タイトルは伏せますが別の3回分がセットになった模試本をやった時に、全体的にはTOEIC風味なんだけど、解いてみたときにTOEICの問題を攻略したという気持ちになれなかったんですよね。
それで、模試本というのは結局形式に慣れるためだけのものであって、学習としてはあまり役に立たないのかなと感じて、敬遠していた時期がありました。
しかし本書は、いかにもTOEICで出題者が出してきそうな罠と同じものがたくさん仕掛けられています。
あー、このパターン、あるある、みたいな。
しかもその中でも難しめのものの割合が高いようで、本番に向けて精度の高い罠回避の練習ができます。
■いいところ2:重要語も本番に役立つ形でちりばめられている
問題集を作る側の心理としては、当然、TOEIC頻出単語も一緒に勉強してもらいたいので、本文の中に入れ込んでくるわけです。でも、ただ入れ込めばいいという訳ではないのですよね。
本書では実際にテストで問われそうな言い換えとして出ていたり、すごく工夫されているなと感じます。
語彙に関しては本書だけで十分とは言えないと思いますが、目指すレベルによってはかなりこれだけでもカバーできると思います。
■いいところ3:難しいけど、難しすぎない
難易度は本番よりも高いと感じます。これは僕の個人的な主観ですが、よくAmazonのレビューで「公式問題集は本試験よりやさしすぎる」というコメントを見るのですね。
僕はこれは気のせいだと思っています。
だから本番と同じ難易度で練習したいなら、公式問題集で良いと思いますよ。
実際自分でやった感覚としても難易度に差があるとは思えなかったですし、公式問題集は本試験と同じプロセスで作られていると書かれています。
テストづくりのプロっていうのは、皆さんが思う以上に、難易度の調整に関してのプロですのでね、同じと考えていいと思います。
というか、逆に言うと問題が全く同じでない以上、レベルもまったく同じにはできないわけで、本試験もとうぜんある程度のばらつきがあって点数は調整しているわけですので、まぁその範囲内でしょう。
さて、本書。
これは全体的なレベルで言うと、本試験より難しいといえます。
ただし、本試験より難しい問題があるわけではく、本試験で難しい部類に入る問題の割合が多い、という感覚です。
学習するにあたっては、簡単でもともと解ける問題は、意味がないとまではいかなくても効率は低いですね。
やはり少し難しいと感じるレベルを解けるようになっていくことが大事。
でも本番で出てくるレベルを大きく超えた問題を練習しても、TOEIC対策としてはあまり役立たないので、絶妙なレベル設定といえると思います。
■ここは改善してほしい
1.Part3、Part4の音声は設問抜きのものが欲しい一通りテストとして解き終わった後の復習用として、ディクテーションやシャドウイングの練習用の音声があると良いなと思いました。
2.解答一覧をマークシートと対比しやすくしてほしい
解凍一覧が本当にただの一覧表なので、マル付けしづらいです。
時間短縮のために簡単に見比べられるようにしてもらえるとありがたいです。
■まとめ
個人的には模試本は、ある程度のスコアまで達した人がさらなる高みを目指すために使うのが良いと思っています。本書は800点超くらいから、すごく役立つのではないでしょうか。
1問4円というコストパフォーマンスですので、買って損のない一冊だと思います。
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