カーレスの剣(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP4-8)

DS9シーズン4のエピソード8

クリンゴン人のかつての英雄コールがDS9を訪れます。
帝国の伝説の皇帝カーレスが使っていた剣(バトラフ)が眠っている場所が分かったので探しに行くということで、ジャッジアとウォーフが同行することに。

DS9ではあまりクリンゴンは出てきていませんでしたが、クリンゴン帝国とフェデレーションの関係が悪化したこともあり、クリンゴンがストーリーに関わってくるようになってきましたね。

(以下、ネタバレ含む)

ストーリー的には、コール、ジャッジア、ウォーフがカーレスの剣を取りに行き、無事見つけるも、邪魔が入り、逃げる。
逃げる間、カーレスの剣の魅力に取り憑かれたコールとウォーフが仲間割れ。
最終的には剣は宇宙に破棄する、という単純なもの。


個人的には、今までDS9にはあまり出てこなかったクリンゴン人を紹介する意味もあるのかなという気がしました。


コールはかつてクリンゴン帝国で武勲を誇っていた英雄ですが、今ではすっかり老いぼれているという役回りです。
実はこのコールは、初代スタートレックでカーク船長などとやり合ったこともあるあのコールと同一人物のようです。
クリンゴン人の方が人間より寿命が長いのかな。
また、DS9の以前のエピソードでも登場していて、クルゾン・ダックスとは盟友だったという設定があります。

3人が探しに行く剣の元の持ち主、カーレスは、クリンゴン帝国の初代にして伝説的な皇帝です。
実は、新スタートレックのエピソードで、カーレスのクローンが登場しています。
(最初は自分自身クローンという認識がなく、伝説のカーレスが再び現れたと言われていたが、後にクローンと判明する)
カーレスのクローンは、一応現在の帝国でも皇帝という扱いではありますが、実権はほぼないようです。
どちらかというと信仰の対象となっていますね。

クリンゴン帝国はシーズン4の始まりでも描かれたとおり、宰相ガウロンの暴走により内情が不安定となっています。
コールとウォーフは、カーレスのクローンにこの剣を戻すことで、カーレスを中心とした秩序をもたらしたい、という考えがあったようです。


ところで、「カーレス」と書いてきましたが、発音的には僕には「ケイラス」に聞こえますね。
クリンゴン語は息を多めに吐く音があって、この名前では「ケ」が強めにややこすったような音になっています。

そういえば、ジャッジアがやけにウォーフになれなれしく「ミスターウォーフ」とか呼びかけているのはなぜかと思ったら、知らないうちにLt. Commander(少佐)に昇進していたようです。
ちゃんと確認していないけど、どうやら「禁じられた愛の絆(EP4-5)」の途中で昇進していたようですね。

主要キャラの昇進なんて、1つエピソード作りたくなってしまうところですけど、あえてストーリーで語られないところで昇進させておくというのは、想像の幅を広げますので、僕としては大歓迎。
なにがあって昇進できたのだろうかと気になりますけどね~。

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