禁じられた愛の絆(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP4-5)

スタートレックDS9シーズン4のエピソード5。

人工ワームホール実験の科学ミッションで、トリル人のチームがDS9を訪問することになる。
しかしそのうちの一人、リナーラ・カーンは、ダックスが昔のホスト(トライアス・ダックス・男性)の時の妻だった。(当時はニラーニ・カーン)
現在は両方とも女性のホストなのだが、禁じられた愛というのはもっと深くて、トリル人の決まりとして、ホストが代わった後、同じ配偶者との婚姻が認められないんだとか。
理由は、広い経験を得るためということなんだけど、まぁ、その辺は文化の違いなので理解は難しいですね。

(以下、ネタバレ含む)

トリル人はホストがどんどん代わるのでちょっと複雑。
そのため、序盤はクワークを中心に、解説的な展開が多い印象。
分かりやすくするのは良いんですけど、ちょっと入れ方が雑で興ざめです。(笑)

ジャッジア・ダックスとリナーラ・カーンは過去のホストの記憶に引きずられる形でお互い惹かれあう。
が、もし再婚ということになると、トリル人の法により追放され、共生生物が次のホストに移ることができなくなる。
つまり、現在のホストが死ぬと共生生物も死んでしまうので、トリル的な長い時間軸で言えば緩やかな死刑ともいえる厳しいもの。
どうやらそれほどに重い罪らしい。

結局は、ダックスは再婚を望むもののカーンが去り一件落着。


ジャッジア・ダックスは割と常に冷静な役回りが多いので、今回のように感情を出すエピソードは珍しいですね。
ホストのジャッジア自体は若いけれども、ダックスは数百年を生きているので、なんかいつもは老練なんですが、今回ばかりはかなり激しいです。

トリル人の「共生生物」という概念はSF的におもしろいがなかなか理解しづらい。
演じるのも難しそうな気がします。
過去のホストの記憶はかなり残っていますね。
多重人格とまではいかないものの、今までのホストの性質が統合されているような状態のようです。
そう考えると、後の方のホストほど、負担が大きいというか、引き受けるものが大きくて大変なのかもしれません。

スタートレックでは、色男(カーク船長やライカー副長)がらみのラブストーリーは多かったですが、特殊な状況とはいえ、同性というのは初?
ジャッジアもリナーラもなかなか美人な役者が演じているので、見てるとちょっとドキドキしますね。

トリル人、複雑です。

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