デュカットの娘(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP4-4)

DS9シーズン4のエピソード4。

レジスタンス時代のキラの同志で今は密輸業者をしている男から、6年前に行方不明になったカーデシアの船の情報がはいり、捜索に行く、というストーリーです。
その船にはベイジョー人の捕虜と監視のカーデシア人が乗っており、キラの友人も乗っていました。
キラは1人で行くつもりでしたが、カーデシアの船であることから、カーデシア人が同行することに。しかも来たのはガル・デュカット。

カーデシア人とも徐々にわかり合えるようになってきたキラですが、デュカットは格別なので波乱の予感ですよね。

(以下、ネタバレ含む)

まぁ、タイトルから分かるとおり、デュカットの娘がらみの話です。

DS9の最初の頃のシーズンでは、シスコの役割はベイジョーを安定させるという面が多く、必然的に視点がベイジョーよりなため、カーデシアは悪として描かれていましたが、だんだん話が進むにつれ、研究ミッションでの交流があったり、DS9に居座るガラックが良い味を出していたりと、カーデシア人のイメージも変わってきます。

デュカットがこの探索に同行した理由は、件の船に、征服時代の愛人(ベイジョー人)と、その愛人の間に生まれた娘(当時7歳?)が乗っていたためであることが分かります。
しかも同行しているうちに、キラもデュカットが意外と情に厚く家族を大切にしているし、自分たちとそう変わらない事に気づいていくという。

このエピソードもやはりDS9に大きく流れるテーマが反映された話ですね。
かつて戦っていた種族同士ですが、個人レベルで言えばわかり合える部分もあるという。
デュカットは結構有能らしく、シスコとはかなり高いレベルで意思疎通ができて来ていますが、この一件で、キラもかなりデュカットに対する見方を変えたと思われます。

見どころは、途中の洞窟で休息を取るシーン。
適当に岩に座ろうとしたデュカットの尻にトゲ?が刺さってキラが抜いてあげるところですね。
キラとデュカットが笑いながら話すシーンはちょっと感動的です。

それと、スタートレック世界の遺伝子について。
デュカットの娘はカーデシアとベイジョーのハーフです。
顔を見るとカーデシア人の特徴が大きく出ていますが、眉間にはベイジョー人の特徴も引き継いでいるようです。
異星人との交配が可能かどうかという点ですが、一応、新スタートレックではちょっと説明があって、遙か昔にヒューマノイドタイプの遺伝子が全宇宙にまかれた事になっています。
なので、基本的なデザインプラン(目が2つとか手足が2本ずつとか)は同じですし、遺伝子的にも子孫を残すことができる、と言いたいようです。

まぁ、でもちょっと無理がありますね。
あくまでこの辺はファンタジーで。

初代スタートレックのスポックは人間とバルカン人のハーフですが、内臓の位置や血液の色などはバルカン人寄りです。
(そもそも血液の色が違う異星人同士の子どもって無理があるだろう・・・)
クリンゴンと人間のハーフもでてくるし、異星人同士の婚姻はそれほど珍しいことでもないのかも知れませんね。

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