新たなる戦線(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP4-13)

DS9シーズン4も折り返しのエピソード13。

ベイジョー臨時政府首相のシャカールに依頼され、クリンゴンに関する情報交換に参加するためカーデシアに行くことになったキラ。
しかも、担当するカーデシア貨物船の船長は、因縁のガル・デュカットだっていうね。

(以下、ネタバレ含む)

■あらすじ

どうやらデュカットは、ベイジョー占領時代にベイジョー人の愛人との間に生まれた娘ジヤルを連れ帰ったため、左遷されたようです。(EP4-4 デュカットの娘)
貨物船にはジヤルも乗っており、久々に再開を喜ぶキラとジヤル。
キラとデュカットの関係も以前よりも全然良くなっている様子。

デュカットはキラを夕食に招く。
その最中、警報が鳴る。
目的地の基地はクリンゴンの戦艦バード・オブ・プレイの攻撃を受け、全滅していた。
バード・オブ・プレイと対峙し、攻撃をしかけるも、貨物船に搭載されているフェイザーでは全く効果がない、そればかりか、バード・オブ・プレイはデュカットの貨物船を無視してそのまま立ち去り、デュカットは酷く傷つく。

キラの案で、破壊された基地に残っていた防衛用のディスラプターを改修して貨物船に取り付け、反撃する計画を立てる。
バード・オブ・プレイに追いつき、希少な貨物を積んでいると偽装して興味を抱かせ、ディスラプターで攻撃。
予想外の攻撃に慌てるバード・オブ・プレイにまずキラとデュカットが乗り込み、転送装置で双方の乗員をまるごと入れ替えてしまった。

デュカットはカーデシアで初めてバード・オブ・プレイを鹵獲。
さらに機密情報も手に入れ、引き替えに左遷を解いてもらうよう中央政府に連絡する。
軍事顧問の地位には戻してもらえることになったが、中央政府は穏健派が支配しており、クリンゴンとの荒事を避けるため、手を出さないように釘を刺されてしまった。
軍事ではなく外交で問題を解決するのだという。

デュカットはカーデシアに戻るのを良しとせず、バード・オブ・プレイ1隻でクリンゴン帝国と戦う道を選んだ。
ジヤルはキラとともにDS9に残ることとなった。


■感想
カーデシアは軍事政権が倒れて変革の時にあるようですね。
国内は相当混乱しており、衛生管理能力も落ちているようで、カーデシア領を訪れるキラはおびただしい数の予防接種を打たれています。(いやだー)

クリンゴンがカーデシア領内で暗躍できているのも、カーデシア領内の混乱によるものでしょう。
それにしても、基地を攻撃するとなるとか、穏やかじゃないです。
お互いに犠牲が増えてきていますので、クリンゴンのフェデレーション離脱といった可能性も出てきてしまっているのでしょうか。

それにしても、シーズン4に入ってからのデュカットの変化は激しいです。
もともと現実的というか実務的というか、ベイジョーに個人的な恨みがあるタイプではないので割と冷静に実益に基づいて行動していたと思いますが、意外にキラともうまくやっていけそうな雰囲気です。
もちろん、キラとしては、心からカーデシア人を許すことはできないのですが。

ドミニオン、ベイジョー、カーデシア、クリンゴン、フェデレーションといった各勢力に加え、デュカットが別行動を取ることになり、最近登場しないけどマキも健在ということで、DS9でのシスコの立場はますます重要かつ難しいものになりつつありますね。

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