連星系の戦い(スタートレックディスカバリー レビュー / EP1-2)

スタートレックディスカバリー、シーズン1のエピソード2です。

前回は予期せず、長らく交流のなかったクリンゴンと邂逅したUSSシェンジョウの前に、大量のクリンゴン艦が出現したところで終わりました。
いやー、わくわくしますね。

※タイトルが「連星の戦い」から「連星系の戦い」に変更になったようです。

(以下、ネタバレ含む)

■あらすじ
USSシェンジョウの前に次々とワープから出てくるクリンゴン艦。
その数は24、クリンゴンの名家と呼ばれる家の数と同じだった。
バーナムは、長く内部分裂状態にあったクリンゴンが統一に向かい、フェデレーションに対して攻勢に出るつもりだということを悟ったのだった。

再び攻撃を進言するも却下されたバーナムは副長の任を解かれ拘束されてしまった。

フェデレーション側にも多数の援軍が到着。
ジョージャウは平和的な対話を呼びかけたが、クリンゴン艦隊は一方的に攻撃を開始した。
多くの艦が撃墜され、USSジェンジョウも大破。間一髪、遅れて到着したアンダーソン提督のUSSエウロパに助けられた。

お互いの艦隊にかなりの損害が出た状況をみてアンダーソン提督はもう一度対話を試みるが、クリンゴンは更なる戦力を遮蔽して隠していた。
出現した新手と衝突したUSSエウロパは大破し、自爆する。

USSシェンジョウは身動きができないが、何とか一矢報いようと試みる。
クリンゴンが同胞の遺体を回収し始めたのを見て、遺体に光子魚雷の弾頭を紛れ込ませて内部から爆発させ、そのすきに敵艦に乗り込んでの白兵戦をしかける作戦を立てた。
白兵戦メンバーは艦長のジョージャウと、拘束室から抜け出したバーナムに決まる。

果たして魚雷の作戦は成功し、クリンゴン旗艦が大破。
転送で乗り込んだジョージャウとバーナムは敵の首領トゥクヴマを拘束すべくクリンゴン兵を倒していく。
しかし今一歩のところでジョージャウはトゥクヴマにやられてしまう。
またトゥクヴマも同時にバーナムのフェイザーで致命傷を負った。

ジョージャウとバーナムの危機を察知したUSSシェンジョウは転送での救出を試みるが、すでに死亡していたジョージャウは転送できなかった。

後日、軍法会議にかけられ罪を認めたバーナムは、階級を剥奪され終身刑を言い渡された。

■感想
スタートレックと言えば基本は一話完結型なのですが、今回は全体で続き物になるのでしょうか?
それとも1話目と2話目が前後編のような位置づけなのでしょうか。
一話完結の探索ミッションも観たい気がするし、全話続き物も観たいですね。
・・・結局どっちでも観たいんですけど。

前回に引き続き、バーナムは上官と対立します。
「戦いが彼らの言語であるから攻撃すべし」というバーナムの意見は、まぁ普通は受け入れがたいですよね。
サレクがほのめかしているところではバルカンはそれでうまくいってきたようで、それがエピソード1の「バルカン式の挨拶」ということでしょうけど、ホントかな。
少なくとも今回でてきたクリンゴンのトゥクヴマは最初から交戦する気だったようなので、先手を打って殲滅するならともかく、一打撃してから対話という方針はうまくいかなかったと思います。

逆にアンダーソン提督とジョージャウ艦長も、フェデレーションとの方針とはいえ、あくまで対話路線に楽観的なのはちょっと甘かったですね。

さて、クリンゴン側。
謎のクリンゴン船が発した光と音は、24の家を呼び集めるシグナルでした。
トゥクヴマの呼びかけに応じなかった者もいますが、単純というか、敵を作り戦いを起こすことで統一を図るという発想はほぼ成功したようです。
さらには、トゥクヴマを捕らえようとしたバーナムたちの作戦は失敗し、殺してしまったことで、クリンゴンにおいて神聖視され、さらに統一が進む結果になるでしょう。

それにしても相変わらずスタートレック世界では、トップが最前線で戦いますね。
クリンゴン船に乗り込むのが艦長と副長の2人だけとか、おかしいでしょ。
まぁ、カーク船長の時からそういうもんなので、お約束ですね。

今回の2話がプロローグ的な位置づけでしょうか。
バーナムはUSSディスカバリーに乗ることになるはずなので、ここから話がどう展開していくのか。
毎週更新は、待つのがつらいなぁ。

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