レビュー:Netflix限定 「BLAME!」は観るべきなのか。


Netflixでシドニアの騎士にハマり、シドニアもBLAME!も原作のマンガ(電子版)を読破してしまった僕としては、BLAME!の制作が決まってからずーっと楽しみにしてたのですよね。

えーっと、結論から言っちゃいますと、、、満足できませんでした。(チーン)

まああの、個人の感想ですけどね。
すでにNetflix入っている人は、一度観てみた方が良いとは言えます。
まだNetflix入っていない人は、入ってシドニアの騎士を見た後、ついでにダメ元で観てみてはいかがでしょうか。(笑)

以下、ややネタバレを含む可能性がありますのでご注意ください。

●映像の美しさについて
制作陣の技術力の高さは、シドニアの騎士、亜人で証明されていますので折り紙付き、これは疑いようも無く安心です。
シドニア以上に書き込まれた背景も十分美しく再現されています。
人の動きもシドニアの時よりだいぶ自然になったようです。
(プロダクションIGの009がいかにも人形が動いている感じでとてもガッカリな出来でしたが、この辺の表現力ではだいぶ先を行っていますね)

むしろ美しすぎるんじゃ無いだろうかという懸念さえあるくらいで。
BLAME!は作者の初期の作品で、とくに序盤は絵が荒削りですが、アニメはきれい過ぎて原作に思い入れがある人はちょっと違うぞと感じるかもね。
しかし3Dを使ってこの細やかな表現は世界的にも誇れるレベルですね。

●ストーリーについて
BLAME!の原作って、とにかく未来過ぎて、とても想像力が必要なストーリーですよね。
これを劇場版の尺でまとめて、広く一般に向けて発信するには相当分かりやすくアレンジする必要があるのは認めます。
しかしそれにしてもシンプルにしすぎてしまったような。

正直言って、電基漁師を中心にした展開も、シボの行動も、小さくまとまりすぎて気に入らない。
BLAME!世界は究極のディストピアですので、広い世界観と長い時間感から来る薄ら寒さみたいな雰囲気は残して欲しかった。

シドニアの騎士は原作からするとアニメは中途半端に終わっていますが、話数が多く時間が長いこともあり、原作をうまく咀嚼していたので期待していたのですがちょっと残念。

45分×6話くらいなミニシリーズみたいな感じで作り直してくれないだろうか、とさえ思ってしまう。


●まとめ
結局のところ、絵はきれいだけどストーリーがいまいちだよね、っていう、ありがちな感想です。
最後の中途半端なハッピーエンド感も好きになれない。
原作を知っている人は満足できず、原作を知らない人には理解できないものになってしまったのではないか、というのが個人的な意見です。

とはいえ、原作は面白いので、もしこのアニメをみて少しでも気になったなら、是非読んでみることをおすすめします。


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