bitcasaのミラーリング

bitcasaをいろいろ試してみています。
実際に使ってみて分かったミラーリングについて。

ミラーリングはその名の通り、鏡に映すようにローカルのファイルをbitcasaのドライブにバックアップする機能ですね。

bitcasaは容量がとにかくでかいので、ローカルのファイル丸ごとでもバックアップできちゃいます。
万一HDDが壊れても、ミラーリングしていれば安心、という寸法ですね。
bitcasaの元々のウリはこの辺だったのかな。
インストールすると最後にミラーリングするかどうか確認する画面が必ず出てきますので、この機能を使って欲しいのかも。

まぁ、容量無制限が高くなってしまった今ではなかなか何も考えずに全部バックアップをするという気にもなれませんけど。

で、このミラーリングですが、DropboxやSugarsyncの同期と同じように使うことはできません。

■■bitcasaで出来ること。
あるマシン(Aとします)の特定のフォルダをミラーリング設定にして、簡単にバックアップ出来る。
Aで作業中にミラーリングされているフォルダに対して行った変更は自動的に同期される。
有料プランの場合、変更履歴は180日間保存される。
別のマシン(Bとします)のbitcasaのドライブから、Aのミラーリングのデータに簡単にアクセスできる。

■■bitcasaで出来ないこと
Aのマシンのミラーリングデータを変更出来るのは、Aだけ。Bからはそのフォルダの内容を変更したり追加したり削除したり出来ない。
→DropBoxやSugarsyncの同期の場合は複数のマシンが1つの領域を編集権限を持って共有できる。


つまり、ミラーリングはあくまで特定のPCのデータをバックアップするのであって、複数のマシンが共通で使える作業エリアを提供するものではないし、複数のマシンの環境を常に一定に保つという機能もない。

今、itunesのライブラリをbitcasaのドライブに入れてみているのだけれど、これだとローカルにデータが残らない。
ローカルのストレージを消費しないという利点もあるのだが、bitcasaにトラブルがあったら音楽が聴けなくなってしまう。
さらにそれが一時的ではなく急な閉鎖などの事態になった場合、データが消失してしまう。

それを避けるために、いくつか使っているマシンのうち容量に余裕のあるものは、ローカルにも同期されたデータが存在する状態が本当は便利。
DropboxやSugarsyncはそれができるのだが、上述の仕様により、bitcasaではこういう使い方はできない。

まぁ、itunesのデータくらいなら、そこで買った音楽はcloudから復元出来るし、手間はかかるもののCDから取り込み直すこともできるからいいっちゃあいいんだけどねぇ。
でも自動的に便利に使えるに越したことはないので、ローカルに同期する仕組みは別のフリーウェアでも探してきてできないか検討中。


結局は

●最悪無くなっても良いデータ→bitcasaだけに置く
●無くなると困るデータ
 ・複数のPCからアクセスしたいデータ→dropbox、sugarsync等に置くか、冗長性のためbitcasaと併用
 ・複数のPCからアクセスできなくても良いデータ→bitcasaでミラーリング

などなど、データの重要性や用途に合わせてクラウドも上手く使い分けていく必要があるのかなと思います。

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