レビュー:TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 GLOBAL 900 ver.2 (速読速聴・英単語シリーズ)



英語学習をしている人なら多くの人が見たことがあると思われる、速読速聴シリーズのTOEIC編。
2019年3月にバージョンアップして、ver.2となりました。

速読速聴のTOEICは、STANDARD1800とGLOBAL900の2つのレベルがあります。
GLOBALの方が上のレベル設定ではありますが、内容的にはGLOBALは、Part3/4の形式になっている、という感じです。

■どんなレベル?

オビにね、「TOEICスコア800以上を目指す方」とあります。
まあ、レベルが高いよといいたいのは分かります。
ただ本書のレベルはTOEICを越えてますね。

Amazonの出版社からのコメントの欄にも出ていますが、「TOEIC® L&R TEST で高得点を取得するための対策としてだけでなく,グローバルなビジネスシーンで必要となる単語・熟語を習得し,発信力も伸ばすために・・・」というレベル設定なのです。

タイトルにTOEICと入っている割には、TOEICのスコアアップに特化していないというか。

文章の形式はTOEICのにおいはしますが、単語の選定は「TOEIC頻出」のレベルではないように思います。
ただし、非常に役に立つ単語の選択であることは間違いないです。

レベル感としては、「TOEIC800を目指す」というよりも、「TOEIC800をこえて、実際に役立つ英語力を目指す」と考えたほうが良いかなと思います。

■900語って少なくない?

掲載された文は94個。
1つの文に約100個の見出し語が入っていることになります。

STANDARDが1800となっていることから考えるとちょっとボリューム感に欠けるように思っちゃうのですが、実はSTANDARDで出てきているために見出し語としてカウントしていない語も結構あります。
また、学習者のレベル次第ですけど、それ以外の部分にもたまに難しめの語も入っていて、全部をしっかりマスターすれば決して少ないということはありません。

■音声ファイル

音声はCDではなく、サイトからのダウンロード。
速読速聴シリーズは2~3枚のCDから音声を取り込むのが面倒だったので、ダウンロードになったのは便利でありがたいです。

このシリーズ共通で言えることなのですが、ナレーションがちょっと退屈なんですよね~。(^_^;)
あまり感情をこめずに読んでいるという感じで、淡々としています。
教材全体として、ここだけはちょっと残念な感じ。

でもいろいろなアクセントのナレーターが出てくるので、その辺はやはりTOEICを意識しているのでしょうし、対策に役立つと思います。

■まとめ

「TOEICの対策するぞー!」と思って選ぶなら、金フレとかの方が本当に頻出語ばかりで近道です。
本書はTOEICをきっかけに、高いレベルの単語力をつけるという目的になら満足できますね。
速読速聴シリーズのファンなら間違いなく買いです。

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