ACL 上海上港v川崎フロンターレの守田のハンド

2019年ACLグループステージの第1戦、川崎フロンターレはアウェーで上海上港と対戦しました。
フッキやオスカルもいる強いチームですね。

ハイライトしか見ていないですが、フロンターレは終盤まで互角以上の戦いをしたようです。
不運だったのが最終盤に守田のハンドリングがとられ、PKが与えられたこと。
これを決められ敗戦となりました。

さてこのジャッジが正しかったかどうか、ということになります。

状況としては、川崎陣地から見てペナルティエリア左側、スルーパスで抜け出した上海の選手のクロスをブロックするため、守田が滑りました。
しかし上海の選手はキックをミスし、守田はボールの位置を一瞬見失ったようです。
自分に当たらなかったから、ゴール前に飛んで行ったと思ったような様子ですね。
実際にはボールは守田の体の下、スライディングタックルした上半身と左腕の間を転がっており、そのボールが守田の手に接触、PKの判定となりました。

まずハンドリングと判定される反則は、「競技者が手または腕を用いて意図的にボールに触れる行為」と規定されています。
さらにその際に考慮すべきこととして以下の点が挙げられています。
・ボールの方向への手や腕の動き(ボールが手や腕の方向に動いているのではなく)
・相手競技者とボールの距離(予期していないボール)
・手や腕の位置だけで、反則とはみなさない。

ここで一つ補足しておきたいのは、本当にその行為が意図的かどうかだった分かるのは本人だけなので、審判は状況から推測せざるを得ないということですね。

今回の場合、ボールに当たる前の守田の手の位置は特に不自然ではなく、ボールを見失っているように見えるので予期していないように僕には思えます。

ただし腕の動きとしては腕がボールに向かっていっています。
また、スローで見ると、ボールの位置に気づいてから腕をボールの方に動かしているようにも見えます。
実際には一瞬の出来事ですので、反射的に腕がボール側に行ってしまい気づいたときには避けられなかったという解釈が妥当ではないかと思います。
これは審判の目から見ると印象は悪くて、腕がボールに向かって動いているので、ほとんど議論の余地なくハンドリングがとられるシーンでしょう。

守田にしてみれば不運だったとしか言いようがないですね。
ハンドリングを避けようとするようなそぶりがある中で当たってしまったというのなら、取らないと思いますので、ほんと一瞬の反射的な動きで、実際には防ぎようがなかったかなと。


結局その1点が決勝点となり、ACLの第1戦は黒星になりましたが、試合内容としては悪くなかったようです。
ゼロックス杯以来勝っていませんのでそろそろ勝つところが見たい、というのがサポーターの本音かな。

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