戸建ての冷蔵庫購入は内階段が鬼門。

いわゆるベッドタウンエリアでは多いかと思われる、3階建ての一戸建てに住んでおります。
キッチンは2階。
この度冷蔵庫の調子がいまいちになり買い替えたのですが、なんだか想像以上に大変でした。

■手すり付き内階段は大型家電・家具が通らない

バリアフリーも一般的になってきた昨今、狭いながらも階段に手すり付きというケースは増えているかと思います。
というか、あえて「手すり無しで」と言わない限りは付いてくるのではないでしょうか?

そして狭い土地に建っておりますので、1階から2階の間で、階段の向きが変わります。
これも多いケースだと思います。

この「手すり」と「回転」
この2つが冷蔵庫のような大型家電を2階以上に搬入するのに大きな障壁になるのですね。。。

引っ越しの時に古い冷蔵庫は通してもらったし、キッチンの冷蔵庫を置くスペースはそこそこ広めに確保されているため、結構大きいのも通るんじゃない?とのんきに注文したら、配送業者に無理といわれ、最初に注文した大型の冷蔵庫は返品となってしまいました。。。。

■電気屋さんに断られる。

最初の搬入できなかった冷蔵庫はAmazonで買ったのですが、気を取り直して近所のヤマダ電機へGO。
オンラインショッピング全盛の時代ですが、こういうことは店員さんと面と向かって話をした方がやっぱり早いものです。

ヤマダ電機で相談してみたところ、搬入できるかどうかわからない場合は、自宅に人が来て見積もりしてくれるとのこと。
実際にサイズを測って希望の機種が入るかどうか、購入前に調べてくれるというものです。

同様のサービスは、オンライン通販ではビックカメラも実施しているようです。
今回はビックも検討したのですが、早い日程で対応できたヤマダ電機を選択しました。


そして当日。
担当の方が来て測った結果は、、、

・手すりと階段の途中にある電灯を取らない場合は、長辺が62cmまでしか搬入不可。
・そもそも今入っている古い冷蔵庫を搬出不可。
・クレーンの見積もりが必要な場合は、別途スケジュール調整して業者がくる。

(^_^;)
えっと、62cm角以内のファミリー向け冷蔵庫なんて、ないよね。。。
しかも、今入っている冷蔵庫が出せないってどういうこと???
引っ越しの時に入ったからここにあるんですけど。

■電気屋さんは引越業者より基準が厳しい?

ここはちょっと想像も入りますが、電気屋さんは結構安全重視でサイズの見積もりをしてくるようです。
あくまで納品しているのは電気製品ですから、これを問題なく設置するという点が一番大事なんですね。

逆に引越業者など、荷物を運ぶことを商売としている人たちは、運ぶこと優先です。
もちろん故障なく設置するという点では同じですけど、電気屋さんからみたらややアクロバティックというか、「こうすればいけるじゃん?」という手法でとにかく入れるという点を優先して考えてくれるようです。

だから単純に搬入ということだけで考えれば、引越業者や運搬・搬入の専門家に頼む方が可能性が広がりそうです。

ただし。
冷蔵庫は生活必需品ですから、基本、1日でも無い日があると困ります。
また、新しいのを入れて同時に古いのを引き取ってもらうというのが基本の流れです。

それを考えると、購入と搬入・搬出を別の業者で手配するというのは結構ハードルが高いのです。。。

■冷蔵庫が内階段を通らないときの対応策は?

じゃあどうするかということでいうと、方法としてはこのようなものが考えられそうです。

(1)サイズを小さくする
(2)クレーンで吊る
(3)手で吊る
(4)手すりを外す

(1)サイズを小さくする
これはまぁ、今回検討外。
家族で使うにあたって、電気屋さんの見積もり通りの62cm以内のサイズは現実的ではないですね。。。

(2)クレーンで吊る
電気屋さんでもクレーンで吊るというサービスはオプションでやってくれます。
ただし、いろいろハードルもあります。

・経費が結構掛かる(2~3万?)
・作業可能かどうかの見積もりが必要(時間がかかる)
・電線、電話線などがある場合はできない可能性もあり

うちの場合は最大のネックは、2階ベランダ前の電線・電話線。
素人目に見ても邪魔で無理そうだったんですよね。
それでも時間がかかってよければ見積もりをお願いしてみるという選択肢はありましたが、古い冷蔵庫の調子はすでにあまりよくなくて、いつダメになるか不安だったためこの案はやめました。

(3)手で吊る
電気屋さんのサービスで手で吊るというのは無いような気がします。
故障とかも気になりますからね。
そうすると別業者になりますし、人件費も結構かかりそうです。(ざっとみたところ、5万くらい?)
なので、この案もパス。

(4)手すりを外す
結局、この案を採用することにしました。
手すりのタイプにもよるのかと思いますが、我が家についているものはカバーを外すとねじが露出し、自分でも外そうと思えば外せそうではありました。
が、手すりって結構、しっかり固定されていないと危ないものですから、自分でやるのはちょっと不安。
ということで専門の業者に頼むことにしました。

■手すりを外してくれる業者

一番最初に問い合わせたのは、家を建てた会社。
しかし、高いんですよね。
出張費とかもかかりますので、外す・再度取り付けるの2回で6万。
まぁ、それでも普通っちゃあ普通の見積もりかもしれません。
どうせ自分のところに作業する人がいるわけではなくて下請けに出すんだと思いますけど、間に入る人がいれば高くなってしまうのは仕方のないことなんで。

で、そんな時に運命の出会いがあったのです。(おおげさw)
僕がたまたま近所を歩いていた時に、家のリフォームなんかをやってくれる感じの地元の業者さんの店を見つけたのですね。
元々建具を専門にやっているところっぽいけど、DIYの手伝いも含めて家のことは何でも相談できそうな雰囲気。

ものは試しで、飛び込みで入って相談してみたところ、一人工(いちにんく)〇○円でやりますよ、場所も近いし手すりの着脱は簡単だから安いですよ。と、上の業者の半額以下を提示してくれたので早速お願いすることに。

というわけで長くなりましたが、手すりはこの業者さんに外していただき、冷蔵庫は無事交換できました。

■まとめ

家の細かい変更は、地元の小さな工務店に頼むが吉。

たぶん、大きいところに頼んだってどうせ下請けでこういう地元の業者さんが来るんですよ。
その場合、中間手数料がかかる分、割高になってしまいます。
もちろん、直接小さいところにお願いする場合は、見積もりの透明性とか補償みたいな面では若干不安もありますので、まずは話をしてみて信頼できそうなところにお願いするというのが大事ですが、いい出会いがあれば末永く安心かなというのもありますね。

今回は冷蔵庫の搬入出問題を通して、今後いろいろ相談できそうな業者さんと出会えたことは、手すりの作業にかかった費用以上の大きなリターンでしたね。

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