WindowsVistaでシンボリックリンクを作る(初心者OK笑)

WindowsVistaでシンボリックリンクを作る方法です。
だいたいWindows7でも同じではないかと予想します。

(1)コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。
「すべてのプログラム」→「アクセサリ」にあると思いますので、右クリックして「管理者として実行」 「管理者として実行」 を選びます。
コマンドプロンプトの本体は「cmd.exe」というもので、これはシステムをインストールしているハードディスクの「Windows」→「System32」にあると思います。これを右クリックして 「管理者として実行」しても同じです。

※「管理者として実行」しないとアクセス権だかの問題で、シンボリックリンクを作ろうとしたときに「この操作を実行するのに十分な特権がありません。」と表示されてしまいます。


(2)シンボリックリンクを作りたいフォルダ・ファイルのパスを調べます。
例えば、CドライブにOSが入っている場合、Windowsというフォルダが直下にあるとおもいます。
ここのパスは「C:\Windows」となります。

Vistaではハードディスクの中のフォルダを次々開いていったときに、アドレス欄の表示がパスではなく、たどっていった道順のような表示になります。
たとえば「C:\Windows」の時には、「コンピュータ→ローカルディスク(C:)→Windows」と表示されます。(矢印は右向きの三角)

これではパスがわからないので、この道順が表示されているエリアの右側の空白部分をクリックしてください。すると表示が変わってパスがわかります。

(3)コマンドプロンプトにシンボリックリンクを作るコマンドを打ち込みます。
コマンドの書き方はこんな感じです。

mklink リンク ターゲット

「mklink」「リンク」「ターゲット」の間はそれぞれ半角スペースを空けます。
「mklink」は命令文なのでそのまま打ち込みます。
「リンク」には作成するシンボリックリンクの名前を場所込みで打ち込みます。
たとえばCドライブ直下に「testlink」という名前で作成するなら「C:\testlink」となります。
シンボリックリンクはショートカットと同じように作った後に移動できますので、Cドライブ直下などに作るのが打ち込む文字数が少なくて手軽です。
「ターゲット」はシンボリックリンクの参照先を打ち込みます。これは(2)で調べたパスをいれます。手で打ち込んでも良いのですが面倒なのでコピペでOKです。
ただし、コマンドプロンプトではCTRL+Vのペーストのショートカットは使えません。右クリックして「貼り付け」を選ぶ必要があります。
また、パスの途中に半角スペースがある場合は、パス全体を半角のダブルクォーテーションで囲みます。
例えば「C:\Windows\System32\test folder」だったら「” C:\Windows\System32\test folder ”」と入力します。

また、シンボリックリンクの参照先がフォルダ(ディレクトリ)の場合は、mklinkの後に半角開けて「/d」をつけます。


以上の例を合わせると下記のようになります。

mklink /d  C:\testlink  ” C:\Windows\System32\test folder ”

これを実行するとCドライブ直下に「testlink」というシンボリックリンクが出来ます。



シンボリックリンクはショートカットのような物ですが、ショートカットと違うのは実際にその場所にあるかのように振る舞うことです。
ショートカットの場合はダブルクリックすると、参照先に移動します。
Cドライブ直下に C:\Windows\System32\test folderへのショートカットを作った場合、クリックで C:\Windows\System32\test folderに移動するわけです。
シンボリックリンクはCドライブ直下に あたかもC:\Windows\System32\test folderの中身と同じ物が置いてあるかのように動作しますので、ダブルクリックで開くとC:\testlinkというパスが表示され、中身は C:\Windows\System32\test folderと同じです。
中身がコピーされたわけではないので、 C:\testlink の中身を編集すると C:\Windows\System32\test folderも変わります。同じところを見ているので当然です。


最近、Dropboxなんかではシンボリックリンクを使うと便利だったりするので、自分で作ることも多く、いまいち調べるのに時間がかかったりしたのでまとめてみました。

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